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『ファースト・デイ わたしはハナ!』全4回あらすじネタバレ感想まとめ書き!

『ファースト・デイ わたしはハナ!』全4回あらすじネタバレ感想まとめ書き!
トランスジェンダーのハナは、小学校までは男の子のトーマスだった。
7年生からは女の子・ハナとして生きることを決意したけれど……。
2021年6月4日(金)よる7時25分からEテレにて放送スタート。

『ファースト・デイ わたしはハナ!』

主演:イーヴィー・マクドナルド
脚本・演出:ジュリー・カルセフ
制作:Epic Films
翻訳:髙山美香
毎週金曜日よる7時25分からEテレで放送

『ファースト・デイ わたしはハナ!』 あらすじネタバレ感想 tataraworks
※放送日、放送時間は変更される場合があります

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『ファースト・デイ わたしはハナ!』あらすじとネタバレ感想

第1回あらすじ・感想(2021年6月4日放送)
第2回あらすじ・感想(2021年6月11日放送)
第3回あらすじ・感想(2021年6月18日放送)
第4回(最終回)あらすじ・感想(2021年6月25日放送)

【シーズン2】
2022年10月16日スタート
◆『ファースト・デイ2』(全4回) こちら



『ファースト・デイ わたしはハナ!』登場人物 

●ハナ・ブラッドフォード(イーヴィー・マクドナルド)【声】井手上漠

<ハナの友達>
●オリビア(エレーナ・リュー)【声】工藤優
●ナタリー(ナンディーニ・ラジャゴパル)【声】前野えま
●ジャスミン 【声】青木 樹
●ビリー 【声】山田瑛瑠

<ハナの家族>
●ハナの母・アマンダ 【声】佐々木優子
●ハナの父・スティーブ 【声】志村知幸
●ハナの兄・ジャック 【声】古沢勇人

[ヒルビュー中等・高等学校]
●グエン校長 【声】東 和良
●ハナの担任・フレーザー先生【声】佐古真弓

<ハナの天敵>
●小学校時代からのいじめっ子・イザベラ 【声】飯野美紗子



『ファースト・デイ わたしはハナ!』第1回あらすじ・感想 

【新学期はドキドキ…】あらすじ
ハナ・ブラッドフォードはトランスジェンダーで小学校まではトーマスという名前の男の子だった。
7年生(日本の中学校)進学を機会にハナという女の子として生きると決意。
学校側はハナを女の子として受け入れると言ってくれたが、蓋を開けてみればいろいろ制約がある。
例えば、トイレは保健室の“だれでもトイレ”を使用しなければならない。
ハナ自身もオリビアやナタリー、ジャスミンという新しくできた友達に本当のことを言えず、もしも友達が真実を知ったらと考え不安を抱えながら登校している。
そんな中、小学校時代のいじめっ子・イザベラと“だれでもトイレ”の前で遭遇してしまい……。


●感想
ハナ・ブラッドフォード役のイーヴィー・マクドナルドがとても優しげな顔立ちをしていて応援したくなる。


[ヒルビュー中等・高等学校]で受け入れられることになりハナは喜ぶ。
だが、ハナの
「女子トイレも使えますか?」
という質問にグエンさんは言葉を詰まらせ、結局ハナは保健室の“だれでもトイレ”を使うことになる。
ハナはそんなトイレを使うと、他の生徒に気づかれてしまうと涙するのだが、その泣き顔を見ていると、
「トイレくらい使わせてあげて」
と言いたくなる。


小学校を卒業して休みに入ると、男の子として生活する苦痛から解放されて自由を謳歌するハナだったが、中学校の入学の日が近づいてくるほど憂鬱そうな表情になる。
入学の前日になると不安で涙が止まらない。
見ているこちらも辛くなる。
だって他人の気持ちはコントロールできないからね。
ハナが頑張っても周囲に受け入れられるか理解してもらえるか分からない。
暗黒の小学校時代のようになったら…と思うと怖いよね。


それにしても、まさか“だれでもトイレ”の前でバッタリ意地悪なイザベラに遭うとは、ハナが受けた衝撃やいかに。
イザベラに、生まれた時の性別が男で本名はトーマスだと言いふらされたらと思うと、中学での学校生活も終わった気になるよね。


さて、SDGsとは何ぞや?
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」
我々人類が安定して暮らすことができないのではないかと心配されている今の世の中、世界の様々な立場の人々が話し合って課題を整理し、解決方法を考えよう。
てことで“人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標”を17個設定した。
17個のうちの5番目に「ジェンダー平等を実現しよう」と設定されている。
ハナが通う[ヒルビュー中等・高等学校]でも努力してくれてるのだが、まあ簡単ではないよな。



『ファースト・デイ わたしはハナ!』第2回あらすじ・感想 

【信じてもいい?】あらすじ
ジャスミンの誕生会に呼ばれたハナ。
しかし、泊まりがけのパーティーだと知ったハナの両親は反対する。
ハナがトランスジェンダーであることを知らない家には泊まってはいけないというルールだからだ。
みんなが楽しんでいる中、嘘をついて途中で帰ったハナは、ある決断をする。
そんなある日、ハナが恐れていたことが現実になってしまい……。


●感想
実を言うと『ファースト・デイ わたしはハナ!』を見るまで、ハナの声を担当されている井手上漠(いでがみ・ばく)さんを存じ上げなかった。
ものすごく可愛い綺麗な人。
2003年生まれなのでお肌もぴっちぴち。
そんな井手上漠さんはジェンダーレスで若者から注目を集めている。
生まれた時の性別は男の子だったが、幼少期から女の子らしいものに興味を持つようになったとかで、ハナの気持ちを一番理解できる方かもしれない。


ハナの母・アマンダはハナに「一緒に考えよう。泊まれないもっともらしい理由」と言うけれど、せっかくできた友達と楽しみたいに決まってるよね。
ハナは凄く可愛いピンクのワンピがよく似合っていた。
どう見ても女の子。
友達があれだけ盛り上がっている中、一人だけ帰るなんて寂しいよ。
それにしてもあんなに大勢で大騒ぎしても問題ないなんて、親、寛容だこと。


ハナはオリビアを信用して自分がトランスジェンダーだと告白する。
時期尚早じゃない?
と思っていたら、SNSにハナが男子だという投稿があり、生徒達にハナの秘密がバレてしまう。
イザベラは自分じゃないって言ってたけど、それは本当だと思うな。
だとしたら誰が……?



『ファースト・デイ わたしはハナ!』第3回あらすじ・感想 

【気分は最悪】あらすじ
心ないSNSの投稿が原因で、学校のみんなにハナが男子でトランスジェンダーであることが知られてしまう。
そのせいでハナは家に引きこもってしまう。
見かねたオリビアとナタリーが励まそうとハナの家にやって来る。
家族や親友に勇気づけられたハナは学校に通うことに。
一方、イザベラはハナにも校長先生にも疑われて面白くない。
そしてみんなが楽しみにしているキャンプの日が近づいて……。


●感想
ハナの兄・ジャックは良いお兄ちゃんだ。
トランスジェンダーであることをSNSでバラされたハナは家に引きこもる。
そんなハナにジャックは
「うちに転校して来てもいいぞ。
守ってやる」
 

と言ってくれる。


ハナは幸せな子だと思う。
両親もハナを否定しないで、ハナの母・アマンダはハナが小さい時、女の子のワンピースを着せていた。
周囲の人に母親として批判されても、ハナに女の子の格好をさせてくれた。
トランスジェンダーであることは大きな悩みだけど、普通はハナの家族のようには受け入れてもらえない。
他人に否定されても絶対受け入れてくれる家族がいるのはやっぱり幸せだと思う。


友達のオリビアを疑ってしまったハナだけど、オリビアはナタリーとともにハナが学校に来やすいように気を遣ってくれる。
2人はハナとの距離を以前と同じように保っているけど、パーティーに招待してくれたジャスミンはハナを拒否。
でも、多分ジャスミンの対応が一般的なんだろうなと思う。


オリビアとナタリーのおかげで学校に通い始めたハナだけど、イザベラがSNSにアップした犯人ではないと判明。
ハナへの嫌がらせも始まり、キャンプでは一体どうなることか。
ハナ、水着を着てみんなと泳げれば良いけど、イザベラが何かしそうで……。



『ファースト・デイ わたしはハナ!』第4話(最終回)あらすじ・感想 

【わたしらしく!】あらすじ
学校のキャンプはゴーカートやクリケット、巨大アスレチックなどの楽しいことが目白押し。
不安を抱えていたハナだったが、オリビアやナタリーを中心にハナを受け入れてくれる友達と心から楽しんでいるうちに、不安に立ち向かう方法を身につけていく。
一方、イザベラの嫌がらせは収まらず。
ハナは意を決して、イザベラとその取り巻きの2人を前に話をつけようとする。

●感想
勇気を振り絞ってキャンプに参加する決心をしたハナは、少し遅れてオリビアとナタリーに合流する。
遅刻して謝るハナにオリビアは、
「謝ることない。あたしが早すぎただけ」
と答える。
オリビアはイザベラがプールのことでハナに嫌味を言った時もうまく切り返す。
オリビアは友達思いで頭の良い子だと思う。
彼女の存在はハナにとって大きい。


オリビアとナタリーがハナと楽しそうにしている様子を恨めしそうに見ていたジャスミンは、ハナに
「最初はあたしの友達だったのに」
と言う。
それに対してハナが「みんなで仲良くしようよ」と答えるが、ジャスミンの中では折り合いがつかず「それは無理」と答える。
ジャスミンが受け入れられないのも別に悪いことじゃない。
そういう人もいる。


夜になって友達に囲まれたハナはいろんな質問をされるけれど、答えにくいことにも本音を語る。
ハナの名前に関するくだりでハナが
「ほんとはアニメと同じドーラがよかった」
と言うと友達は
「ドーラいいよね」
「冒険好きならね」

と笑い合う。
とても良い雰囲気なのだが、その中の1人・サラだけは神妙な顔をしている。


どうやらサラはトランスジェンダーのようで自分の本当の性別のことを母親に聞いてもらえず悩んでいる様子。
やっぱり本当の性別が違うことを家族に受け入れられないのは辛いよね。
「お母さん、何て言ったら信じてくれた?」
何てこと無い台詞のようでありながら苦しさがにじみ出ていると思う。
まず、そこからスタートなんだなぁ。


「本当の自分とはまるで違う自分になっていくようで怖くてたまらない」
そんなふうに自分を偽ることに怖さを感じる子供の気持ちが想像できて苦しくなったけど、多分親も凄く悩んでいると思う。
子供の幸せを考えたら理解したい思いもあるだろうが、認めるのも苦しい。
時間がかかると思う。


イザベラを中心とした意地悪3人組に攻撃を受けるハナ。
映画鑑賞中にイザベラはハナの髪を切ろうとしてフレーザー先生に見つかる。
なんてヤツだと思うけれど、ハナは勇気を出して3人組に立ち向かう。
その後のスッキリした表情が印象的だった。
この先の学校生活、もう怖いものがない。


ハナは自分が差別を受ける立場だったから他人の痛みに敏感なんだろうな。
あんなに意地悪だったイザベラをプールでは気遣ってあげるんだもの。
私なんか、もうそんなヤツはほっとけと思っちゃうけどね。
だけど、結果的にハナに対してイザベラは
「ありがとう、ハナ」
と礼を言う。


イザベラの口からそんな言葉が零れようとは驚きだけど、根っから悪い子じゃなかったのかもしれない。
彼女も人には言えない秘密がある。
ある意味、今までのことは何だかんだで両親や友達に受け入れられているハナの幸せに対するやっかみみたいなものだったのかもしれない。
一面だけ見ても人のことは分からない。
ハナもオリビアもイザベラもみんな悩みと向きあっているんだもの。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ご訪問ありがとうございました

コメント一覧

tataraworks-lynx50
@29qlove ラムネちゃんとキーちゃんのママん様、コメントありがとうございます。
なるほど~、私が学校へ通っていたX十年前とは時代がすっかり変わっているのですね。
先生も大変そう。
よく分からない子供のうちならやっぱりトランスジェンダーの子に対してイジメに近いことをしてしまいそう。
ママん様のおっしゃる通り、変に周囲の人に気をつかわれるのも本人にしてみれば嫌かも……。
難しい問題です、ホントに。
答えなんてあるのかな?うーん(ーー;)
29qlove
トランスジェンダーの問題は、現在の公立の中学高校でも問題になっているそうで、我が家の子供たちは公立の学校では無いため知りませんでしたが、共学の公立の学校では『みんなのトイレ』などの設置があるそうですね。同僚のママに聞いた話ですが、それも賛否両論あるようで…
差別を産むのは良くないから設置されたみんなのトイレが差別そのものだったり、ジェンダーに対する『腫れ物扱い』が健常な子供たちへの冷遇を産む問題になったりで、声を上げる障がい児や親に対して対策はしなければならないが、声をあげない子供たちはどうなるのか?トイレだけの問題ではなく、修学旅行や林間学校ではどうすればいいのか???普段の生活では子供同士で意識しない性別の問題も、お風呂やプール等になるとやはり健常な女子たちがジェンダーの子の為に我慢しなければならないのか???等…PTAの方でもなかなか対応が難しいようです。
もしも自分がジェンダーだったとしたら…と考えたら、友達にそんな我慢や気遣いをしてもらいたくないと思うから…身体と心の問題って、特に思春期は自分の意思に関係なく不安定だし、難しい問題ですね。

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