『花野井くんと恋の病』11巻感想。花野井くんに相談相手ができ閉じた世界が開かれる11巻

『花野井くんと恋の病』11巻あらすじ・ネタバレ感想！
花野井くんに相談相手ができた。
追いつめられた花野井くんが圭吾くんを頼ったのをきっかけに、花野井くんの閉じた世界が開かれていく始まりの11巻。

『花野井くんと恋の病』11巻

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花野井くんと恋の病（１１） (デザートコミックス)

著者：森野　萌

カバーデザイン：

　　　名和田耕平デザイン事務所

発行：株式会社講談社

発売日：2022年8月12日

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『花野井くんと恋の病』11巻登場人物

★11巻登場人物

『花野井くんと恋の病』11巻あらすじ・ネタバレ感想

★11巻あらすじ

★11巻ネタバレ感想

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『花野井くんと恋の病』11巻登場人物 

● 花野井颯生 はなのいさき 

　友達は不要、ほたる以外の人には塩対応
　のんちゃんにハサミを向け……

● 日生ほたる ひなせほたる 

　花野井くんと交際中だが距離を置いている

● 浅海響 あさみひびき 

　中２からほたるの友達“きょーちゃん”

● 柴村月葉 しばむらつきは 

　“しばむー”ほたるの友達でクラスメイト

● 倉田圭吾 くらたけいご 

　響の彼氏で空気が読めない（ふり）
　11巻で花野井くんに頼られ……

● 八尾創平 やおそうへい 

　ほたると同じ書店でバイト中
　ほたるが髪を切られた原因が自分だと知る
　ついに花野井くんとガチで対峙

● 里村紗都美 さとむらさとみ 

　ほたる達のバイト先の先輩で大学２年生
　現在、八尾くんに片想い中

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●のんちゃん

　苗字は佐倉

●黒江主任

　花野井くん達のバイト先の書店員

●かがり

　ほたるの姉

●のんちゃんのバイト先の後輩女子

●ミサ

　７巻で登場した１学年下の女子が再登場

●保健室の先生

●穂積先生

　ほたるのクラス担任

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『花野井くんと恋の病』11巻あらすじ 

【そのまえに】10巻あらすじ

小学生の頃、好きな男の子に振り向いてもらえず、親友に裏切られたと思い込んだのんちゃんは、ほたるの髪を切ってしまった。
高校生になって地元に帰ってきたのんちゃんが再びほたるを傷つけることがないようにと、花野井くんはのんちゃんに接触し、彼女にハサミを向けてしまう。
そんな花野井くんの姿を見てしまったほたるはショックを受け、花野井くんもほたるを守るつもりが逆に傷つけてしまったことで２人は距離をおく。

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バイト帰り、花野井くんと対峙した八尾くんはほたるへの気持ちを認めた。
花野井くんの言葉に感情を抑えきれなくなった八尾くんは、思わず花野井くんの胸ぐらを掴んでしまう。

バイト２人のガチ喧嘩の場面に出くわしてしまった書店員・黒江。
八尾が立ち去った後、凹んでいる花野井を連れ、ほたるの姉・かがりがバイトをしている店へ食事に向かう。
席を外している間に、ほたるを心配したかがりが黒江に愚痴をこぼしているのを聞いてしまった花野井くんは、かがりの言葉に衝撃を受ける。
たった一人を大事にしたいから友達を作らない主義だった花野井くんだが、それこそが大きな間違いだったと気づく。

これからもほたると一緒にいる為には、変わらねばならない。
決心した花野井くんは、クラスメイトの圭吾くんを頼り……。

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『花野井くんと恋の病』11巻ネタバレ感想 

八尾くんは誰にでも優しい。
今までにも花野井くんにはキツくあたられることがあったが、それでもキレたことはなかった。
しかし、八尾くんも男の子だったんだな。
とうとう花野井くんの胸ぐらを掴んだわ。

花野井ＶＳ八尾のガチ喧嘩場面は結構重苦しかったのだが、八尾くんが去った後、ブハッと吹き出すことに。
黒江主任が出るに出られず物陰に潜んでいたのがおかしくて(((*≧艸≦)ﾌﾟﾌﾟｯ
超シリアスが一瞬にして吹き飛んだ。
黒江主任が意を決して花野井くんの前に出て行ったら、今度は花野井くんの腹の虫が鳴くというオチ。
食べることに興味が無かった花野井くんは、ほたると付き合うようになってからちゃんと食事をするようになっていたからね。
きちんと空腹感を覚える体になったんだね。

ほたるの姉・かがりが、38ページで黒江相手にこぼす愚痴が的を射ている。

「自分は良くても
人間関係の100％を
ぶつけられちゃう
相手のこと考えて
ないじゃないですか」 

「あの子が
ほたるしか
見てないなら
ほたる一人が　あの子と
向きあわなきゃ
いけないんですよ？」 

立ち聞きしてしまった花野井くんは、大事な人は一人でいいと思って友達も作らないでいた自分の考えに初めて疑問を抱く。
今までは自分の考えが正しいと思っていたし、自分こそ相手のことを考えていると思っていたのに、かがりの言葉で、それはただの自己チューだと気づいてしまった。

見た目は30代、でも本当は26歳の黒江主任。
ちょっとかがりとイイ感じになるんではないかと期待してしまう。
そんな黒江主任は、かがりの花野井くんへの不信感や不満に対して40ページで

「…そのうち
あいつにも
わかりますよ」

「人間てのは
一人きりで
支えられるほど
軽いもんじゃ
ないって」 

と答える。
大人の意見だわ～。
実際、花野井くんはそれに気づいたから、圭吾くんに相談する決心をしたしね。

花野井くんが圭吾くんを頼ったことで、今までの花野井くんでは想像もつかなかったことが展開する。
元々ほたるをめぐって八尾くんのことは気に入らなかったはずだけど、そこをこらえて頭を下げたりね。
104ページで圭吾くんは花野井くんのことを

「ウニみたくツンツンして
過剰防衛してんの」 

と言っているが、そのツンツンが取れ始めているのは確かだ。
だって、友達不要と言っていた花野井くんは圭吾くんに…フフフ(￣ー+￣)

自己評価が低い花野井くんに、彼の良い所を挙げる圭吾くんは良い人だぁ。
こんな子と友達になれたら花野井くんの世界は絶対広がるよ。
ほたるという彼女の為にも、いつまでも閉じてはいられないよね。
花野井くんに守られているより、たくさん笑わせてもらえた方が幸せ、できれば一緒に笑って幸せになりたいと考えるほたるも良い子だわ。
10巻の終わりから、11巻はめちゃくちゃシリアスで辛い話になるかな、と思ったけれど、逆に幸せな気持ちになれた。
満足.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+.

【つづきは】12巻あらすじ・ネタバレ感想

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