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安理由香著『乙女の放課後』全3巻あらすじ・ネタバレ感想。秘密の学園ラブ

安理由香著『乙女の放課後』全3巻あらすじ・ネタバレ感想。
ハーフなのに英語が苦手なことがコンプレックスの女子とクールな英語教師。
秘密の学園ラブ。

『乙女の放課後』全3巻

安理由香著『乙女の放課後』全3巻あらすじとネタバレ感想
著者:安理由香
発行:株式会社集英社

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『乙女の放課後』全3巻あらすじ・ネタバレ感想




『乙女の放課後』シリーズ登場人物 

●滝沢乙女(たきざわ・おとめ)
 ハーフだが英語が苦手な高1女子
 夏目先生に惹かれる

●夏目しん(なつめ・しん)
 T大卒の英語教師
 見た目はクールだが動物好き
 英語準備室は動物王国状態

●伊東りん(いとう・りん)
 乙女と同じクラスのクール女子
 母親が喫茶店を経営している
 夏目とは兄妹

●菖蒲太郎(あやめ・たろう)
 りんとしんは幼なじみ
 乙女にラブレターを渡した
 夏目は「タロちゃん」と呼ぶ

●白井 光(しらい・ひかり)
 3巻登場
 教育実習生で夏目の元カノ

******** ******** ********

●乙女を妬む女子たち
 最初は乙女と仲良くしていたが
 男子に人気の乙女を妬む
●坂井先生
 英語教師
●乙女のクラス担任



『乙女の放課後』1巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
「ね―――
なんか英語で
しゃべってみて―――」
(4ページ)
ハーフの滝沢乙女は、新しい人間関係ができるたびに投げかけられる言葉にうんざりしていた。
日本人離れした顔立ちに背が高くてスタイルが良い。
そんな乙女が英語が喋れて当然と思い込む人は多い。
ところが、乙女は日本生まれの日本育ち。
英語はテストで赤点を取るほど苦手だ。


目立つ容姿のおかげで異性の注目を集め同性からはやっかまれるタイプの乙女は、入学早々孤立してしまう。
しかも、英語の小テストで1ケタしか取れず、悩んだ結果、英語教師の夏目の元に質問に行くことにする。


英語準備室は小動物でいっぱい。
見た目はクールでとっつきにくい夏目はたいへんな動物好きで、今は迷子のニワトリを保護している。
そのニワトリを引き取りに現れた乙女のクラスメイト・伊東りんは随分と夏目先生と親しげな様子で……。

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●感想
ハーフだと物珍しい存在として扱われることもあるよね。
子供のうちは特に外国人っぽく見えるから。
日本生まれの日本育ちだと外国語が苦手な人もいるだろうけど、喋れて当然の圧をかけられることもハーフゆえの悩みかもね。


周囲の男子どもがデリカシーなさすぎて、結果的に乙女は女子の敵を作る。
乙女が同じクラスの女子に話しかけようとしている時に、勝手に乙女の写真を撮った男子が写真を見て一言。
「ブスがうつりこんだ」
(52ページ)
乙女だけ撮るつもりが、乙女が話しかけた女子が写り込んだことへの不満だ。
当然、写ったことで暴言を吐かれた女子は不愉快になるし、その腹立ちは男子以上に乙女に向けられることになるのだ。
乙女がいなければブス呼ばわりされなかったと思うと、どうしてもコイツのせいだと思わずにいられないのだ。


乙女にとって容姿はコンプレックスだ。
でも、他の女子にとっては羨ましくてたまらない容姿をしている。
顔が可愛くて羨ましい、背が高くて羨ましい、スタイルが良くて羨ましい、男子にもてて羨ましい…などなど。
それら全部が乙女にとっては面倒で価値がないことだと言われたら、羨んでいる人からしたら凄くバカにされた気分になるのかも。
それが悔しいから、乙女へ返す言葉にいちいち皮肉を絡ませてしまう。
よほど心が死んでない限り、そうやっていちいち皮肉を言う自分のことを後でちょっと嫌だと思っていたりもすると思う。
嫌なことを言って嫌な気分になる、そんな相手なら一緒にいたくないと思うのも防衛本能かも。


乙女は全然悪くない。
女子の神経を逆なでしないように言葉を紡ぐのは難しいと思う。
自分にはそんなつもりはなくても悪くとられたり自慢だと思われることはある。
友達の作り方が分からないと悩む乙女が、夏目先生の妹・りんと仲良くなれたのは良かった。


乙女は、りんの幼なじみ菖蒲くんから分厚いラブレターをもらったけれど、その頃には夏目先生のことを好きになっていた。
一方、夏目先生は誤解を与えないように予防線を張っている。
だけど、先生の妹のりんが乙女の気持ちに気づいていろいろと気を回す。
おかげでせっかく張った予防線にはほころびができてしまい、乙女はスルッと入り込んでしまうのだ。
でも、夏目先生が本当のところ何を考えているのかは全然分からないんだよね。



『乙女の放課後』2巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
夏目先生への気持ちを自覚した乙女は、先生の妹でクラスメイトのりんに自分の気持ちを打ち明けようとする。
休日にりんが指定した待ち合わせ場所はホームセンター。
恋バナをするような場所ではない。
だが、乙女の気持ちを知ったりんは、夏目に電話してホームセンターまで迎えに来るよう頼む。
なんとりんは協力すると言う。


りんのおかげで夏目先生と休日を過ごせた乙女だったが、先生からは菖蒲くんを推すような発言をされ……。

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●感想
さすがに夏目先生も乙女の気持ちに気づきガードが堅くなる。
だけど乙女はガードを壊しにかかる。
と、思ったらさっと引く。
これをやられたら、先生も乙女のことを気にしないわきゃないわね。


そんな中、文化祭でトラブル発生。
乙女のことをやっかんでいた女子を乙女が助けることになるのだけど、ここでも本当に男子がウザイ。
と言うか、この学校の男子、本当にサイテーで、ミスった子のことはもの凄く責めて、解決できる案を出したりしない。
ミスした子は乙女に意地悪をしていた子だからザマミロとは思うけど、責めるばっかりの男子はもう黙れって思ったわ。


乙女は頑張ってピンチを救ったのに、男どもは余ったフランクフルトを全部買ったら乙女と後夜祭をまわれるってのはどうだとか勝手に話を進めている。
いや、せめてお伺い立てろや。
何で当たり前のように話を進めるのだ。
そして女子達もひどい。
頑張ってくれてありがとうの一言もない上、馬鹿な男子どもの発言に乗っかって、1日デートだとか男子と乙女で決めるように話している。
乙女に対しての扱い酷すぎるわ。


そんな時に、夏目先生がフランクフルトを大人買いしてくれる。
おかげで乙女は男子と後夜祭をまわったり1日デートもしなくてすんだ。
こんなふうに助けられたら、気持ちを抑えられなくなるよね~。



『乙女の放課後』3巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
とうとう夏目先生から思いが返ってきた。
だけど、やっぱり教師と生徒では簡単に会ったりできない。
そんな中、夏目の元カノ・白井光が教育実習生として学校にやって来る。
偶然にも光は、乙女と夏目先生が付き合っていることを知ってしまう。
光は乙女を呼び出し、教師と生徒に戻るよう説得する。

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●感想
自分も怖くてガクブルなのに、乙女を守る為、不審者に対峙する光。
勇気があって正義感が強くて良い人だ。
こんな良い人から説得されたらちょっとは言うこときいてあげたい。
でも、恋する若者には何を言っても無駄よ。


光は乙女と話した後、大人である夏目先生に意見しに行く。
夏目先生の話を聞く限り、やはり2巻で乙女が押して引いたのが効いたようだ。


乙女は儚そうに見えて芯が強い。
クラスメイトの女子に意地悪くされても自分の気持ちをちゃんと伝えた。
肝心な所では絶対引かない子なのだ。
だから、夏目との付き合いも止める気なし。
りんやタロちゃんが味方してくれるだろうけど、乙女がまだ高1だと考えると卒業するまで周囲にバレずにすむとは思えない。
まあ、でも本当にうまく隠し通せたら、卒業と同時に結婚なんだろうな。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ご訪問ありがとうございました

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