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浅田次郎『わが心のジェニファー』ネタバレ感想。米国人青年のルーツ探し

浅田次郎著『わが心のジェニファー』あらすじ・ネタバレ感想。
日本を旅するアメリカ人青年が意図せず自分のルーツに辿り着く。
そんなお話でした。


『わが心のジェニファー』

Jennifer On My Mind
著者:浅田次郎
発行:株式会社小学館



『わが心のジェニファー』あらすじ 

ニューヨーク育ち、祖父は退役軍人で英雄、職場はウォール街、いわゆる上流階級に所属するアメリカ人青年・ラリー。
恋人のジェニファーは、金髪ゴージャス美女だが日本が大好きすぎる。
対して「日本人は油断のならない奴ら」が口癖の祖父。
2人がうまくやっていけるかどうか多少不安はあるものの、ラリーはジェニファーに結婚を申し込む。


だが、ジェニファーからは結婚の為の条件をひとつあげられる。
それは、ラリーが1人で日本を旅すること。
携帯もPCもメールも禁止。
ジェニファーとの連絡手段は、ラリーからの一方的な手紙のみ。


ラリーは3週間の休暇を取得し、ジェニファーと結婚する為、いざニッポンへ。
ガイドブックを見ながら、東京、京都と移動するうちに、日本人女性とのアバンチュールを楽しんだり。


そんなラリーの心に潜むのは、どうやって知り合って、どんな結婚生活を送り、何が原因で別れたか、いまどこで何をしているのか全く分からない両親の影だった。


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

『わが心のジェニファー』ネタバレ感想 

ラリーがジェニファーに差し出したのは、おそらく”ロビンズ・エッグ・ブルー”の箱ではないかと思う。
TIFFANYだね。定番。


でもこいつ、途中で浮気するんだよね。
しかも浮気相手に結婚をほのめかしたりしてふてぇ野郎なのだよ(`Д´)ノシ
一方でちゃっかりジェニファーにラブレターも送り続けている。
いやいや、ほんと、男の思考回路ってどうなってんのよ(`Д´)
でもさー、手紙を読んだジェニファーはきっとラリーの不貞に気づいていると思う。
だってさー、文面から「女だよね、それ」って想像つくもん。


ラリーが日本人女性と知り合う度、恋愛スイッチが入るんだけど、それより日本人の女性が何て言うか緩すぎるって言うか。
外国人相手にほいほいその気になる日本人女性ってちょっと嫌だわ。


最後に北海道で、ラリーの心にひっかかっていた両親のことが判明。
ジェニファーは以前に北海道で鶴を見て、ラリーにもオススメしている。
おそらくジェニファーはその時に、ラリーの父親について気づいたのだろう。
だから、日本へ行って日本を知ることを結婚の条件にしたのだと思う。


ジェニファーのおかげでラリーの人生観は大きく変わると思う。
結婚相手にジェニファーを選んだことは大正解で、結婚したらラリーが幸せになれることだけは間違いないと思うな。
もう浮気すんなよ(`へ´)フンッ。
以上、『わが心のジェニファー (小学館文庫)』感想でした。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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