ドラマ〖やさしい猫〗全５話あらすじ・感想！幸せは突然奪われる

中島京子原作のドラマ〖やさしい猫〗全５話あらすじ・ネタバレ感想！
出会って好きになって、でも、幸せは突然奪われる。
彼が外国人だったから……。
2023年6月24日（土）よる10時からＮＨＫ総合にて放送開始。

〖やさしい猫〗（全５話） 

■原作：中島京子

■主演：優香

■脚本：矢島弘一

■放送：毎週土曜日よる10時～10時49分

　※放送予定は変更になる場合があります

---

★項目クリックでページ内ジャンプします

（goo blogアプリはブラウザ接続で可能）

〖やさしい猫〗キャスト

★キャスト

　※ゲストは各話に記載

〖やさしい猫〗あらすじ・ネタバレ感想

★第１話あらすじ・ネタバレ感想（2023年6月24日放送）

★第２話あらすじ・ネタバレ感想（2023年7月1日放送）

★第３話あらすじ・ネタバレ感想（2023年7月8日放送）

　※7月15日はウィンブルドンテニス放送によりお休み

★第４話あらすじ・ネタバレ感想（2023年7月22日放送）

★第５話（最終話）あらすじ・ネタバレ感想（2023年7月29日放送）

---

〖やさしい猫〗キャスト 

＜ミユキ一家＞

●奥山ミユキ（優香）

　夫と死別したシングルマザーで保育士
　クマラと家族になることを決意

●首藤マヤ（伊東蒼）

　ミユキの娘でしっかり者
　絵を描くことが大好き

●小学生のマヤ（太田結乃）

●クマラ（オミラ・シャクティ）

　スリランカ人
　㈲立花自動車で自動車整備工をしている
　両親はスリランカの津波で亡くなった
　ミルクティーと『おしん』が好き

＜恵法律事務所＞

●恵耕一郎（滝藤賢一）

　“人権派弁護士”
　親身になってミユキ達をサポートする

●麻衣子（山田真歩）

　在留外国人の問題に詳しい弁護士

＜入管側＞

●上原賢一（吉岡秀隆）

　ミユキ達と知り合う入管の職員
　３月で入管を退職し行政書士になる
　ミユキに弁護士・恵を紹介する

●占部（麻生祐未）

　３話～登場する入管側の代理人

＜そのほか＞

●ナオキ（南出凌嘉）

　マヤの小学校の同級生で頭脳明晰

●小学生のナオキ（岡本士門）

●ほなみ（石川恋）

　ミユキの同僚の保育士で子供達に大人気

●水上（池津祥子）

　ミユキ親子が住むアパートの大家さん
　外国人のクマラに不審な目を向ける

●マツコ（余貴美子）

　ミユキの母で山形県鶴岡市に住んでいる
　娘と外国人の結婚に複雑な思いを抱く

●小山田（山内圭哉）

　㈲立花自動車の工場のクマラの先輩社員
　２話で経営不振の会社を退職

●ペレラ（にしゃんた）

　カレー屋［Green Lanka］オーナー

●ハヤト（ラディン）

　３話～登場
　埼玉生まれの埼玉育ちのクルド人

●裁判官（山下容莉枝）

　３話～登場。クマラの裁判を担当する

▲トップへ戻る

---

〖やさしい猫〗第１話あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ

シングルマザーで保育士のミユキ（優香）は震災ボランティアで東北を訪れ、そこでスリランカ人のクマラ（オミラ・シャクティ）と出会います。
一年後、東京で２人は再会します。
ミユキがスーパーに買い物に行くと、クマラは警察官に職務質問をされているところでした。
ミユキが声をかけたことで、クマラへの誤解は解けます。

クマラは、隣町の自動車修理工場で働いています。
でも、ただ道を歩いているだけでいつも職務質問を受けると言います。
そのことを悔しく思っているクマラの様子にミユキはかける言葉がありません。
結局、さらりと挨拶をしてその場を立ち去りました。

クマラのことが気になったミユキ。
後日、スーパーへ行きクマラを探します。
クマラの方もミユキに会いたいと思っていました。
スーパーで会う度、２人は距離を縮めていきます。
クマラは、ミユキの小学生の娘・マヤ（太田結乃）とも打ち解けます。

ある日、ミユキは仕事中に倒れて病院に運ばれます。
ミユキが不在の間、クマラはマヤの面倒を見てくれていました。
やがて３人は家族のように一緒に暮らし始めます。
マヤ（伊東蒼）が中学生になった時、クラマはミユキにプロポーズします。

〖やさしい猫〗第１話ゲスト

●園児（木下瑛太）
●職質する警察官（平原テツ、大蜘蛛英紀）
●看護師・竹山裕子（福田ユミ）

●感想

第１話はミユキ（優香）とクマラ（オミラ・シャクティ）が家族になるまでのお話でした。
正直、結構な苦労があると思います。
東京なんて色んな人がいるだろうに、それでもクマラは人から観察するような視線を向けられるのですね。
個人的な考えですが、日本人が外国人に優しいのは概ね欧米人相手ではないかと思うのです。
クマラのような浅黒い肌の人は異質な人扱いされがちだと思います。

でも、クマラはとても優しくて、小学生のマヤ（太田結乃）とその友達のナオキ（岡本士門）にも好かれます。
子供がクマラと楽しそうにはしゃぐ様子がとても幸せそうでした。
それだけに、この後訪れる不幸を想像するとしんみりしてしまいます。

私もスリランカのお話『やさしい猫』の続きが知りたいと思いました。
大きな猫はお父さんネズミもお母さんネズミも食べてしまいます。
残った３匹の子ネズミ達は両親を探しに出掛け、大きな猫と遭遇します。
猫は、自分が子ネズミ達の親を食べたことを覚り、子ネズミ達を自分の家に連れ帰って我が子と一緒に育てる…という内容でした。

スリランカ シンハラ民話: やさしい猫

▲トップへ戻る

---

〖やさしい猫〗第２話あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ

ミユキ（優香）達は、婚約報告の為に山形県鶴岡にあるミユキの実家を訪れます。
しかし、ミユキの母・マツコ（余貴美子）は、娘とクマラ（オミラ・シャクティ）の結婚を認めてくれません。

絵を描くことが好きなマヤ（伊東蒼）は美術系の高校への進路を希望します。
その頃、クマラの勤務先の自動車修理工場が倒産。
ミユキとクマラの結婚は棚上げになり……。

〖やさしい猫〗第２話ゲスト

婚姻届を受理・国吉（とみやまあゆみ）
保育士・杉浦崇（福沢重文）
『永住審査』相談窓口職員（今里真）
クマラを呼び止める警官（松本慎司）
クマラを呼び止める警官（長尾卓磨）
コンビニの店主（お宮の松）

●感想

ナオキくん（南出凌嘉）に彼女ができてたっぽい…地味にショックです。
マヤ（伊東蒼）とずっと仲良くいられると思っていましたが、イケメンに成長したナオキくんはモテるのでしょうね。

ミユキの母・マツコ（余貴美子）が被っていたヘルメット。
どう見ても帽子にしか見えません。
マツコが住む鶴岡に行ったクマラ（オミラ・シャクティ）は、鶴岡駅前で『おしん』の顔ハメ看板を見てテンション爆上がり。
一目散に看板に駆け寄ってパネルの穴から顔を出して写真撮影をしました。
顔ハメ看板だけであれだけ大喜びするとは本当に『おしん』が大好きなんですね。
でも、マツコは

「あたしは『おしん』嫌いだぁ」

と言って、クマラに対しそれとなく拒絶を表しました。

㈲立花自動車が倒産したらしく、クマラ（オミラ・シャクティ）は無職になったことを打ち明けることができません。
ミユキ（優香）も聞きたいことが聞けず、最終的に大げんかです。

実はクマラの在留資格では、自動車整備の仕事しかできません。
日本人と結婚すれば「永住者」になり「就労制限なし」の『在留カード』を得ることができます。
そうすれば、日本語も英語もできるクマラの職業の選択肢は一気に増えます。

何でクマラは在留資格のことや仕事のことをもっと早くミユキに打ち明けなかったのでしょうか？
知っていればミユキはすぐに入籍したでしょうに。
見栄を張ってもいい事はありません。

書籍おしんの心 (小学館文庫)

▲トップへ戻る

---

〖やさしい猫〗第３話あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ

ミユキ（優香）と入籍し、意気揚々と『永住審査』の窓口へ向かっていたクマラ（オミラ・シャクティ）ですが、警察官に職務質問を受けます。
クマラはオーバーステイで入管に収容され母国へ強制送還を命じられます。
口頭審理では偽造結婚を疑われ、入管での面会はアクリル板ごしに30分のみ。
ミユキとマヤはクマラを助けられないことに打ちひしがれます。

わずかな望みを託しミユキは［恵法律事務所］を訪れます。
クマラを助けるには、裁判を起こし裁決取消を勝ち取って在留特別許可を得るしかありません。
家族３人で暮らす為、ミユキは国を相手どった戦いに挑むことに……。

〖やさしい猫〗第３話ゲスト

クマラを逮捕した警官（松本慎司、長尾卓磨）
口頭審理を担当した入管職員（矢柴俊博）
入管の女性職員（南部麻衣）

外国人女性（サヘル・ローズ）

マヤのバイト先店主（黒須洋嗣）

●感想

大家の水上さん（池津祥子）がみかんを持ってきます。
あれは野次馬根性ですね。
クマラ（オミラ・シャクティ）がいない理由を知りたかっただけでは？

「警察の中には、外国人が来ることが分かってて待ちぶせしているヤツがいるんですよ」

と話す恵弁護士（滝藤賢一）。
結構な衝撃発言です。
だからクマラは歩いているだけでタイミング良く捕まったのですね。
あの警官どもめ！

ミユキ（優香）はちょっと決断が遅いなと思います。
裁判は６ヶ月以内ってのは、恵弁護士に会う前に入管でも説明されていました。
でも、その時点では動かず。
無駄に時間ばかり経ちクマラは日々精神的に追いつめられていきます。
しかも、東日本入国管理センター（牛久入管）に移されてしまいます。

お金の面が心配なのは分かりますが、素人がちょっとサイトで調べたくらいで組織の決定事項を覆せるはずがありません。
とは言え、ミユキが自力で弁護士を探していたら、やっぱりやる気のないポンコツ弁護士を引き当てそうな気がします。
上原賢一（吉岡秀隆）が入管を退職していたおかげで恵を紹介することができました。
それはミユキにとってラッキーでした。

ミユキの母・マツコ（余貴美子）がエールを送るとは思いもしませんでした。
てっきり「いわんこっちゃない」と言うと思っていたので。
クマラの手紙を読んで人柄に惹かれたのですね。

書籍服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218

▲トップへ戻る

---

〖やさしい猫〗第４話あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ

退去強制という入管の裁定を覆すには、裁判に勝たなくてはなりません。
ミユキ（優香）は、［恵法律事務所］の弁護士・恵耕一郎（滝藤賢一）を紹介してくれた元入管職員の上原（吉岡秀隆）を訪ねることにします。

事態は膠着。
クマラ（オミラ・シャクティ）の仮放免は認められません。
健康を害したクマラは倒れてしまいます。
ミユキの娘・マヤ（伊東蒼）は、自分たちがクマラと真の家族であることを証明する為に、自ら裁判の証人になることを申し出て……。

〖やさしい猫〗第４話ゲスト

恵の事務所のスタッフ（芳野友美）
マヤのバイト先店主（黒須洋嗣）
スカウト・黒田祐介（町田悠宇）
ハヤトの担当入管職員（鈴木浩文）
東國新聞社の記者・伊藤志穂（吉本実憂）
牛久の収容所に通う外国人女性（サヘル・ローズ）
保育士・杉浦崇（福沢重文）
入管職員（中園菜々子）

●感想

この物語が指す“やさしい猫”とは日本政府または日本国でしょうかね？
裁判で証人に立ちたいと言うマヤ（伊東蒼）に恵弁護士（滝藤賢一）は、

「僕たちが今、戦っている相手は国なんだよ」

と言います。
大人達は尋問される辛さを知っています。
高校生の娘が容赦なく繰り返しグリグリ傷をえぐるような尋問に立ち向かえるとは考えられないし、またそんな辛い思いをさせたくありません。
純粋な気持ちだけで乗り越えられるほど、相手は攻めを緩めてはくれません。

ヨロヨロのボロボロになったクマラ（オミラ・シャクティ）が倒れたことで仮放免の許可が出ました。
でも、50万円を納めないといけません。
シングルマザーで裁判中でもあるミユキ（優香）にとっては大金です。
それでも何とか支払って無事に３人は再会を果たしました。
最後に出てきた３人の絵が凄く温かくて素敵でした。

ところで、ハヤト（ラディン）の相手をしていた入管職員、腹立つわ～。
ニヤニヤすんな！
目の前の人は人生がかかってんのに、何で薄ら笑いなんだ！
他人事ながらムカつきました。
公務員って日本人相手でも相手が自分より無知と知るや馬鹿にしたように嗤う人が多くないですか？
上っ面で相談所とか相談用の電話番号とか用意するけど、説明中に何か笑う人が多くて全然信用できないです。
基本的に接客脳じゃないんでしょうね。

ハヤトも仮放免中なんですね。
親はクルド人でも、埼玉生まれの埼玉育ちのハヤトは日本国籍だと思っていました。
働くことができないんじゃどうやって生活しろと言うのでしょう？

まあ、私もトルコに移住を考えた30代の頃、クルド人は無理だなと思って日本に帰ってきた口なんで、在住の許可がなかなか下りないのは理解できます。
やっぱり感情的なのはダメですよ。
日本人は外国人相手にはやたらとお人好しですが、相手も同じだとは限りませんからね。
話通じないし、図々しいってのはあるんですよ。
一歩引いたらもうお終いな部分もあるんで、最初から認めないっていうのも乱暴かもしれないけど日本人としての生活を守る上では重要だと思います。
観光旅行でほんの数日滞在するのと、一生住むのとではわけが違いますから。

やさしい猫

▲トップへ戻る

---

〖やさしい猫〗第５話（最終話）あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ

ミユキ（優香）の母・マツコ（余貴美子）が山形からやって来ます。
裁判が始まり、国側の代理人・占部（麻生祐未）からミユキが尋問を受けます。
次に証言台に立ったのは娘のマヤ（伊東蒼）です。
マヤが懸命に放った言葉で、その場の空気が変わります。
クマラ（オミラ・シャクティ）も家族への愛を訴えます。
そして迎えた判決の日に……。

〖やさしい猫〗第５話ゲスト

東京入管・出光（亀田佳明）
東京入管・吉田（平体まひろ）
通訳（チャミンダ スダルシャナ）
マヤのイラストを取り出す入管職員（森優作）

●感想

クマラ（オミラ・シャクティ）の名前をフルネームで言えって言われたら、愛があってもすっと出てきませんよ、長いもの～。
それが分かっているから占部（麻生祐未）はそこをついてきました。
占部のあの早口で抑揚がないのに、

「～ですか？」

の「か」が凄く強い喋り方、腹立ちを煽る麻生祐未さん、恐るべしですよ。
ほんとに占部のことが憎たらしく思えますもん。

ミユキ（優香）が仮放免の許可申請の為に用意した50万円をどこで調達したのか気になっていたのですが、カードローンだと知ってビックリしました。
カードローンやキャッシングは利息が高いから借りちゃダメだって～と心の中で思いました。
山形の母・マツコ（余貴美子）が娘と孫の為に貯めておいてくれて感謝です。

判決の日は傍聴人が増えていました。
注目の裁判は、家族にとって幸せにつながる判決となりました。
でも、クマラはこの後、手術も必要です。
すぐには働けないでしょう。
と、思っていたらベビー誕生。
幸せな光景ですが、これはこれで苦労があるだろうなと思ってしまうのです。
乗り越えて欲しいですが。

【配信こちら】やさしい猫

▲トップへ戻る

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ご訪問ありがとうございました