ソフトテニス部日記

最後は真面目が一番強い!

終了

2013-08-10 06:10:33 | 日記
先日あるラジオで「コーチ」という意味を説明していました


昔、日産自動車のワンボックスに「コーチ」というサブネームがついていましたが

その時の自分は
「ああ、これは部活やクラブチームのコーチがいろんな物や人を運ぶための車なんだ」
と、思っていましたが、逆でした


「馬車」という意味だそうです


ではどうして「コーチ」=「馬車」なのでしょう

それは「コーチ(馬車)というものは、乗った人間を、その人の目的地まで
安全に、確実に送り届ける」
という意味からきているのだそうです


そこで自分はちゃんとした馬車になれたか? と、考えると

絶不調の選手たちを引き上げてやることもできず
救ってやることもできず

最悪でした

何よりも、真面目な選手をメンタル面で追い込んでしまい
「真面目が一番強い」ことも
試合の勝ち負けという面では実感させてはやれませんでした

自分という馬車は信じて乗ってきてくれた選手を
どの目的地に連れていけたのでしょうか

今でも本当に反省と後悔がたくさん残っています
忘れてはいけないと思います


・・・・さすがにちょっと疲れました

しかし、自分が反省なり、後悔なり、そんなことばっかりを言い続けてると
選手たちがかわいそうですから、もういいません

選手たちはだめではなかった
特に団体戦は1日、これまでないくらいの気合いとテンションで過ごすことができました

そこまで、顧問が入れ込むことができたという点では
本当に偉大な子供たちです


「強い」と「勝つ」とは少し違います

「真面目が一番強い」とは「真面目が一番勝つ」ということではありません

「強い」とは試合の勝ち負けではなく、いわゆる「人間力」ではないでしょうか
「人間力」とは、何よりも周りの人をひきつける力、そして周りに信頼される力

真面目にここまで頑張ってきた選手たちは
確実にその「人間力」を大きくし、たくましく成長しました

中学時代にその経験をした子供たちは
本当に魅力的で、ひきつけられます

新チームのキャプテンも「O先輩のようなキャプテンになる!」
と、でかい目標を掲げてています

ただし、このことは常に全力で勝つための努力をしてきたチームにのみ許される発言です
そうでないチームが「勝つことだけがすべてではない」なんて言ってたら
それは単なる言い訳になってしまいます

そういう面でもうちにはその言葉を胸張って言える選手たちが多かったと思います
本当によく頑張ってくれました


さて、すべてが終わった今
新チームでの、自分の立ち位置も少しずつ変わってきます

自分の仕事は新チームをつくるというよりも
これまでのチーム作りの精神を次の世代へと伝えていくことが仕事

新チームの選手たちが3年生の苦労を身をもって知ることになるのは
もう少し先のことになるでしょうね

さて、1、2年生はどんなふうに3年生の試合や取り組みを眺めていたのでしょうか
興味深いものがあります

どうか、試合の勝ち負けよりも
その選手たちがどんな取り組みをしてきたか
どんな苦労を重ねてきたか

そんな部分に値打ちを感じて見てくれていたのならうれしいのですが