池波正太郎の『男の作法』を読んで思い出したこと。これは「遊べる女の見分け方」の話で、今でこそ猫も杓子もジジィもババァも携帯電話をもってるけど、昔は会社の寮に住んでたんで、通信手段は公衆電話のみ。夜になったら彼女やら故郷の家族やらにかける連中で行列になっていた。エッセイには「公衆電話にいて、人が待っているのを構わず延々とやっているような女は駄目」とあって、寮は男ばっかりだったけど、もちろん男でも同じ。他人を気遣えないようなヤツはダメってことだろう。 テレホンカードがまだ少なかった時代で、手に小銭を握りしめて順番を待っていたものだ。会話が続かなくなったら「小銭が切れる。ゴメン」と電話を切っていた。今となっては懐かしい思い出だ。
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