10月7日は博多の仙厓さんの177回目の命日。
なもんで、完成した「丈六の三世仏」と仏殿(大雄宝殿)のお参りも兼ねて、聖福寺の『仙さんと七日間』市民フォーラムに今年も行ってきた。
「丈六の三世仏」は、聖福寺の創建時にあった本尊で、阿弥陀仏の左手だけを残して焼失したんだけど、平成26年の開山・栄西(ようさい)の八百年忌を前に丈六サイズ(4.85m)で再現されたもの。
時代物の色落ちした仏像に見慣れていると、できたてで頭が青い金ピカの如来像は却って安っぽく見えてしまうんだけど(失礼!)、さすがに5m近い仏像は迫力がある。
仏殿も丈六の仏像を安置できる高さ、広さに改築。
天井画の昇龍図は彫り物に生まれ変わっていた。
これまで方丈で開催されていたフォーラムも、今回は広くなった仏殿が会場だった。
フォーラム自体は聖福寺云々より仏像全般についての話が多く、老師との対談でもなかったのでいささか眠かったけど、大きな三世仏の眼差しを受けながらうつらうつらするひと時を過ごしてきた訳だ。
屋根も葺き替えられて、きれいになった仏殿。正面には三世仏の右手親指(だっけ?)から「善の綱」で結ばれた回向柱(えこうばしら/卒塔婆の巨大なものといった意味合いらしい)が立てられていて、この柱に触れると三世仏に触れるのと同様の結縁が生まれるとのこと。もちろんぺたぺた触ってきました。 |
9月5日に開眼法要が行なわれたばかりの三世仏。中央が釈迦如来、左が阿弥陀如来、右が弥勒如来で、それぞれ現在・過去・未来を表しているそうな。 |
なお、来年4/20~6/16には福岡市博物館で『聖福寺の仏像と名宝展』が開催され、滅多にお目にかかれない聖福寺のお宝が展示されるそうで、フォーラムはこの展覧会のPRも兼ねていたという訳。
個人的には、なぜ聖福寺に納められているのか不明な三雲南小路遺跡の銅剣・銅鏡が楽しみです。
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