焼ノ峠古墳(国指定史跡)
3世紀後半(古墳時代前期)
仕事で小郡市と筑前町の境にある城山(花立山)に行ったんだけど、その筑前町側の山麓にあった、世にも珍しい前方後方墳。
つっても東日本や中国・四国にはザラにあるみたいで、当時の辺境地域で流行ったスタイルなのかもしれない。
形は台形が二つくっついたような感じで、左右対称ではなく、少しいびつに歪んでいる。
丘を削り出して成形したと考えられるそうで、端から見ると丘全体が古墳のように見えるけど、これは現代になってから周囲が造成で削られて、そこだけ独立したみたいになっちゃったものでしょう。
墓の主は例によって“この地方の豪族”。
全長40mと、前方後方墳としては九州最大らしいけど、なんでここだけ前方後方墳なのか、それともこの辺りには同じようなものがいくつかあるのかは、さっぱり分かりましぇん。
きれいに整った前方後方墳(もちろん復元整備したからですが)。前方部一段、後方部は二段になっていて、後方部の上からはいわゆる“安の野”を一望できる。 | |
ちょっといびつな前方部の右手には造出しがちょこっとついている。 |
なんとものどかなところにありまする(古墳の上から見た風景。なんか、こっちも古墳っぽい)。
焼ノ峠古墳
朝倉郡筑前町新町450
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