それを極めるほどのマメさも根性も情熱もない。
普通の人の前ではいろんなことをしてみせてエヘンと威張ってるけど、
その道の人の前ではこそこそっと小さくなって黙っている。
アウトドア趣味もそんなもんで、一時のブームみたいにキッチンをそのまま屋外に持ち出したようなピカピカの道具を揃える連中と一緒にされたくもないので、立派な道具はなるだけ使わず(ってか揃える金もないし)ありあわせのものでなんとかするサバイバル系を自称している。
撮影目的のバーベキューに呼ばれたときも、オイラは単なるレジャーとは違うんだよとばかりにスモークをしてみせたら、ありがたいことに妙に感心してくれる若輩者がいて、先日は乞われて佐世保の海辺のキャンプ場でスモークのレクチャなぞやってきた。
もちろんスモークのちゃんとした知識なんかなくて、ちょろっと齧った程度の知識をその場の思いつきでテキトーにやってるだけなので、今回は2、3の工程をすっとばしてしまって、たいして旨いものにはならなかった。
同じことを2回やるとボロが出るものである。
それでも幸いなことに、若者の尊敬の念を削ぐには至らなかったらしく、
「やっぱりアウトドアの基本はサバイバルですか」
なんて言ってくる。
ハッタリで使っている大きめのナイフもウケたらしい。
しかしまあ、本当のサバイバルってのは絶対に生き延びるんだっていう根性と体力が必要な、
オイラなんかとは真反対の世界。
本当にサバイバルな局面になったら、
「こんなに辛いのはやだ~。さよ~なら~」
って、真っ先に死んでしまうだろう。
どっちかというと破滅志向の人間だし。
所詮オイラのは“なんちゃってサバイバル”。
若者よ、何事も真に受けてはいけないよ。
というのを教訓にしておこう。
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