大宰府と太宰府。これは福岡あるあるなんだけど、“遠の朝廷”とか“都府楼”とか呼ばれた大宰府政庁はテンなしの大宰府。天満宮と市名として使われてるのはテンありの太宰府。学問の神様・天神様として知られる太宰府天満宮は、実は神社というより「廟」で、菅原道真公の墓の上に建てられた「廟」が太宰府天満宮の始まりというのは、福岡人にはお馴染みの話(現在大改修中〈遷宮じゃなくて?〉)。
つまり、藤原時平の讒言によって大宰府に左遷された菅原道真が失意のうちに亡くなった後、都で様々な不幸が続いて道真公の祟りだと恐れられ、怨霊から神様(天神様)に祭り上げられたということで、学問優秀だった道真公を学問の神様として崇めた、という話だ。
さらには、武士は狩猟民族でケガレを厭わない縄文人の子孫説や、琵琶法師が語る『平家物語』が日本人の識字率を高めた説など、井沢節はますますゼッコーチョー!