入院してからしょっちゅうNHKの朝ドラを見てるんだけど、今回の「舞いあがれ」はちょっと異色。ふつうなら、ヒロインがばあちゃんの実家・五島列島に小学校留学に行って、ばらもん凧に出会って空への夢を広げ、大学で人力飛行機で飛んで空への憧れを募らせ、「舞い上がれ」とばかりに航空学校に入るというサクセスストーリーなんだけど、ここではご時世を反映してか、航空会社に就職が決まりながら、コロナ禍で自宅待機してるうちに町工場を営むお父さんが亡くなって、お父さん亡き町工場を建て直すために東大阪の町工場を連携させるという風に方向転換。夢に突き進むという理想的すぎるドラマが多いなか、妙に現実路線で、ドラマの前半の展開とはまったく変わってしまった。それでも町工場を連携させるための策がことごとく当たって、起業までしてしまうあたりもご時勢といえばご時世なんだけど、大企業に勤めるだけが人生じゃなく、起業という方向にもっていったあたりも今っぽいといえば今っぽい。たぶんドラマは大詰めに入って来てると思うんだけど、苦手な部署に転属になった友人が、その起業に乗っかるというころも含めて、いま風のドラマなのだ。
(つづく)
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