S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

つれづれなるままにパソコンに向かいて
心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

見渡せば花も紅葉・・・・・

2011-12-05 14:56:03 | 紅茶、茶道&マナ-のお話

前日、土曜日は曇り、紅葉狩りは最後の日曜日と決め、嵯峨野に出かける。

TVでは、京都の紅葉の名所を度々放映しており、其の中で、ふと気になったのが、

嵯峨野にある、”厭離庵”。

嵯峨野にある紅葉の名所は、何度か訪れた事はあるが、此処は見逃していた。

道中、広沢の池は鯉があがり、北嵯峨野の山々、嵐山、小倉山、すっかり色付き、

楽しませてくれる。

今年の秋は、なんだか暖かい日が多く、のんびりしている間に、季節は早足で進んでいるのだ。

・・・・・・”見渡せ、花も紅葉のなかりけり、浦のとまやの、秋の夕暮れ”・・・・・

この歌を詠んだのが、鎌倉時代の歌人、「藤原定家」。

利休のお茶の先生、「武野紹鴎」の、お茶に対する気持ちを表現した歌として、紹介されている。

満たされた後にあるのは、物質ではなく、精神の充足・・・・と言う解釈。

藤原定家が住んだ、山荘の旧跡が”厭離庵”。

近くに住みながら、歴史もともかく、ここがあったのも知らなかった。

庭に入ると、観光客が居ても、静寂が一面に広がる。

 

      (紅葉のじゅうたん)

    

     (庭の石も紅葉型)             (今も湧き出る、柳の井)

はるか遠~~~い昔、こんな住まいの中、後世に残る歌が読まれるのも、当然の様な気がする。

ヨ-ロッパの風景をみていると、クラシック音楽が生み出された訳もわかる気がするし・・・・。

感性を育てるのは、周りの景色、環境が大いに関係あると、納得。

庭には、大正時代に作られた、4畳向こう切りの”時雨亭”があり、一層風情を感じる。

釣瓶落としの晩秋の午後、琴線にふれた一時となった。

 


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