こんばんは
まきこっこです。
私は現在成人のデイサービスで働いているのですが、六年前は放課後等デイサービスで勤務していました。
そのころ、小学5年生で利用していた自閉傾向の大変強い男の子が、高校2年生になり、卒業後のための現場実習ということで
うちの事業所に一週間くることになりました。
久しぶりの対面に私はドキドキわくわく。
おおきくなっただろうな。どんなふうに成長したかな。
あの時パニックに何度も付き合い、傷だらけになりながら少しずつ信頼関係をつくっていって。
落ち着いていられるときには、かわいい笑顔をみせて私の膝の上に座りに来たりして。
そんな思い出を思い出しながら彼のいる部屋へと向かいました。
引率で来ている担任の先生が「今日は調子悪いようなので」と言いながら、部屋の隅でお気に入りのスプーンを持ち、床を叩く行動を繰り返している彼を、距離をとって見守っていました。
身長は倍になったのではないかと思われれるほど大きくなってましたが
昔の面影はそのままで、私は嬉しくなってしまいました。
彼に近づき、
「おはようございます。お久しぶりですね。私のことわかりますか?」
と声をかけると、昔と変わらず片手をあげてタッチしてくれました。
感激して、私は舞い上がってしまったのかも知れません。
その後、体温が高かったということで、2度目の検温をお願いすると
嫌がりながらも応じてくれ、待つことができたのですが、動いたためエラー表示が出てしまいました。
「ごめんよ。もう一回だけ計らせて」
と脇に体温計を差し込もうとすると
突然手を伸ばして私の顔をひっかきました。
マスクを引きちぎるとそれでも収まらずつかみかかってきました。
先生が彼を抑え、私に距離を取るように合図し、しばらく落ち着くまで格闘していました。
体が大きくなった彼のパニックは、私が加勢することをためらわれるものでした。
彼の不調を招く行動をしてしまい、結果なんの役にも立てず、私自身も軽いパニック状態だったのかもしれません。
顔の傷を洗い、薬をもらって塗りながら、猛列に反省しました。
先生は今日は調子悪いと言っていた。彼は昔から検温は嫌いだった。
いつもと違う場所で緊張していないわけはないのに。
私のうれしい気持ちばかり優先して、彼の心情をすこしも察しようとしなかった自分がとても情けなくて。。。。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
過去に彼と面識があるということで、いい気になっていた自分を反省し
明日は今の彼と、その時の彼の気持ちや動きをきちんと見て、付き合おうと思いました。