チーム自主勉メンバーでNPO法人Cheri(シェリィ)の永井由希です。
今日は、障害児者の対人援助技術「心のケア」をご説明します。
「心のケア」とは、障がいを持つ方の心の援助をさしています。
障害を持つ人も、私たち健常といわれる人も、
心の中はみんな一緒です。
「嬉しい」
「悲しい」
「さみしい」
「大好き」
心の中はたくさんの気持ちであふれています。
ですが、障害を持つ人は、気持ちの表現が苦手な人がいます。
自閉症のR君は20代の男性です。
言葉は「ウウ…」といううなり声のような発語しかできません。
R君はいつもと違った環境が苦手です。
ある日、施設の近くの体育館を借りて運動会が開催されました。
R君は、車で体育館まで来ましたが、中に入ることができず、外でうずくまっています。
職員のⅯさんは、R君の背中に手を当てながら、R君の表現できない気持ちを代弁(R君の代わりに気持ちを言葉で表現していく技法)します。
「人がいっぱいいるから怖いね」
「いつもと違うから不安だね」
等と言葉をかけていきながら、R君の反応を見ます。
Ⅿさんは、
『言葉に反応は見られるが、なんとなくちょっと違う…』
と感じ、
「怖いけど、がんばりたい」
「中に入りたい」
と表現すると、R君が振り向き、Ⅿさんの顔をじっと見ました。
Ⅿさんは『これだ!』と感じ、
「頑張りたいんだ!じゃあ手伝うよ」
と背中をぐっと押すと、R君は立ち上がり、一歩足を前に出しました。
そこからは、まるで何事もなかったようにすっきりとした顔で、中に入り、みんなのそばの椅子に座りました。
これは、R君の
「怖いから逃げたい」と「怖いけど頑張りたい」
この二つが葛藤しているところを、職員のⅯさんが気持ちを援助して参加できた時の話です。
こんなふうに、相手の心(気持ち)を支え、よりそい、励ます支援を、「心のケア」と呼んでいます。
その心のケアを知るチャンスがあります。
支援者向け
障害児者支援セミナー
10月21日(土曜日) 東大阪市商工会議所
障害児者親子向け
心のケアセッション(カウンセリング)無料体験
10月21日、22日のどちらか。
※セッションはホルダー(支援者)の勉強を兼ねています。
勉強のため、ビデオ撮影をさせていただきます。
心のケアを知りたい方はこちらをご覧ください
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