てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

星を継ぐもの

2004年07月12日 | 読書
星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫

7月10日(土)読了です♪
自分でもびっくりですけど、この本、初読です。
いつも本屋で「あるな」と思っていたんですが、もう持っている&読んだと思い込んでいて、ずっと買っていませんでした。
ストーリーは、わからないけど、忘れるのはいつものことだし、と。
でも、シリーズ第3作の「巨人たちの星」しか持っていませんでした。
いつも「巨人たちの星」を読もうとして、「あ、これシリーズ物だ!駄目だ、最初から読まないと、・・・(探している)・・・、あれ?第1作目がないなー??」となっていました。
3回ぐらいやった記憶があります。
それで、題名だけ、妙に記憶に焼きついていたんでしょうね、「星を継ぐもの」。有名だし。

【出版年】 1977年 アメリカです。
【お話の舞台】 21世紀の地球、月など。
【お話の背景】 科学技術の発展により、貧困がなくなり、全世界に平和が訪れた。(幸せな時代でしたね。)
 余った軍事費は、宇宙開発にもつぎ込まれている。
 月と火星には、基地ができている。外惑星ロボット探査機計画がある。
【お話の発端】 月で死体発見。調べてみたら、絶対人間の死体なのに、5万年前のものだった!!


こういうちょっと昔に書かれたSFで、書かれている時代が現代に近いと、出てくる小物にも気を惹かれます。
冒頭で、主人公がリバプールからサンフランシスコまで飛行機に乗ります。所要時間は、2時間程度です!!!

それにしても、携帯電話の登場について書かれたSFは読んだことがないですね。テレビ電話は、当たり前に出てきますけど。
インターネットの普及も書かれてないですね。iモード、写メールなんて、とんでもないです。
この本は、さっきの飛行機の中で、アタッシュケースを開いてテレビ電話をするシーンがありました。カード差込口がアタッシュケースについていて、カード決済していました。これだけでも、ずいぶん先駆的です。


お話の背景にも書きましたが、科学技術の発展=人類の幸せという、楽観的な、科学の発展よ、いけいけ、どんどん、人類万歳というお話でした。あ、別にけなしているわけじゃないです。
それはそれでOKです。


残念ながら、肝心の謎解きですが、あまり新鮮味が感じられませんでした。ここで、「おおっ!!」と感じるかどうかが、この本に対する評価の分かれるところかもしれないですね。
(実は、読んだことがあったということは、多分、ないと思います。多分、多分。。。)