25〔50〕 キリスト教徒は、教皇が贖宥について説教する者たちの要求を知っているなら、サン・ピエトロ大寺院が、羊の皮と肉と骨で建てられるよりも、むしろ灰になることを望んでいる、と教えられるべきである。
訳は当方
結局、贖宥についての要求とは、金銭の獲得であると言えよう。つまり、真実の救済では無く、金銭の獲得であるから、信者としては、その総本山のような大教会が、どれほどにみすぼらしい状態で建てられるくらいなら、そもそもが無くなってしまった方が良いという話になりそうである。
【参考文献】
・マルティン・ルター著/深井智朗氏訳『宗教改革三大文書 付「九五箇条の提題」』講談社学術文庫・2017年
・L.チヴィスカ氏編『カトリック教会法典 羅和対訳』有斐閣・1962年
・菅原裕二氏著『教会法で知るカトリック・ライフ Q&A40』ドン・ボスコ新書・2014年
・ルイージ・サバレーゼ氏著/田中昇氏訳『解説・教会法―信仰を豊かに生きるために』フリープレス・2018年
・田中昇氏訳編『教会法から見直すカトリック生活』教友社・2019年
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