典虚てん手古舞

我が“為”の日々を振り返りつつも、逝き時を待つ日々を悔いなく一日一生

最後の地理学習に

2009年06月12日 | 【日録】今日は何した?どう過ごした?
 中学1年での地理の学習って、とても大事なんだよ。君にとって「地図を
読む」のを習うのは、これが一生で最後になるかも知れないんだよ・・・と
生徒ちゃんたちに語ったら、ちょっと彼らはびっくりしていました。

 高校では、大雑把に言えば、世界史と現代社会が必修です。三つ目の科目
は、日本史か地理のどちらかの選択となります。
 まあ、週4単位のB、2単位のAとか、「倫理社会/政治経済」か「現代
社会」かの選択の問題もあるにはありますが、とにかく、「日本史」を選べ
ば、地理を授業で教わることはない・・・。

 今週は、社会科通信の原稿として、これを書き、授業のときに、ちらりと
生徒たちに語ったのです。
 そういえば、わたくし自身も高校では、地理の授業をうけたかどうか??
教師になってから、初めて勉強した・・・といってもいいくらい、地形図と
かは読むことが出来ませんでしたね。

 そうそう、群馬県と栃木県の位置さえ不確かでした・・・。(^^;Y

 地理の授業をちゃんとしたい、生徒たちに地図に慣れ親しませたいと、
つくづく考えるようになったのは、高校入試に備えての勉強では、1年生で
の「地理」で差が出ることを痛感したからかなぁ!

 わたしが地理の授業をしたのは、3年前とその前が1993年でしたね。
しかし、2年、3年生の社会科、夏休み冬休みの宿題は〈地理〉・・・。
〈入試対応〉の課題プリントや選択授業で取り上げてきたのは、このところ
ずっと地理です。
 手元の国土地理院の地形図も、さあ、どれくらいあるのでしょうか?
100枚は軽く超えて、父が残してくれた明治の地形図まで加えると、どれ
くらい持っているか、分かりませんネ。

 〈地形図を読む〉学習は、3年前にかなり「力」を入れてやりました。
定まった単元で、基礎を押さえた後、生徒たちが希望する地域の地形図を提
供したり、〈愛知県〉の単元なら、国土地理院の地形図を入手して、常に
〈地形図を読む〉を並行させた授業をしましたね。

 わたくし自身も、愛知トヨタの豊田市、木曽三川、福岡の各地に〈旅〉を
して、授業のネタ仕込みをしたでやんすっ!

 今年度は、地形図の前に教科書でもある〈地図帳〉に徹底的に慣れさせた
後に〈地形図〉というプランを組んでいます。
 生徒一人ひとりが、〈地図とにらめっこ〉なんで、教室の黒板近くに、
ぶら下げる、でっかい巻物の掲示用地図は使いませんネ。
 以前は、その代わりにOHPを使っていましたけれども、現在はその器械
もむないし、生徒一人ひとりが、〈自分の目〉で〈地図帳〉を読めるように
授業をすすめています。

 今、世界の気候、気候帯を、〈世界のさまざまな国に触れる〉のネライで
グラフを書かせる授業を進行中です。
 都市の位置を捜させて、地図帳にマーキングさせる・・・。北緯・南緯で
都市の位置を捜させました。ああ、これは南北アメリカで終了したしたとこ
ろですネ。
 北緯40度の緯線にそって、ニューヨークやシカゴ、デンバーなどの都市
を捜させて、マーキング!
 「あった!」「あった!」の声を聞きながら「まだ見かっていない人は?」
で、サポートを入れる・・・。
 一人でも落ちこぼさないよう、生徒ちゃんたちの表情を見渡しつつ・・・
ですな。

 わたくしとしては、彼らにとって、地図を読む学習って、これが最後かも
で、自分自身、常に〈地図帳〉を携帯! 授業で使っているのと、もう少し
詳しい地図帳をバッグの中に入れて、にらめっこしていますのだわさ!




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