一応、読了

　強欲しほんしゅぎを読んだ。

　出版されたばかりの本で、Yahooで検索しても、最初
のページは、まだアマゾンとかの本屋だけだ。しかし、
数日もするとアップの件数は、とばっと増えるだろう。

　金融について乏しい知識しかない私でも、面白くて
一気に読めたのだから、タイムリーなテーマの新書の
一冊、あっという間に評判なるに違いない。

　「朝生」をみていたので、どうにか内容はほぼ理解
出来た。とはいっても、カタカナやアルファベットの
用語ばかりで難しかったけれど、ＣＯＥ、ＣＤＳとか
少しは、覚えた。

　息子が何で銀行を辞めたのか、なぁんで半年で見切りを
付けたのかが分かったような気がする。その当時は、彼と
同居をしていたが、「辞める」とぽつり、言っただけであっ
た。こちらも尋ねなかった。
　現在の職につくまで、一応同居は、二年間だが、あまり
家にいなかった。夏の公務員試験が終わった後は、ペンショ
ンやスキー場で働いていたから、一緒に暮らしたという感
触は残っていない。

　ただ、車の免許を取る費用は「投資」、通信教育の費用
は「融資」したと記憶している。大学入学時から、返して
もらう金は「融資」、彼の将来にとって財となるものへは
「投資」と区別して、ゼニのやり取りをした。

　アルバイトをして学費を稼げ・・・なんて、ケチなこと
は私は考えない。学費と本代は出した。ただし、本代は
領収書と交換である。

　そもそも「投資」というものは、返って来なくともよい
と覚悟を決めてだす「ゼニ」だ。「融資」は返してもらう
お金である。返って来ないかも知れないのに安易に「融資」
などしてはいけない。

　私は賭け事が嫌いである。賭け事で儲けようと考える人
たちは、自分と別人種だと見做している。宝くじも、一回
か、二回、それも数百円買ったことがあるだけである。
　賭け事などで、中ったゼニはすぐ使ってしまうだろうし、
苦労せず稼ぐことを覚えてしまうと、こつこつ働くことが
阿呆らしくなる。
　若い頃、父の残した株を動かして一度儲けた後、ぴたり
と止めた。母や妹も株をしていたが・・・。

　さて、一度ぐちゃぐちゃになった方がいいんと違うかと
近年の経済絡みの動きをみていたが、この本を読んだ後、
私が考えていた《ぐちゃぐちゃ》状況が、今の金融危機か
いなと思われた。

　さあ、明日から授業だ。
　「教科書にはいいことしか書いてへんで」という公民の
授業をしよう！　「キセーカンワ」は、政治のところで
しつこく言っておいたから、生徒は耳でちっとは覚えて
いる？
　ゼニや金利の話をすると、ボーっとしている子でも耳を
傾けてくれる。「何も知らないと《カモ》にされるんやぞ」
語調を変えて、マンダ風？

　※「ぐちゃぐちゃ」と書いたが、今の雇用と労働状況に
　ついては、かなり深刻に考えている。かわゆ～い孫の
　父親は、雲か霞のセキで、ローハ絡みで過酷な労働を
　強いられている？
　　生徒たちには、労働三権、暗記させたっ。いちおう。