地元でちょいと一杯の店は三軒・・・。
「客筋がいい」と思う店に絞り込んではいるものの、常連とはいえない、
飛び込み?客に絡まれた・・・。
ほぼ、同時に入った二人ずれおっさんだ。といっても、わたしめよりか
若い。現場工事風の一人とサラリーマンの服装をした二人・・・。
先にいたお客は三人だ。
わたしがいつも座る席は、男女二人連れのお客さんだったので、その隣に
座るのも悪いかと思って、カウンターの中ほどに座った。
左側にはAさん。この店にとっては、大切な上客の御仁である。退職なさっ
て、全国各地、あちらこちらを一人旅で愉しんでなさる。
この店の料理が気に入られて、けっこう遠いお住まいから、わざわざ出向い
ていらっしゃる。
こういう御仁との会話は、お酒を美味しくさせてくれるゆえ、一瞬楽しげな
気分になったのだが、しかし・・・。
突然、カウンターの右向こうに座った二人連れの一人が、Aさんに声をかけ
た。Aさんの顔を覚えていたらしい。
「東京海上火災のOさん」の知り合いだというその男は、ガンガンした大声
でAさんに話しかけてきた。
無礼である。
Aさんも人がいいから、相手をする。
あまりの大声に気分が悪くなって、二人連れとAさんの間に移ることにした
が、無神経すぎる男に「一言」言った!
すると、東京海上火災のHと名乗る男は、大きな声をより増して、「はば
あ、首絞めたろか」と何度も喚きだした・・・。
「殺したろか」は言わなかった。「くびしめたろか」である。
平気の平左、私がそ知らぬふりをしていたのが、その男をより激昂させたよ
うだ。
気の毒だったのは、連れの現場工事姿の人・・・。
なにせ、その男は体格はかなり大きいのだ。だが、喧嘩のせりふ、ボキャブ
ラリーが貧しいなと聞きつつ、眺めておった。
男女二人連れさんもこの騒ぎ・・・。そそくさとお勘定をして帰ったので、
わたしも席を移り、バカ男と視線が合わないようにしてみた。
Aさんも席をずらして、退避・・・。
連れは止めようとしているのだが、体躯の大きいバカ男は、立ち上がって、
まだ喚き続けておる。
私が携帯を出して操作してはじめると、Aさんも携帯で・・・。
そのうち、「ママ、勘定」と腰を上げたが、店をなかなか出ず、相変わら
ず・・・。
側やったら、首絞められていたかもである。
でも、酔っ払ってとはいえ、先に手が出した方が負け
二つある出入り口の一方から、そやつは出ていったが、しかし、私の後ろ
の扉を開けようとし、ママがその扉を開けさせまいと押さえていた?
わたしは振り向かず、Aさんと目配せしながら、グラスを傾け、さかなに
箸を運んだ・・・。
「東京海上火災というから、まともな人だと思っていたのに」
「そんなん、いろいろ、ありますやん」
「僕まで当たられるとは思わなかった・・・」
きちんとした勤め人なら、自分の勤め先を呑み屋でべらべら、繰り返し、喋
らんよ・・・と。
そして、Aさんも携帯を見せ、「録音しておいた」とにんまり・・・。もち
ろん私もである。
しかし、いつもように会話が弾むこともなし、残念と思っていたら、そこに
救いの女神さまが、私の後ろの扉を開けた!
マジ、女神さま!光輝いてみおたよぉ!
さっきまで澱んでいた嫌な空気がさらっと洗われた。
この店の客筋は悪くはなく、韓国料理の味に引かれて、家族連れ、夫婦、仲
間と、定期的にいらっしゃるお客も少なくない。頻度は月一回かも知れないが、
長~く、何年も通っているという感じの<常連>が多い・・・。
「客筋がいい」と思う店に絞り込んではいるものの、常連とはいえない、
飛び込み?客に絡まれた・・・。
ほぼ、同時に入った二人ずれおっさんだ。といっても、わたしめよりか
若い。現場工事風の一人とサラリーマンの服装をした二人・・・。
先にいたお客は三人だ。
わたしがいつも座る席は、男女二人連れのお客さんだったので、その隣に
座るのも悪いかと思って、カウンターの中ほどに座った。
左側にはAさん。この店にとっては、大切な上客の御仁である。退職なさっ
て、全国各地、あちらこちらを一人旅で愉しんでなさる。
この店の料理が気に入られて、けっこう遠いお住まいから、わざわざ出向い
ていらっしゃる。
こういう御仁との会話は、お酒を美味しくさせてくれるゆえ、一瞬楽しげな
気分になったのだが、しかし・・・。
突然、カウンターの右向こうに座った二人連れの一人が、Aさんに声をかけ
た。Aさんの顔を覚えていたらしい。
「東京海上火災のOさん」の知り合いだというその男は、ガンガンした大声
でAさんに話しかけてきた。
無礼である。
Aさんも人がいいから、相手をする。
あまりの大声に気分が悪くなって、二人連れとAさんの間に移ることにした
が、無神経すぎる男に「一言」言った!
すると、東京海上火災のHと名乗る男は、大きな声をより増して、「はば
あ、首絞めたろか」と何度も喚きだした・・・。
「殺したろか」は言わなかった。「くびしめたろか」である。
平気の平左、私がそ知らぬふりをしていたのが、その男をより激昂させたよ
うだ。
気の毒だったのは、連れの現場工事姿の人・・・。
なにせ、その男は体格はかなり大きいのだ。だが、喧嘩のせりふ、ボキャブ
ラリーが貧しいなと聞きつつ、眺めておった。
男女二人連れさんもこの騒ぎ・・・。そそくさとお勘定をして帰ったので、
わたしも席を移り、バカ男と視線が合わないようにしてみた。
Aさんも席をずらして、退避・・・。
連れは止めようとしているのだが、体躯の大きいバカ男は、立ち上がって、
まだ喚き続けておる。
私が携帯を出して操作してはじめると、Aさんも携帯で・・・。
そのうち、「ママ、勘定」と腰を上げたが、店をなかなか出ず、相変わら
ず・・・。
側やったら、首絞められていたかもである。
でも、酔っ払ってとはいえ、先に手が出した方が負け
二つある出入り口の一方から、そやつは出ていったが、しかし、私の後ろ
の扉を開けようとし、ママがその扉を開けさせまいと押さえていた?
わたしは振り向かず、Aさんと目配せしながら、グラスを傾け、さかなに
箸を運んだ・・・。
「東京海上火災というから、まともな人だと思っていたのに」
「そんなん、いろいろ、ありますやん」
「僕まで当たられるとは思わなかった・・・」
きちんとした勤め人なら、自分の勤め先を呑み屋でべらべら、繰り返し、喋
らんよ・・・と。
そして、Aさんも携帯を見せ、「録音しておいた」とにんまり・・・。もち
ろん私もである。
しかし、いつもように会話が弾むこともなし、残念と思っていたら、そこに
救いの女神さまが、私の後ろの扉を開けた!
マジ、女神さま!光輝いてみおたよぉ!
さっきまで澱んでいた嫌な空気がさらっと洗われた。
この店の客筋は悪くはなく、韓国料理の味に引かれて、家族連れ、夫婦、仲
間と、定期的にいらっしゃるお客も少なくない。頻度は月一回かも知れないが、
長~く、何年も通っているという感じの<常連>が多い・・・。
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