今日も彼はノートを提出してきました。
なにが一体、彼に起こったのか、不思議でなんですわ。
去年なんか、彼に社会科を教えていた講師くんが、テスト前に
少しでも点数が採れるよう、熱心に個人指導していたのに、答案
用紙は〈白紙〉のままだった彼です。
ただ座っているだけ、指示してやっと教科書を開くけれども、
そこから何も変わらない彼です。
どんな内容の授業をしていた時だったかは定かではないですが、
「ありゃ、話に耳を傾けている」とハッとしたことがしばらく前
にありました。
顔つきが違っていました。たぶん、インスタント・ラーメン、
あれこれ持っていって、〈生産の集中〉の授業をしたときかしら
・・・。
いや、ただ進度がすすんでいる他の学級で使ったカップ・ラー
メンをこのクラスに持っていって、〈予告編〉をしたときだった
のかな。
「記号で答える問題くらい、分からなくても書け」「中ること
もあるよ」とテストについて言ってきました。
それでも彼は〈白紙〉でした。
〈0と1〉の差は、〈1と2〉の差より大きい・・・と生徒た
ちにいっています。ゼロって、「何もない」ということでしょ。
〈壱〉てのは、「有る」ということだと私は解釈しています。
だから、テストの採点のときは、
白紙、空欄のままの場合は、淡い色で空いている枡に大きく斜線
をひいて、〈×〉にしています。
空欄のときは柔らかい薄い色、色鉛筆で採点する・・・。
ああ、色鉛筆を使うのは〈ズル〉防ぎです。正解の場合は、生徒
が書いた文字の上には、○をせず、誤答のときだけ、文字に重ねて
斜線で×をします。
ボールペンとかだったら、消して答えを書き直して「せんせい、
違っています」と訂正を見破れない場合もありますからね。
さて、話を戻すと、テストは、ピンク、オレンジばっかりだっ
た彼の答案用紙、記号で答える問題は「赤」に変わりました。
「お前ら、これを知っておかんと損するぞ」「ずるいヤツに
かもられるぞっ」
そんな思いでの私の授業が 彼の心に届いていての結果だった
ら嬉しいですがね。
〈無知の悔しさ〉は父がわたしに残してくれた遺産なんです。
「刑務所がワシの学校やった」といったオヤジのです言葉がね。
なにが一体、彼に起こったのか、不思議でなんですわ。
去年なんか、彼に社会科を教えていた講師くんが、テスト前に
少しでも点数が採れるよう、熱心に個人指導していたのに、答案
用紙は〈白紙〉のままだった彼です。
ただ座っているだけ、指示してやっと教科書を開くけれども、
そこから何も変わらない彼です。
どんな内容の授業をしていた時だったかは定かではないですが、
「ありゃ、話に耳を傾けている」とハッとしたことがしばらく前
にありました。
顔つきが違っていました。たぶん、インスタント・ラーメン、
あれこれ持っていって、〈生産の集中〉の授業をしたときかしら
・・・。
いや、ただ進度がすすんでいる他の学級で使ったカップ・ラー
メンをこのクラスに持っていって、〈予告編〉をしたときだった
のかな。
「記号で答える問題くらい、分からなくても書け」「中ること
もあるよ」とテストについて言ってきました。
それでも彼は〈白紙〉でした。
〈0と1〉の差は、〈1と2〉の差より大きい・・・と生徒た
ちにいっています。ゼロって、「何もない」ということでしょ。
〈壱〉てのは、「有る」ということだと私は解釈しています。
だから、テストの採点のときは、
白紙、空欄のままの場合は、淡い色で空いている枡に大きく斜線
をひいて、〈×〉にしています。
空欄のときは柔らかい薄い色、色鉛筆で採点する・・・。
ああ、色鉛筆を使うのは〈ズル〉防ぎです。正解の場合は、生徒
が書いた文字の上には、○をせず、誤答のときだけ、文字に重ねて
斜線で×をします。
ボールペンとかだったら、消して答えを書き直して「せんせい、
違っています」と訂正を見破れない場合もありますからね。
さて、話を戻すと、テストは、ピンク、オレンジばっかりだっ
た彼の答案用紙、記号で答える問題は「赤」に変わりました。
「お前ら、これを知っておかんと損するぞ」「ずるいヤツに
かもられるぞっ」
そんな思いでの私の授業が 彼の心に届いていての結果だった
ら嬉しいですがね。
〈無知の悔しさ〉は父がわたしに残してくれた遺産なんです。
「刑務所がワシの学校やった」といったオヤジのです言葉がね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます