てのひらの風景

廃墟や廃電車、鉄道などの心惹かれる小さなジオラマを作っています。

ジオラマ・棚田のある風景

2014年04月28日 | ジオラマ・鉄道





棚田の残る山あいの村を、時々思い出したように鉄道が走ってゆきます。





すでに住む人のいなくなった民家。








丸太橋の向こうには、小さな畑で収穫をするおばあちゃんの姿が。












棚田の間を登る坂道の上には、洗濯物の干してある日の当たる広い庭。





農作業の合間に一休みする老夫婦。





短い花の季節を終えて、はらはらと散る桜。





石垣の棚田がとにかく作りたくて作った、小さなレイアウトです。

私が作ったジオラマの中で唯一、鉄道模型がちゃんと走ります(^-^;

作ってから時間がたっていますが、失敗したり思うようにならなかったりしながらも、本当に好きで楽しく作っていた気持ちを思い出します。


好き、って大切ですね。







全景。







(棚田のある風景・2011年7月制作)




































ジオラマ・棄てネッコロ

2014年03月26日 | ジオラマ・ネッコロ
棄てネッコロ





ネコと根っこが合体した(?)ナゾの生き物「ネッコロ」

ネコ?根っこ?…それすら、窺い知れぬまま、しかし、ネッコロは、今日も我々の近くに佇んでいる。

(ネッコロのいるくらし・小学館・ネッコロ加速研究所より)





…ネッコロの漫画を描いている中川いさみ先生と、研究所所長を踏んづけているぞネッコロ(-_-)





ちなみに作る過程はこんな感じ。



まずは用意した本の表紙を縮小コピー。



それから、メモ帳の表紙と裏の厚紙をはぎ取ったものを、本のサイズに切ります。
この時、糊のついている部分を背表紙側にするのを忘れずに…。



こんな感じ。



あとは貼るだけで、ちっちゃいIKKIの完成です(笑)



ちなみにこの可愛らしいネッコロは、カプセル玩具のイヤホンジャックマスコットです。

ああ、全種類欲しいなぁ…特に、根が出ている白ネッコロ欲しいなぁ…と、誰にともなく言ってみる(笑)





おまけ・大分県にある豊後森機関庫にも、ネッコロが出現!?








そして、こんなところから生えてきた!!!(笑)





最後になりましたが、書籍(ネッコロのいるくらし・小学館)や、ネッコロ加速研究所による公式サイトもありますので良かったら見てみてください。

漫画やイラストの可愛いネッコロや、リアルなネッコロの不気味さ…いや、何とも言えない可愛らしさをぜひ一度。

リアルネッコロの根っこがですね、根っこがですね、根っこがですね、すごくキモ………これ以上は言えません、その目でお確かめを(笑)







(ジオラマ・棄てネッコロ・2014年3月制作)


























新しい年に

2014年01月01日 | 近況・おしらせ
アップするものがないので、以前に塗った竜など。




モンハンのフィギュアを、自分の好きな地味~な色に塗装したもの。


ちなみに元の色はこちら。






最近は更新が滞っておりましたが、ジオラマを制作していないわけではありません。

ただ、完成までにはほど遠い状態で、あとどれくらいかかるかもわかりません。

完成したらアップしたいのですが…(T_T)


新しい年も、がんばってジオラマ制作をしていきます。

まずは、今制作中のジオラマの完成を目標に始動します!

よろしければ完成した時に、見ていただけたら嬉しいです。


今年もよろしくお願いいたします(*^^*)
















ジオラマ・眠る月

2013年10月27日 | ジオラマ・廃墟

月を思わせる不思議な形をしたその廃橋は、声もなく静かに眠っているようでした。




丸田祥三さん×平沼義之さん「廃道 棄てられし道」(実業之日本社)に、この橋(境橋・新潟県湯沢町)の写真が掲載されています。

その写真が、このジオラマを制作するきっかけとなりました。





色味を抑え、うっすらと雪を積もらせることで、静かでさみしげな空気を描ければいいなと考えました。



途中、橋の下部がどんな構造になっているのかさっぱりわからなくて途方に暮れましたが、磯部祥行さんのブログ「轍のあった道」がとても参考になり大変ありがたかったです。

どんなに作りたくても、わからないものは作れない。

そんな当たり前のことを、しみじみと実感しました…。










…不思議な形と雰囲気の橋です。

丸田祥三さんの写真がとても美しいので、ぜひ一度ご覧になってみてください(*^^*)





(眠る月・2012年11月制作)
















ジオラマ・柵のある風景

2013年09月17日 | ジオラマ・鉄道



制作のきっかけは、一冊の本でした。

「鉄道写真風景レールファンが選んだ563」(ネコ・パブリッシング)のページをめくった時、目に飛び込んできた一枚の写真にくぎ付けに。

どうしてもどうしてもどうしても、このボロボロの柵が作りたい!

その本を握りしめて帰り、作り始めたのがこのジオラマです。






今まで水辺の表現にはリアリスティックウォーターを使うことが多かったのですが、今回は透明プラ板+グレインペイントのアクアシリーズを使いました。

リアリスティックウォーターでは表現の難しい「深さ」を作りたくて、この方法を選びました。




そして、恋い焦がれるように作りたかった柵は。

プラ棒を切り出し貼り合わせる作業は面倒できーっとなりましたが、くたびれた雰囲気に塗装するのはとても楽しかったです。

この柵に一目惚れしなければこのジオラマも作らなかったので、タイトルは「柵のある風景」としました。




…この作品は、RM MODELS216号(ネコ・パブリッシング)に掲載していただきました(*´▽`*)

自分の作品が誌面に載っているのを見るのはとても嬉しくドキドキしました。




これからも、がんばって作っていきたいです(*´ω`)





(柵のある風景・2013年2月制作)
















第二回浜松ジオラマグランプリ

2013年09月06日 | 近況・おしらせ
…に、参加します!

残念ながら私自身は都合がつかず参加できませんが、作品が参加します(笑)



タイトル「眠る月」






浜松ジオラマグランプリ

展示期間 9月11日(水)~16日(月・祝)

遠鉄百貨店6F イ・コ・イ スクエア ギャラリー・ロゼ




ジオラマを展示していただくのは初めてで、かなりドキドキしています。

よろしければ見てみてくださったらとても嬉しいです。

お近くの方、近辺に遊びに行かれる方、ぜひぜひ足を運んでみてください<(_ _)>

もちろんほかにも、素晴らしいジオラマ作品がたくさん展示されます!







…私も見に行きたかったーーー(T_T)

よろしければ、会場の雰囲気や作品を見た感想などお聞かせいただけたら嬉しいです(*^^*)























ジオラマ・雨上がり

2013年09月03日 | ジオラマ・その他


雨が上がっているのになぜか、ずぶ濡れで帰ってくる小学生の男の子。
きっとこんな風に、水たまりで遊びながら帰ってくるんだろうなぁ…。



なんで雨がやんでいるのに濡れて帰ってくるのかしら?と、ためいきをつくお母さんの顔を思い浮かべながら作ったのどかな田舎のバス停の光景です。



紫陽花の花は、花さかじいオラマ(こばる)を使用しました。
小さく作るのにとにかく苦戦した記憶だけが残っています(^-^;





…見たことのない光景なのに、どことなく懐かしく思えるのが不思議です。






おまけ(笑)






(雨上がり・2013年2月制作)














ジオラマ・廃電車に降る雪

2013年08月01日 | ジオラマ・廃電車



山あいの廃線の小さな駅に、打ち捨てられ朽ちゆく電車にうっすらと降り積もる雪。

そんな、音のないさみしげな風景を思い描きながら制作しました。





眠り続ける車両は、何を思うのでしょうか…?









「鉄道模型はじめの一歩シリーズ Nゲージミニジオラマをつくろう!」(ネコパブリッシング刊)という、はがき大のミニジオラマが作れるキットを使用しました。

土台はほぼキットのままですが、木々や待合室などは別に付け足したものです。





ひそかにお気に入りなのが、待合室の裏手に打ち捨てられた放置自転車です。

ただ、トミックスの自転車64台セットを購入したのですが、あと63台の使い道がなく途方に暮れています(笑)











(廃電車に降る雪・2012年12月制作)























ジオラマ・ただいま

2013年07月06日 | ジオラマ・廃電車



日光霧降高原チロリン村に保存された、元・日光軌道線の車両をモチーフに作りました。





写真を見た時に、ホッとした顔で佇んでいるように見えました。

ひなたぼっこをするように、これからの時を穏やかに過ごしてくれたらいいなぁと願っています。











いつか、この車両に会いに行きたいです。





(ただいま・2013年6月制作)




















ジオラマ・羊と断崖

2013年06月10日 | ジオラマ・鉄道




絶壁の上で草をはむ、黒い顔の羊たち。
その隣に続くレールの上は、どんな鉄道が走るのでしょうか?








遠い異国の地アイルランドをモデルに、実在しない鉄路を作ってみました。






羊さんたち、怖くないのでしょうか?(笑)










…Nゲージでこれに飾ったら似合いそうな車両をご存知でしたら、よろしければ教えてください(^▽^;)






(羊と断崖・2013年6月制作)










ジオラマ・赤い崖

2013年05月26日 | ジオラマ・鉄道



行ったこともない、赤い崖沿いの鉄路。
そこを吹く乾いた風の色を作れないかなぁと、そんなふうに思いました。





「世界の鉄道」(パイインターナショナル刊)に掲載されていた、カナダの鉄道風景をモチーフに制作しました。








おそらく、今までの中で最速で制作した小さなジオラマです。
乾かしたりする時間を入れなければ、実質4時間程度で完成させました…何をそんなに慌てていたのか不思議です(笑)

鉄道風景と一口に言っても、本当にイロイロあって面白いですね。





(赤い崖・2013年5月制作)





ジオラマ・廃電車とカメラを持った少年

2013年05月20日 | ジオラマ・廃電車
廃電車を写真におさめる少年。








大好きな写真家である丸田祥三さんの写真に出会ってから、いつか廃電車のジオラマを作りたいとずっと思っていました。
それを初めて形にしたのがこのジオラマです。








丸田祥三さんの写真集「眠る鉄道」(小学館)に、このジオラマのモチーフにさせていただいた写真が掲載されています。
素晴らしい写真を鑑賞するついでにでも、どの写真か探してみていただけたら嬉しいです。








…実は丸田さん大人バージョンの人形も作ったので、いつかそれを使ったジオラマも作りたいなと企んでおります(笑)







(廃電車とカメラを持った少年・2012年5月制作)
































ジオラマ・落橋

2013年05月15日 | ジオラマ・廃墟




すべてはやがて朽ち、形をなくして崩れ去る。
…そのたったひとつの真実をまざまざとみせつける、欠け落ちた廃水路橋。





平沼義之さんのサイト「山さ行がねが」の橋梁レポート、「上小阿仁村南沢の廃水路橋」を参考に制作しました。
言葉を失うほど鮮やかで迫力に満ちた、儚いけれど凄まじく美しい光景です。
ぜひ、サイトでその全容をご覧になってみていただけたらと思います。







むきだしの錆びた鉄筋は、0.3㎜の真鍮線で作りました。





そりゃ落橋もするでしょーよ!と、平沼さんが言うのも納得の惨状…。







…なかなか思い通りにできなくて自身の力の無さを痛感しましたが、それでも大好きな光景であることに変わりはありません。
これからも、自分が好きで作りたい景色をジオラマにしていけたらいいなぁと思います、精進あるのみっ!!





(落橋・2013年5月制作)
































ジオラマ・滝のある風景

2013年05月05日 | ジオラマ・鉄道

木々が色づきはじめた山深く。
車窓から見える滝は、隠れた名所かもしれません。





駅弁とビールを片手に乗り込んで、こんな景色を見ながらゆっくり鉄道の旅をしたいです(笑)








滝と紅葉に苦心惨憺したジオラマを、見ていただければ幸いです。








(滝のある風景・2012年4月制作)










ジオラマ・廃電車と鉄編集長

2013年05月02日 | ジオラマ・廃電車

お世話になった方への感謝の気持ちを込めて作りました。
私が作ったものなど贈っても迷惑かなぁとためらいもありましたが、ほかに感謝の気持ちを伝えるのにふさわしいものを思いつきませんでした。




丸田祥三さんの写真集「眠る鉄道」(小学館)を参考に制作しました。
とてもとてもとても素晴らしい写真集ですので、機会があればぜひ一度見てみてください(^^)





日に焼けた屋根や側面の水玉模様など、どう残しどう表現したらいいのか滅法悩んで作ったジオラマです。





さいわいにも喜んでいただけたようでした。
…自分の作ったもので誰かが喜んでくれるなんて、それまで思ってもみませんでした。
本当に、嬉しいことですね。





(廃電車と鉄編集長・2012年6月制作)