”広島の果物屋”トド店長のひとり言

3代目のトド店長が、今日も美味しい果物を求めて東奔西走、果物の豆知識に旬の果物から新品種、はたまた雑感まで呟きまくり!

いらっしゃいませ 「ヨーグルト その2」

2017-01-08 18:09:37 | いらっしゃいませ
-前回からの続きです-

中の果物は、自家製のドライフルーツを使っています。

生ですと水分が出て味が薄くなる上、果物の酵素がヨーグルトのタンパク質を分解するみたいで、苦みが出ることがあるんですよ。

だから、風味を損なわないように温度を掛けて乾燥しました。

半年上掛かって、やっとここまでの味が出せるようになったのですが、まだまだ改良の必要があるんですけど、、、、。

それにしても、微生物って難しいですね。

全く同じ条件で同時に培養しても、味も風味も微妙に違ってるですよ。

でも、そこがまた、挑戦しがいがあるんですけどね。

お、食べて見られますか?

どうもありがとうございます!

お好きな席に掛けてお待ち下さいませ、直ぐにお持ち致します!

いらっしゃいませ。 ヨーグルト その1 

2017-01-08 17:32:08 | いらっしゃいませ
いらっしゃいませ。

今日は朝から冷たい雨が降り続いているのによくおいで下さいました。

店内をごゆっくりご覧下さいませ。

ああ、そのカップはですね、当店オリジナルのヨーグルトに自家製ドライフルーツを入れたものですね。

本日は洋梨と苺とリンゴを御用意しております。

ヨーグルトは、カスピ海ヨーグルトを当店独自の方法で培養したもので、酸味がきわめて少ないんですよ。

酸味が少ないと、砂糖も少量で済むので、だいたい7%くらいしか使用しておりません。

酸味がつよいと、倍以上の15%くらいは入れないと、美味しく感じられないんですよね。

また、2-3回水切りを繰り返していますので、濃厚でしかも非常にミルキーな味わいになっています。

 -続く-









トド店長の独り言

2017-01-07 18:56:39 | いらっしゃいませ
昨年の年末に、広島市中区の果物屋さんが店を閉めました。

父の代からのつきあいがあった果物屋さんですが、体調を崩していたのと後継者がいないことで廃業を決意されたようです。

父が果物屋をしていた頃は、果物組合員が最盛時89人いたのですが、数年前に果物組合が解散するときには20名にへっていて、さらに現在までに4人が廃業しました。

この度廃業された果物屋さんは、「朝は明け星、夜は夜星、果物屋は朝早くから夜遅くまで街角で店を開けていて、その地区のランドマークだ」というのが口癖の働き者の方でした。

これも世の流れなのでしょうが、果物屋に限らず専門店が減るという事は、良いものが売れなくなるという事でもあります。

大型店やショッピングセンターが増えるのは、確かに車を持っている若い方には便利ではありますが、年寄りには優しくありません。

街中にいながら買い物難民が増えてきているのも事実です。

どうすれば専門店として生き延びていけるのか、切実に考えさせられる今日この頃です。


いらっしゃいませ その14「山見阪」

2017-01-06 11:40:07 | いらっしゃいませ
いらっしゃいませ。

今日は天気は良いものの、北風が吹いて寒い中、よくおいで下さいました。

え?御年賀になにか旬の物はないか、ですか?

そうですね、「山見阪」は如何でしょうか?

「山御坂」は福岡県の山見阪氏によって、ワシントンネーブルの枝変わりとして発見され、一九八三年に品種登録されたネーブルなんですよ。

しかも露地栽培品なんですよ。

え?今頃の露地ネーブルなんて、酸っぱくて食べれないだろう、ですって?

確かに、普通の露地栽培のネーブルなら3月頃にならないと食べられないですが、この「山見阪」なら、12月下旬頃から食べることが出来るんですよ。

しかも、糖度も高く香りが良くてジューシー、まあ、ネーブルですから多少の酸味はありますが、それが又心地よいんですよね。

しかもギリギリ年末の贈答用に間に合う、ということで、今注目されている商品なんですよ。

もちろん、年を越しても酸味が少し減って、ますます美味しくなるんですね。

涼しい所に置いておけば一ヶ月くらいは持ちますし、本当に贈答用には最適ですよ。

産地ですか?

当店の物は広島県の大長産ですが、愛媛や福岡産のものも出回っているようですね。

お買い上げ、どうも有難うございました!

またのお越しをお待ちしています。


いらっしゃいらっしゃいませ。 その13 「ワックス」

2016-12-25 19:09:57 | いらっしゃいませ
明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

石油系ワックスについて色々調べてみたのですが、よく分かりませんでした。

とりあえず、分かったことだけを書いておきます。

マイクロクリスタリンワックスは、石油を分留して取り出される時の温度によって5~7種類(メーカーによって違う)に分かれていて、それぞれに用途が違うようです。

厚生省の指針では、食品用として使用できるのはガムベースと光沢材としてだけです。

また、流動ワックスは、マイクロクリスタリンワックスを分留した後の残渣をさらに分留して得られた物で、それもやはり幾つかに分かれて、それぞれに使用目的が違っていますが、厚生省の指針では、食品製造機械の潤滑油としてのみ認められています。

どうも流動ワックスについて混乱した情報があるのは、マイクロクリスタリンワックスと混同しているからではないか、と思います。

また、両者とも石油を分留して採取されるために、化学合成品とは見なされず、天然材としての取り扱いになっています。

そのためだと思いますが、天然ワックスと書いてある製品の中でもマイクロクリスタリンワックスを添加している物もあります。

石油由来によるワックスは、組成が単純で化学的にも安定していて、高度に精製をすれば人間に対して無害である、と主張している業界もあります。

結局、天然ワックスと言っても、石油系の成分を含んだ物もあるけれど、人体に対する影響は心配することは無さそうです。

もし、どうしても気になるときは、ボウル一杯の水に重曹をスプーン2杯を加えた溶液で洗えば簡単に落ちるそうなので、試してみて下さい。

但し、洗った後は急速に水分を失いますので、早めに食べて下さいね。