図形と関数をのぞく中学数学の分野では、平方完成ができれば、ほぼ無敵といっていいでしょう。
2次方程式に解の公式というのがあって、これでつまずく人は多いと思います。
実際、かなり複雑で覚えにくい公式なので、きっちり覚えていないと符号の間違いなんかで、正しい答えを導き出せないことがよくあります。
でも、実はこの公式、つまり2次方程式の解の公式は、高校入試対策では覚える必要がないのです。
中間期末などの定期テストでも、公式を覚えていなくても、平方完成のやり方さえ知っていれば、導き出すことができます。
公式をいちいち導き出すより、公式を覚えたほうが早い。と先生は言います。
でも、私自身。中学の時はこの公式が覚えられませんでした。それでも2次方程式で苦労することがなく、国立の高校に合格できたのは、平方完成のおかげです。
2次方程式の解の公式は複雑で、けっこう計算も面倒なので、平方完成で解いていくより楽ということは必ずしもありません。
むしろ、平方完成がきっちりできたら、ほかの数学のいろいろな分野に応用ができます。それに計算の手順は、公式とほぼ同じです。
平方完成の具体的なやり方は、1対1なら紙と鉛筆があれば、けっこうわかりやすく説明できるのですが、ブログではなかなか文字だけで伝えきれないので、平方完成の手順は、「語りかける中学数学(問題集ではなく参考書の方です)」の635ページから、641ページを、紙と鉛筆を用意してよく読んで理解してください。ちなみに、この参考書の642ページには、「でも声はあまり使いません」と書いてありますが、これは、解の公式を暗記している場合はそうなるのであって、むしろ「平方完成をマスターすれば解の公式を覚える必要がない」というのが正しいと思いますよ。
それに「平方完成」の手順は、式の変形のいろいろなかたちが出てくるので、幅広く応用ができます。
だから、2次方程式は、公式の暗記はやめて、「平方完成」でいきましょう。
「平方完成」は、手順が理解できれば、覚えることはなにもありません。さらに、できる人が多くはないので、数学の成績があがります。ぜひやってみてください。
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