社会の高校入試に向けた学習方法
実は「社会」は、私が長年、仕事として取り組んできた専門分野なので、わからないことがあったら何でも聞いてください。連絡先はこのブログの最後に記しておきます。
さて、公立高校の入学試験で問われる「社会」は、あまり難しいことには立ち入らないので、「暗記する」べきことはそれほど多くはありません。「暗記」という点では、定期テストよりはるかに簡単(難易度が低い)です。全体の流れを理解していれば、ある程度の点数は取れます。
では、具体的な学習方法です。拍子抜けするような内容かもしれませんが、ほんとうにこれだけで大丈夫です。
1)教科書
地理・歴史・公民の3冊の教科書がメインの教材になります。
「歴史」の教科書は、初めからやりましょう。歴史の分野は時間軸に沿った流れをつかむのが重要なので(実際に起きた事柄の時間の順序を問われる問題が多い)初めから通読してください。
そのほかの「地理」「公民」は、どこから始めてもいいです。
最近の中学の教科書はすぐれものなので、参考書はいりません。教科書だけでじゅうぶんです。
3冊の教科書を、合計4回読みます。そのために新しい教科書を3冊(地理・歴史・公民各1冊)購入してください。学校で配られた教科書は、すでに線が引いてあったり、落書きが書いてあったりすると思うので。
そうはいっても教科書の購入は、一般の書籍とは違って、いろいろ面倒な手続きが必要かもしれません。普通の書店では入手できません。各都道府県には指定の教科書販売店がありますが、入手が難しいようなら事情を説明して先生と相談してください。
1回目は、線を引かずに読みます。
2回目に読むときは、定規を用意して、鉛筆またはシャープペンシルで、重要だと思うところにアンダーラインを引きます。
3回目に読むときは、定規と赤鉛筆を用意して、さらに重要だと思うところで、まだ覚えていないところにアンダーラインを引きます。鉛筆のアンダーラインが引かれていないところに赤線でアンダーラインを引いても構いませんが、トータルの線の長さは鉛筆(シャープペンシル)で引いたアンダーラインより短くなるようにします。
4回目に読むときは、黄色のラインマーカーを用意して、さらに重要だと思うところを塗っていきます。赤線のアンダーラインより短くなるようにしてください。
以上で終了です。覚える努力は必要ありません。
2)学研の「QUIZ1問1答 社会」
あえて、暗記する努力は必要ありませんが、ヒマなとき、余裕があるときに、ペラペラめくってみてください。
3過去問
理科と同様、自分が受験する都道府県の過去問の問題集のほか、旺文社から出ている「全国高校入試問題正解 理科社会」を買って、その他の46都道府県の過去問に挑戦しましょう。公立高校が第一志望なら、46の都道府県の公立高校の過去問だけに取り組みましょう。
46の都道府県を全部やる必要はありません。やれるところまででいいです。
私立高校の問題は、難しすぎるので、手をつけないようにしましょう。混乱するもとになります。
※都道府県によっては、「版籍奉還」とか「弾劾裁判所」とか、用語を(漢字で)書かせる問題が必ず出題されるところがあります。ただ、そうした出題もせいぜい2問です。この手の学習は人によって向き不向きがあると思います。嫌いではない人は取り組んで損はありません。そのときは2)で取り上げた「1問1答」が役に立ちます。あまり細かいところまでやりだすときりがないので、教科書の太字を全部などとは思わず、適当なところで切り上げましょう。苦手な人は、これに取り組むことで全体のモチベーションを下げることにもつながりかねないので、あえてこの手の問題は捨てて、ほかの学習に取り組みましょう。2問を落とても、ほかのところで2問正解すればいいだけのことです。
※最近の傾向として、表やグラフなど、統計を読み解く問題が多く出題されています。この手の問題は慣れるしかないので、過去問で数をこなしましょう。それから、統計は毎年新しくなります。古い統計資料で出題されている問題は、最近のファクトとは異なる場合があるので注意が必要です。古い問題集には取り組まないようにしましょう。目安としては5年以内に出題された問題なら比較的安心です。ただし、実際に出題される可能性は低いとは思いますが、新型コロナウイルスの影響で、特に国境をまたぐ人の移動がその前と後でガラッと変わっています。もしも出題されたときには注意して、自分の頭で考えてみてください。
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