「理科」の高校入試の学習方法
公立高校の入学試験の理科は、それほど難しい内容を求められていないので、比較的限られた学習時間で、ある程度の得点が期待できます。
では、その方法を伝授しましょう。
①教科書
3年分の理科の教科書を読みます。1度はひととおり最後まで読んでみてください。
理科の参考書はいろいろ出ていますが、必要な事柄は教科書にすべて書いてあるうえに、最近の教科書は参考書よりわかりやすいくらいなので、基本的に参考書はいりません。(私の感触では、参考書のほうがかえってごちゃごちゃしていて、全体として何が重要なのかわかりにくい印象です。教科書を読んだほうが学習効果が高いように思います。
②文藝春秋の「未来を切り開く学力シリーズ 図でわかる中学理科 1分野 物理・化学(2分野 生物・地学)」
理科の参考書はおすすめしませんが、重要事項のまとめとしてお勧めなのが、この2冊です。
レイアウトがとても見やすく、必要かつ十分な内容が網羅されているので、とても使いやすいです。できれば2回仕上げておきましょう。
③過去問
うえの②の本を仕上げたら、ひたすら過去問に挑戦します。
自分が受験する都道府県の過去問の問題集のほか、旺文社から出ている「全国高校入試問題正解 理科社会」を買って、その他の46都道府県の過去問に挑戦しましょう。公立高校が第一志望なら、46の都道府県の公立高校の過去問だけに取り組みましょう。
46の都道府県を全部やる必要はありません。やれるところまででいいです。
それから、やり方ですが、ここは思い切って学習効率を優先して時間を節約することにします。
まず、解答のページのコピーをとります。
そして問題をすべて解いてから答え合わせをするのではなく、1問ずつ答え合わせをして、答えがわからない問題はすぐに正答や解説を読むようにします。数学でも社会でも英語でも国語の漢字でもそうですが、知らないことはいくら考えても答えがわかるはずがないので、考えるだけ時間の無駄です。できるだけ短い時間でたくさんの過去問に取り組むことで、自分は何を知っていて何を知らないのか、気づけるようになってください。それができると入試本番での時間配分がとても楽になります。これは理科では特にそうですが、ほかの科目でも同じです。
過去問に取り組む中でわからないことがあったら②の2冊を辞書代わりに使って調べましょう。どこかに書いてあるはずです。
私立の高校の過去問は出題傾向が違ううえに、難易度に極端なばらつきがある(③に掲載されている高校の問題は、多くが難しすぎる)ので、手をつけないようにしましょう。
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