アルシーとツァオ・グァンを見かけたナナは「なぜ、あの2人が?」とつぶやく。
化粧室で涙が止まらなくなるアルシー。
落ち込んだままアルシーがデスクへ行くと、社員たちに次々と仕事を言いつけられてしまう。ため息をつき仕事を始めようとした時、ベイベイが「部長がお呼びよ」と伝えに来る。
部長室。シャオシャンがアルシーの履歴書を見ている所にアルシーが来る。
「君は本当に廬葦微微?」とシャオシャンが聞く。シャオシャンの顔を見たアルシーは「いいえ」と答える。シャオシャンは「なぜ面接でウソを?」と言う。アルシーは「それは…私はゲームのプレイ経験がまったくなかったので、ルームメートのIDを使ったんです」と話す。ハッとしたアルシーが「廬葦微微と言ったから採用に?」と尋ねる。シャオシャンは「そうだ」と笑顔で言う。
「彼女とはルームメート?」とシャオシャンが言い、うなずくアルシー。「理工大はウソか。慶大だったんだな。彼女の名前は?」とシャオシャンが言う。アルシーは急いで「ご用がなければ失礼します」と言って出て行く。
アルシーがデスクに戻ってくると、アルシーに仕事を押し付けた社員たちが、皆、自分でやると言う。“チャオ・アルシー、あんたって本当にバカね。自分が持っていたものは、ゲームの伴侶も楽な仕事も、すべてウェイウェイのおかげだった”と思うアルシー。
致一テクノの社長室。「生活系ゲームの企画書を作ってみたの」と元気のないウェイウェイがシャオ・ナイに渡す。暇な時に見て、と。そして「今日は早めに帰るわ」と言うウェイウェイ。シャオ・ナイは「気をつけて」と言う。
ウェイウェイが家に帰ると、アルシーが部屋で荷物をまとめていた。「何してるの?」と言うウェイウェイに、玄関に向かいながら「学生寮に戻る。先輩の部屋に空きができたから」と答えるアルシー。ウェイウェイは「落ち着いて話そう」と言う。荷物をドサッと置き「なぜツァオ・グァンに私が歓天喜地だと教えたの?」とアルシーが聞く。ウェイウェイは「違うわ、二股をかけたと誤解されたから、事のいきさつを話しただけ。あなたが歓天喜地とは言ってない。彼が自分で感づいたのかも」と説明する。
うつむき「ごめん、誤解してた。そんな人じゃないよね」と言うアルシー。ウェイウェイは「それじゃ、これで仲直り?」と言う。アルシーは「あなたは私より美人で賢くて人にも好かれる、それは分かってるの。張り合う気はないけど、なぜか、すべてがあなたの名前で得たものなの。私の仕事や会社での待遇、好きだった人。全部、あなたと間違われて私に回ってきた。あなただったら、どうする?」と話す。責めてるわけじゃない、どう接していいのか分からないと。
アルシーは借りていたお金を置くと「ひとまず寮に戻る」と出て行こうとする。「でも結局、私を責めてるんでしょ?」と言うウェイウェイ。アルシーが立ち止まり、その背中に向かって「すべては私が原因なのよね?分かった。あなたは残って、私が出る」と涙をこらえながら言ったウェイウェイが、ドアを開けて出て行く。涙を流すアルシー。
雨の中、歩いていたウェイウェイは軒下に入る。アルシーから言われた言葉を思い返し、涙が溢れてくるウェイウェイ。
ウェイウェイは迎えに来てくれたシャオ・ナイの家へ。「もしかして仕事中だった?こんな夜遅くに迷惑じゃない?」とウェイウェイが沈んだ声で聞く。「そんなに気を使われると、妙な気分だ」と言うシャオ・ナイ。
ウェイウェイが「1人で大丈夫よ、仕事に戻って」と言い、シャオ・ナイはウェイウェイから見える場所で仕事を始める。
しばらくしてウェイウェイはシャオ・ナイのそばへ行き床に座る。ソファに腰掛けていたシャオ・ナイの足にもたれるウェイウェイ。シャオ・ナイはウェイウェイを気にしながらPCで仕事を続ける。
ぼんやりとシャオ・ナイの仕事を見ていたウェイウェイは「これは何?」と聞く。「視覚の特徴を生かした重要度の低いキャラを、自動圧縮するツールだ」と答えるシャオ・ナイ。うなずいたウェイウェイにシャオ・ナイは「何があった?」と尋ねる。
「アルシーが私と一緒には住みたくないって。だから“私が出ていく”と」とうつむきながら話すウェイウェイ。シャオ・ナイは「ここに来て正解だよ。さあ、何か食べよう」と言う。ウェイウェイは「いずれ私たちもケンカを?」と聞く。「しない」とすぐにシャオ・ナイは答える。ウェイウェイが理由を聞くと「心が通じてるからケンカは必要ない」と言うシャオ・ナイ。「それじゃ、私が何をしようと怒らないの?」とウェイウェイが言う。
シャオ・ナイは「怒らない」と返す。「いつまでも仲良しでいられる?」と言うウェイウェイ。シャオ・ナイはうなずき「ああ」と答える。ウェイウェイは「だけど、以前は思ってた。私もアルシーもずっと親友だと」と言う。「彼女は君の人生の一部、俺は君のすべてだ」とシャオ・ナイは話す。そして髪に触れながら「他人のために泣くな、俺も泣かせてない」と言うシャオ・ナイ。
ウェイウェイは「泣かされたわ。夫婦対抗戦の決勝戦に来なかったから」と言う。「悲しかった?」とシャオ・ナイが聞く。ウェイウェイが「うん」と言ってうなずき、シャオ・ナイはウェイウェイの頭にキスをする。恥ずかしそうに「夕食、食べてないの」とウェイウェイが言う。「じゃ、手伝って」と言ってシャオ・ナイは立ち上がる。
2人は一緒に作った麺料理をテーブルに置き、向かい合わせで座る。
「あなたにお金を借りないと。ホテル代が足りないの」と言うウェイウェイ。シャオ・ナイは「ここに住め」と言う。今日は遅いから我慢して、明日、俺が実家に、と。「いいの」とウェイウェイが断ると、シャオ・ナイは「帰る必要はないってこと?分かった」と言う。ウェイウェイは「迷惑はかけたくない」と目を伏せる。
シャオ・ナイは「じつは君との同居で心配なことが」と真顔で話す。「襲ったりしないわ」と言うウェイウェイ。シャオ・ナイは片肘をつきながら「そうじゃない。俺の欠点がバレそうだからさ」と言う。ウェイウェイも片肘をつき「欠点って?」と聞く。シャオ・ナイは「料理だ。麺をゆでるしかできない」と答える。ウェイウェイは笑い「あなたにも苦手なことがあるのね、完璧な人かと」と言う。「そう勘違いさせた俺も悪かったな。食べて、皿洗いは頼む。得意だろ?」と言うシャオ・ナイ。ウェイウェイは「了解」と返す。
ウェイウェイは先にお風呂に入り、シャオ・ナイが用意した服に着替える。
シャオ・ナイが「俺はソファーで寝る。毛布を出してくれ」と言うと「私がソファーで寝るわ、背が低いから」と言うウェイウェイ。シャオ・ナイは「うちのソファーじゃ、2人で寝られない」と言う。気まずくなったウェイウェイが「あの…お風呂、どうぞ。おやすみ」と言い、シャオ・ナイは笑いながらお風呂へ向かう。
クローゼットから茶色の毛布を取り出し、ソファーの上に置くウェイウェイ。しかし少し考え、ベッドの上にあった水色の毛布と茶色の毛布を交換する。茶色の毛布をかぶりベッドに横になると、今度は“男神の枕は?まさか、これしかないの?”とウェイウェイは気になってしまう。ウェイウェイはそっとベッドにあった枕をソファーへ持っていく。
お風呂から出てきたシャオ・ナイは「枕は要らない?」と聞く。「その枕は高すぎて、慣れないの」とウェイウェイは答える。
「消すよ」と言って、シャオ・ナイが部屋の照明を消す。寝室のスタンドの明かりだけが残り、シャオ・ナイが寝室に入ろうとする。慌てて「私が消す」とベッドから出るウェイウェイ。しかしスイッチがどこにあるのか分からない。
シャオ・ナイが足でスイッチを押して、明かりが消える。かがんでスイッチを探していたウェイウェイが体を起こすと、目の前にはシャオ・ナイが。
薄明かりの部屋の中で見つめ合うウェイウェイとシャオ・ナイ。しばらくしてシャオ・ナイが「おやすみ」と言ってソファーへ行き、ウェイウェイもベッドに横になる。
ウェイウェイはなかなか寝付けない。
翌朝。目覚めたウェイウェイに「顔を洗ったらジョギングに」と言うシャオ・ナイ。ウェイウェイが「でもトレーニングウェアがない」と言うと「あるよ」とシャオ・ナイは言う。
ジョギングをしながら「毎朝、走ってるの?私も前は毎朝、グラウンドで走ってたのよ」とウェイウェイが話す。「でも一度も君を見かけなかったな、すれ違いか」と言うシャオ・ナイ。ウェイウェイはシャオ・ナイに気づかれないよう「私は見てた」とつぶやき、シャオ・ナイを見かけて逃げ出したことを思い返す。
シャオ・ナイはジョギング中のリー教授と会う。リー教授にウェイウェイを彼女だと紹介したシャオ・ナイは、ウェイウェイにも経済学部のリー教授だと紹介する。
シャオ・ナイがもう一人前だと感じるリー教授。
シャオ・ナイとウェイウェイが手をつなぎながら出勤すると「三男、やっと来たな」とハオ・メイが駆けてくる。「KOがしつこいんだよ」と言うハオ・メイ。2人の関係を楽しんでいるウェイウェイは、思わず目を輝かせ「どういうふうに?」と聞いてしまう。急いで取り繕い「一部始終を詳しく話して。お仕置きしてあげる」と言うウェイウェイ。ハオ・メイは「“昔やってたゲームでペアを組め”と」と話す。
「それは、ひどいわ」とウェイウェイが言うと「だろ?昔、からかわれたやつに仕返しするって。メンツが変わってるのに意味ないだろ?」と言うハオ・メイ。しかしウェイウェイは「KOの気持ちも分かる。先輩が彼を傷つけたのよ。責任、取らないと」と言い出す。ハオ・メイはシャオ・ナイに助けを求めるが、シャオ・ナイも「悪くない。KOが辞めるのを心配してたが、これで安心だ」と言う。
「ひどいな、従えと言うのか」と顔がこわばるハオ・メイ。シャオ・ナイは「ボーナスを出す」と言う。ハオ・メイが最低1000元を要求し、シャオ・ナイはうなずく。「やった」と喜び、ハオ・メイはKOの元へ行く。
ヨンホウは「もしハオ・メイがKOに落とされたら、今後は“オネエ兄貴”と呼ぼう」とバンシャンに言う。
バンシャンが気付き「昨日の服と同じだな。もしかして昨夜、君たちは…」とウェイウェイに言う。「先輩、これは私が…貧乏だからよ」とウェイウェイは言い返す。コーヒーを飲みながら聞いていたヨンホウが咳き込む。
会議。ハオ・メイが「どうだ?今度の動きはかなりスムーズになった。これなら文句ないだろ?」と言う。「最適化にゴールはない。現状に満足するな、精査しようか?」と返すシャオ・ナイ。ハオ・メイは「今のは忘れてくれ」と謝る。
水害任務の救助シーンを検証し「シーンの切り替え速度は3割アップ。前まではゆがみが出て精度も低かったが、最適化を経て思いどおりのクオリティに」と言うKO。しかし、この任務ではメモリが900MBに急増してしまう。
シャオ・ナイは「背景のリソースがメモリを食いすぎるうえ、キャラも複雑すぎる。だがGIのためには大量のスペースが必要だ。ツールを9月15日に完成させ、それを使ってキャラクターを自動圧縮する」と話す。そして「これで初回の内部テストの問題点はクリアできた。プレゼンは1カ月後だ。時間は十分ある、今日から残業は不要だ」と言うシャオ・ナイ。だが急いだあまりコードの書き方や拡張性にも問題が残ってる、再検討しよう、と。
個室で食事をしながら「理工大に廬葦微微らしき生徒はいないって」と妖妖たちに話す綿綿。青青は「やっぱりね、誰も彼女を知らないなんて変だと思った。大学生だと偽ってたのよ」と言う。ずっと黙って聞いていたシャオシャンは、ジュースの入っていたグラスをテーブルにドンッ音を立てて置く。「どうしたの?」と恐る恐る聞く妖妖。シャオシャンは「お会計」と店員を呼ぶ。綿綿が「まだ妖妖が食べてるわ」と言うと「君たちはゆっくりすればいい。おごるのは、これが最後だ」と告げるシャオシャン。
「何を言ってるの?」と妖妖が聞く。シャオシャンは「これは送別会だ」と言い、妖妖に「別れよう」と言って席を立つ。妖妖が急いで追いかけ「なぜ急にそんなことを言うの?」と引き止める。「廬葦微微のせい?やっぱりね、腹黒い女だと思ったわ」と言う青青。真水は「やめろ。朝から晩まで陰口をたたいて楽しいか?僕はウンザリだ。じゃあな」と言うと行ってしまう。
「どうするのよ。悪口ばかり言うから真水を怒らせた」と青青たちに言う妖妖。青青は「あなたなら、もっといい人が見つかるわ」と慰める。
車内。シャオシャンはベイベイに電話をかけ「チャオ・アルシーの住所が知りたい」と言う。ベイベイは履歴書に記載がないと話すが「なんとかして調べてくれ」と言うシャオシャン。それから僕の名前は出すなと。
ベイベイは、毎年、実習が終わる頃に会社から記念品を送るとアルシーに言い、住所を書類に記入させる。
すぐにベイベイはシャオシャンにアルシーの住所をメールする。「“宝桂ガーデン”?すぐ近くだ」と笑みを浮かべるシャオシャン。
仕事中のウェイウェイに、シャオリンから電話が。席を立ち、移動するウェイウェイ。
シャオリンが「アルシーと何かあった?」と聞く。昨日、アルシーに電話したら様子が変だった、問いつめたら、あんたが家を出たって、どういうこと?と。ウェイウェイは「私もアルシーも冷却期間が必要なの」と話す。「アルシーは気まぐれな性格だと知ってるでしょ?気にしちゃダメよ」と言うシャオリン。「でも、時々、私もつらくなる」とウェイウェイは小声で言うが、シャオリンは聞き取れない。
ウェイウェイが「新学期に話すわ」と言うと、シャオリンが「じゃあ、仲直りしてよ。うちの風水が悪いのかと思っちゃう」と言う。「お宅の風水は最高よ。プールでイケメンが泳いでる」と返したウェイウェイは、アルシーが来た日に「窓からはお庭が見えたし、プールではイケメンが泳いでた」と嬉しそうに話していたことを思い出す。沈んだ気持ちで電話を切るウェイウェイ。
つらそうに座るウェイウェイを、シャオ・ナイが見かける。
ーつづくー
真水…( ̄- ̄;)
たしかに妖妖たちは性格が悪いけど、せめて別れ話は2人の時にしようよって思う。
友達の前で振るなんてひどすぎる。
しかも、別れた理由はウェイウェイだし。(妖妖たちには言わなかったけど)
住所も調べて…何をするんだろう(@_@;)
ウェイウェイ、ハオ・メイとKOのこと楽しんでるよね。
シャオ・ナイも(≧▽≦)
私も2人のことは気になるけれど(*≧ω≦*)
「でも、時々、私もつらくなる」と言っていたウェイウェイの言葉が切なかった。
ウェイウェイは強いから平気、なのではなくて、優しいから、きっとつらくても平気なふりをしちゃうんだよね(;д;)
今回もツボがいっぱいあったー!!
「彼女は君の人生の一部、俺は君のすべてだ」とか「他人のために泣くな、俺も泣かせてない」とか(*´艸`*)
でも1番は仕事をしているシャオ・ナイの足にウェイウェイがもたれたところ!!
こういうシチュエーションが好きー(〃艸〃)
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本当に完璧なシャオナイ。料理の腕前が麺をゆでるだけだと言っていたけど、欠点というほどのことでもないですよね~( *´艸`)
今回ちょっとした(?)シーンで面白かったのが、毛布や枕をどうしようかとウロウロするウェイウェイ。確かに悩むかもね(≧▽≦)
アルシーとウェイウェイの仲違いの件を心配するシャオリンの「うちの風水が悪いのかと思っちゃう」には、友達思いのシャオリンの優しい人柄が出ているな~と感じました。