「なぜだ。私が慕容月を襲ったと証言すれば去らずに済む」と柳傲天に言う聶文星。傲天は一瞬笑みを浮かべると「君じゃない」と言う。だが責任はあると文星が言うと、傲天は文星が学院で密かに画策し、生地の染料に毒を混ぜ、火を放ち路雲霏を学院から追放させたこと、俺を本を盗んだ下手人に仕立てたことも気づいていたと返す。君の仕業だと知った時は驚きもしたし憤りも感じたが、どれだけ陰謀を企てても生徒に手を下そうとはしなかった、だから暴かなかったと。
違う、元芳に乱暴するよう張流たちに指示し、その上…と言いかける文星を止る傲天。傲天は「君には師範の良心が残ってる」と言う。そして、まだ引き返せる、罪悪感があるなら俺が去ったあと、生徒たちを守ってほしい、君だけが黒幕を阻止できる、君さえ力を貸してくれれば共に黒幕を倒せる、主さえ違わなければ俺たちは友になれるはず、と話すと、傲天は文星の肩を叩いて出て行く。
追いかけて来た雲霏が「柳傲天」と傲天を呼び止める。学院を去るのか聞く雲霏に、傲天はうなずく。「責任を取るなんて英雄気取りも大概にして。生徒たちの気持ちを考えた?勝手よ、ふざけてる」と言う雲霏。傲天は謝ると、慕容月のケガに責任を感じている雲霏に、君のせいじゃない、俺が生徒に調査させたから事件は起きたんだ、今回のことで君は本当によくやった、僕にとって君は優秀な助手だよ、それ以上に仲間だ、と話す。
涙が止らない雲霏は、残ってほしいと傲天に頼む。「俺たちには各自、進む道がある。学院を去っても俺の人生は終わりじゃないし、弘文学院や君との縁も絶たれない」と言う傲天。傲天の去る意思が変わらないと分かった雲霏は、まだ残っていた3つ目の願いとして「学院に戻ってきて」と言う。もし戻らなかったら来世でも来来世でも恨んでやると。傲天は雲霏の涙を拭き、俺がいない間、弘文学院のみんなや君自身を守ると約束してほしいと言う。雲霏は何度もうなずき、傲天は雲霏を抱き締める。そんな別れを惜しむ2人の姿を文星が見ていた。
傲天が学院を出て行こうとした時、生徒たちが「行かないでください」と駆け寄ってくる。生徒を見捨てるわけじゃない、守りたいから学院を去ることを決めたのだ、私が学院を離れても縁が切れることにはならない、きっと今後は親しい友や仲間として会うことが出来るはず、自分の人生で最も輝いた日々を忘れることはないだろう、君たち生徒から私は多くを学んだ、君たちに出会えて感謝している、と頭を下げる傲天。生徒たちも傲天に頭を下げ、傲天は皆に見送られながら学園を出て行く。
今回の件で女子生徒が負傷し、今こそ大々的に批判して陛下に政策の撤回を求めるべきだと公孫毅に話す范偉傑。しかし公孫毅は傲天をただの師範だと思わぬことだ、傲天の背後に陛下がいたからこそ、皆、米を手放したのだぞと言う。「つまり柳傲天は陛下側の人間だと?」と言う范偉傑にうなずいた公孫毅は、慕容月が負傷したことで陛下は調査を命じられた、慕容靖も原因を追及するだろう、早く幕引きせねば我らの関与も明るみになると言う。
公孫毅は今回の件は呉家に罪をかぶらせるように指示を出す。
路不凡に公孫毅が会いに来る。「また会えるとは。久しぶりだな」と言う公孫毅。顔色を変えた不凡は、使用人を下がらせる。「堅気の道を選んだのは、他でもないお前だぞ。一生、引っ込んでいればよいものを、なぜわざわざ米の件に首を突っ込んだ」と公孫毅は言う。誓いを破った以上、20年前のカタをつけてもらうと。
傲天がいなくなった穴埋めとして、武術の授業を雲霏が、文科の授業を文星が担当することになる。校医も普通の病気や怪我ならば対処できると、文星が兼任することに。
傲天に会いに行った劉瑶瑶は、友として試験で不正をしたのは自分だと打ち明ける。「知ってる」と言う傲天に驚く瑶瑶。傲天は「君の告白を待っていた」と言う。そんな傲天に悩みを聞いてほしいと、瑶瑶は文星と慕容月を襲った者は一味だと話す。そのことも「知ってたよ」と言う傲天。傲天は何事も簡単には白黒をつけられない、今、真相は明かせないが1つだけ言える、生徒を傷つけた奴を私は許さない、いつか必ずカタをつけるつもりだと言う。
傲天が学院からいなくなり、やる気を失ってしまう生徒たち。笑顔だけでなく、喜びや活気までもが消えたと雲霏は感じる。
イジメも横行し、風紀も乱れはじめていた。
怪我が治った慕容月が学院に戻ってくる。声をかけてきた呉天宝に「家に見舞いの品を送ってくれたのは范大同に頼まれたから?」と聞く慕容月。「大同は心配してる」と答えた天宝に、慕容月は「なら学友のあなたは心配してくれる?」と言う。戸惑い「心配しないほうがよかった?」と言う天宝。慕容月は少し怒ったように「もういいわ。大同の代理で優しくするのはやめて。うれしくもない」と言う。
行こうとした慕容月は立ち止まると「あの2つの品はあなたからよね」と天宝に尋ねる。2つの品とは十弦琴と軟膏だった。
卓文君と司馬相如が2人の愛の記念に作らせた十弦琴を"これほどの琴が似合うのは彼女だけだ"と思い、慕容月に贈っていてた天宝。軟膏も街で慕容月のために探した物だった。「あなたからの品なら、感謝するわ」と慕容月は言う。
一緒にいる時間がなくなるのは嫌だと思いながら、雲霏は傲天からもらった玉飾りを見つめていた。雲霏を呼びに来た劉二妹に、友達がある人を恋しがっている、どうやって気持ちを伝えたらいいかと相談する雲霏。二妹は手紙を書くしか方法がないと答え、なるほど、と雲霏は納得する。
学監は悲恋の名作"梁山伯と祝英台"の演目の発表会をすると師範たちに話す。今年は女子生徒が入学し、男子生徒が女装をする必要もないと。そして戻った慕容月を見た男子生徒に生気が戻るのを見た学監は、祝英台役を慕容月にすると言う。
傲天に雲霏から手紙が届く。椅子に座りながら読んだ手紙には"棄捐を嘆くなかれ、努めて飯を加えよ"と書かれていた。本当は別れの句を"女は男を気にかけてる"と雲霏に教えていた傲天。傲天は笑いながら「身から出たサビだな」とつぶやく。そこに東方婉児が来る。「傲天」と呼ばれても、手紙を見つめていた傲天は気づかない。もう一度「傲天?」と言う東方婉児の声でようやく気づき、慌てて傲天は立ち上がる。
ーつづくー
大同の父・范偉傑は公孫毅派・・・。
大同もいつかそのことを知る時がくるのかな?
もしそうだとしたら大丈夫かな?
傲天は学院を去ってしまったけど、私もいつか戻ってきてくれると信じてる!!
それに、傲天と雲霏にとっては、お互いを思う気持ちが強まったかも(*´ー`*人)
路不凡もやっぱり公孫毅と関係があったのねヽ(@ω@;)ノ
こちらも追い詰められることになってすごく心配。
20年前に何があったんだろう?
だけど、本当に不凡には驚かされてばかり。
いったいいつくの顔を持っているの!?
天宝と慕容月もいい感じ。
慕容月が天宝を気にしているのがいい!!
生徒たちに傲天は慕われていたのね。
イジメを目にした学監が止めなかったことが気になったけど…( ̄▼ ̄|||)
罪悪感を持っている文星も気になるし、"梁山伯と祝英台"も楽しみ!!
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
うささん、学監がイジメを注意しなかったのは私も気になりました…。一言言ってくれればいいのに。
文星はやはり生徒想いの師範のようです。元芳へのイジメは彼の指図というのには驚きましたが。
公孫と不凡、天宝と小月などなど気になることばかりです。
傲天には早く帰って来て欲しいです。
やっぱり去ってしまいました。。。
居なくなったことは学院にとって大きいですよね。
容月が天宝にお礼を言っていました。
こんな感じはいいのですけれど、全体としてのまとまりが
少々心配です。