晴れのち女神が微笑んで 第17話

父親から託されたというスクラップブックを小君から受け取る以烈。父は雑誌や新聞だけではなく、以烈の記事ならタブロイド紙の記事も集めていた。そして記事には父親の一言も添えられている。絶賛する記事には喜び、中傷する記事には落ち込んでたと話す小君。そして自分を責め続け毎日苦しんでいたと言う。それを1枚ずつめくりながら以烈は涙を流す。

小君が去ったあと、自分の感情が抑えられず木に拳をぶつける以烈。今さら受け入れる事なんてできないと。美楽は駆け寄り「許せないのは自分なんでしょ。だって心はお父さんを許してるんだもの」と以烈の感情を抑えようと必死で止める。


以風は家族で撮った写真を見ていた。そこに妹の以霏が来る。母の目を気にしながら「父さんに会いに行きたい?」と聞く以霏。以霏は父を許す事はできないが、このまま死なれるのも嫌だった。「まだ話したいことがたくさん残っているもの」と以霏が話していると、その声を聞きつけた母が「何を話すつもり?」と話に入ってくる。

「父さんに会わせてくれ」と言う以風。しかし、母は「絶対に会わせないわ」と言う。そこに呼び鈴が。来たのは以烈だった。「親父に会いに行くぞ」と以風と以霏を呼ぶ以烈。突然来て2人を連れていこうとする以烈に怒る母。そんな母に以烈は「俺は許す」と言う。

父親を許す事で「私に復讐するつもり?」と言う母。昔から私を恨んでいたと。しかし以烈は「恨んでない。なのに、なぜ…俺を忌み嫌う?」と返す。その時、以烈の携帯に小君から電話が。泣きながら「もう持たないわ。さっき強心剤を打ったの」と言う小君。以烈は以風たちに「迷っている間に親父は死ぬ」と言い残し、1人で先に父親の病院へ向かう。


病気の父にひどい事を言ってしまった以烈。「最後にひと目会わせてくれ」と泣きながら運転を。しかし、恨んでないと伝えたい、会いたかったと言いたいと思っていた以烈の車にトラックが衝突してくる。


以烈と一緒に来ていた美楽は、浮気をした父を母は今も許していないが、父親と会うことを止めはしないと以烈の母親を説得しようとする。しかし、以烈の母はお節介すぎると聞こうとしない。以風と以霏も「最期くらい会わせて」と頼むが、母はこの家から出たらもう子供とは思わないと言う。そんな話の最中、美楽の携帯に以烈が事故に遭ったという電話が。

美楽と以風、それから以霏と母親の4人は救急救命センターへ急いで駆けつける。
処置室に運ばれた以烈は、出血は収まるが心停止。そして医師から死亡が告げられてしまう。ショックを受ける美楽に「あなたのせいよ」と泣き叫ぶ以烈の母。余計なことをしなければ事故にも遭わなかったと美楽を責め倒れてしまう。

美楽も以烈の死が受け入れられなかった。心肺蘇生法と救命救急士の資格がある美楽は、以烈に声をかけながら自ら心臓マッサージを始める。そして「このまま死なないで」と最後に胸を叩き始める美楽。そんな美楽の思いが通じ、以烈の心臓が動き出す。


以烈の母が目を覚ます。以烈は美楽が救命処置をし、奇跡的に助かったと話す以風たち。美楽が諦めなかったおかげだと。母は美楽に謝るように言うと「2人とも急ぎの用があるんでしょ?」と言う。以風たちは喜び、父のいる病院へ向かう。
以風と以霏がいなくなった後「以烈。お前はやっぱり私の息子なのね」とつぶやく母。


以烈の意識が戻る。気づいた美楽に「俺を呼んでただろ」と言う以烈。眠りに入ろうとした時、美楽の声が聞こえたと。


以烈の退院の日。以風と以霏は来るが、母親は姿を見せなかった。

以烈はひらめいた音楽を書きとめ、美楽のために作る曲だと言う。お腹が空いたと言い「君を食べたい」と美楽にキスをする以烈。


以烈もスタジオへ行けるようになり、パン店も順調の美楽。そんな中、何言劭から頼みがあると美楽に電話がかかってくる。

言劭と会った美楽。言劭の頼みは、母親のために死んだ妹のフリをしてほしいというものだった。数ヶ月前、妹が急死したと話す言劭。泣き暮らした母は、突然何事もなかったようにふるまうようになり、いつ妹が留学先のアメリカから戻るか尋ねるようになったと言う。美楽は一時しのぎにしかならないと言うが「助けてくれ」と言う言劭。


いつも通りにスタジオに来た以烈。しかし、楽譜をどこに置いたのか思い出す事ができない。頭に入っているはずの曲も忘れてしまっている。真っ白な頭に何か変だと感じる以烈。


おじいさんの店で、以烈は曲を書いたメモを見なかったか美楽に聞く。今まで物忘れはなかったのにと。美楽は今までは少茵がいたからだと思い、気にも止めない。

美楽は言劭から妹のフリをしてほしいと頼まれたと話す。美楽に近づくための口実だと思った以烈は「どうせ他人だ。首を突っ込むことはない」と言う。もう二度と会うなと。


言劭に会いに行った美楽は、最後の誕生日パーティーだったという映像を見せられる。自分とそっくりの言沁を見て驚く美楽。映像に映っている言沁はとても幸せそうだった。

なぜ亡くなったの?と美楽が聞くと、自殺をしたと答える言劭。
数ヶ月前、美楽の店と競っている時、言沁が病院へ運ばれたと連絡を受けた言劭は急いで病院に向かった。病室には手首に包帯を巻き、ベッドで泣いている言沁の姿があった。

「私が間違ってた」と彼氏の浮気に涙を流す言沁。そんな言沁に「金目当てで女に近づく男なのさ。だからお前より金持ちに心が移った」と言う言劭。しかし相手が金持ちだと知っている兄の言葉に、言沁は兄が罠にはめたと悟ってしまう。

女に誘惑させたと認める兄に、目的のためなら何でもする、妹に対しても手段を選ばないなんて、と言う言沁。そして「彼に裏切られても一時的に失望するだけ。お兄様に裏切られたら人生に絶望するのも同然だわ。お兄様に愛なんて分らない」と言い、病室から飛び降りてしまう。

美楽に自分が妹を死に追いやったと話す言劭。愛する人に裏切られ、血のつながる家族にも同時に裏切られたら、誰もが耐えられるとは限らないと言う美楽。以烈も家族と恋人に裏切られ、苦しかったはずだと心で思う。しかし「説教しろと頼んだ覚えはない」と言劭は言い返えしてくる。言劭に失望して亡くなったのに、まだ偉そにして妹が可哀想だと言う美楽。そんな美楽に言劭は「引き受けてくれるなら、好きなだけ報酬は出す」とさらに横柄な態度で言ってくる。妹が命を捨ててまで訴えたのにまだ分らないのかと美楽は怒り帰ってしまう。


ーつづくー


で、お父さんはどうなった?(￣-￣;)
以烈に一番会いたいと言ってたよね?そして以烈もお父さんに会って言いたい事があると言ってたはず。
それなのに事故って……。
以風たちも以烈の事故とお母さんが意識を失ったので、しばらく救急救命センターにいたはずだよね。2人もお父さんと会えたの???お父さん、すぐにでも亡くなりそうだったけど…。
あれだけ大騒ぎしていたのに、どうなったかはなし???
っていうか、お父さん、最後の最後まで以烈を苦しめすぎ!!

それに以烈の死亡を告げた医者の立場もないよね…(￣▼￣|||)
そして告げられた時の以烈のお母さん……美楽に言うと思った～。もう、何でいつも人のせいばかりにするかなぁ(-"-#)



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