【登場人物】
岳飛(がくひ) …文武両道に秀で、忠義に厚い勇士。主人公。
王貴(おうき) …岳飛の仲間。義兄弟。
王燮(おうしょう) …杜充の部下。
牛皐(ぎょうこう) …岳飛の仲間。義兄弟。
張用(ちょうよう) …岳飛の仲間。義兄弟。
傅慶(ふけい) …蜈蚣山の山賊討伐のために選ばれた100人の兵の1人。
「高寵 借りを返す」
素素と庭を歩いていた岳飛は「海棠の花が好きなんだな」と言う。「なぜ分かるの?」と言う素素に「庭中、海棠の木だ」と答える岳飛。素素は「私が生まれた時に母が植えさせたの。花は咲いても母は…」と話す。「君の母上は?」と岳飛が聞くと「私が生まれた時、父は息子でないことが不満だった。それで3人もの側室を娶って鬱憤を晴らしたの。でも、その陰で母は苦しみ、病気になってしまった。まもなく私を遺して世を去ったわ。それ以来、父は私を避けてきたの。男の子と同じように武芸を習い、10代初めに家を出た」と言う素素。
岳飛は「まだ恨んでるのか?父上も君を思っておられる」と言う。「だから何?母はもう戻らない」と素素は返す。母は海棠を植えた際、女児紅の瓶も埋めたのよ、私が嫁ぐ日に掘り出し飲むためにね、かなわぬ夢だったと。岳飛は「今の君を見たら、母上もきっと喜ばれる。君は男も及ばないような女丈夫だ」と言い、岳軍を助けてくれた感謝の意を表すために傅慶に作らせたという剣を渡す。嬉しい素素は「私もあなたに贈りたい物があるの」と言って、岳飛の手を取る。
素素は岳飛が住む部屋へ岳飛を連れて行き「きれいに掃除しておいたから、気持ちよく住めるわ」と話す。さらに屋敷の医師に兵士を治療させると言う素素。「どうお礼を言ったらいいか…」と岳飛が言うと、素素は「だったら何も言わないで」と言う。それでもお礼を言う岳飛に、素素は「お礼もいらない。借りがあれば、いつまでも私を忘れないでしょ?」と言って出て行く。
岳飛は全兵士を正式に編成することに。牛皐を前軍軍長、張憲を後軍軍長、王貴を中軍軍長、楊再興を左軍軍長、王燮を右軍軍長、傅慶を背嵬軍軍長とし、各軍に分かれ、別々に訓練を開始させる。
治療を受けている兵を見に行った岳飛は、素素が鍼も打てることを知る。そこに「家族ですよ」と岳飛に報告が。
母を家へ連れて行き、椅子に座らせた岳飛は、ひざまずきながらお茶を入れる。そこに素素が来る。岳飛は「ここのお嬢さんです」と母に紹介し、母はお礼を言う。
岳飛が書物を読んでいると、暗い顔をした張憲が来る。ただ黙って見つめる張憲に「どうした?」と聞く岳飛。それでも張憲は何も言わず、岳飛は机に書物を置くと張憲の前まで歩いて行く。「言え。何かあったのか?」と岳飛がまた聞く。ようやく重い口を開いた張憲は「建康の口外で難民の集団を見かけた者がいる。北方からの難民で、途中で金の襲撃に遭い、大勢殺されたそうだ。その中に…母と娘がいて娘は10歳くらい」と話す。岳飛は、なぜ孝娥たちだと?、と言う。つらそうに張憲は握っていた玉佩を見せる。涙を流しながら、その玉佩を手に取る岳飛。岳飛は玉佩を強く握りしめる。
王貴、牛皐、傅慶たちが食糧を運んでいると、馬に乗った仮面の男が現れる。「食糧を置いて去れ」と言う男。腕に自信のある王貴たちは笑ったが、仮面の男は強く、さらに隠れていた民たちも出てくる。仕方なく食糧を渡すしかない王貴たち。
去って行く仮面の男に「名前を聞かせろ」と言う王貴。男は仮面を取り、振り向くと「私は高寵だ」と言う。
食糧を奪われた王貴たちは怒りが収まらない。「明日は俺が相手をして、敵を取ってやる」と言う楊再興。しかし岳飛は「いや、俺が行こう」と言う。
翌日。岳飛と楊再興は隠れながら高寵の様子をうかがう。高寵は目の見えない妻と一緒に、奪った食糧を難民たちに与えていた。たくさんの難民を見た岳飛は「これでは食糧も長く持つまい」と言う。
楊再興が鉄浮屠の甲冑を手に入れる。内側は牛革製、外側は硬い小片で覆われ、魚の鱗のように重なって矢も通さない。必ず弱点があるはずだと言う傅慶。よく見た岳飛は「そのとおり。確かに弱点はある」と言う。それは馬脚だった。騎兵も馬も周到に保護されているものの、馬脚だけは露出している、ここが我々の突破口だと。
妻と一緒にやってきた高寵に会う岳飛。高寵は岳飛に「食糧を借りたい」と言う。岳飛は「貸してもいいが、それが尽きたらどうする?」と聞く。それに答えない高寵に、岳飛は岳家軍に入らないか?と誘う。それにも高寵は答えず、岳飛は車2台分の食糧を渡す。
食糧を持ち帰り、みんなの喜ぶ声を聞いた高寵の妻は「みんなの姿を見たいわ。でも、それは永遠に無理ね」と悲しそうに言う。「必ず名医を捜し出して、お前の目を治させる」と言う高寵。妻は「あなたの足手まといになりたくない」と返す。しかし高寵は「馬鹿を言うな。私はお前から離れない。足手まといでなく、私の幸せだ」と言う。「あなたがいれば、一生、目が見えなくても満足だわ」と言う妻。
金と戦った高寵は、偶然、孝娥と安娘を助ける。2人が岳飛の家族だと知り、高寵は岳飛の元へ連れて行く事に。
岳飛が申請した食糧の確認について張大年と話している時、嬉しそうに駆けてきた王貴が孝娥と安娘が帰ったことを伝えにくる。陣営にいると聞き、急いで向かう岳飛。
岳飛が陣営へ行くと、孝娥たちは家へ行ったと言う張憲。岳飛はすぐに家へ行こうとするが、止めた張憲は高寵殿が連れてきてくれたと話しながら高寵を見る。「かたじけない。この恩は忘れない」と高寵にひざまずく岳飛。高寵は「礼を言う必要はない。私は借りを返したまでだ」と言う。もう一度、岳飛は「皆と共に宜興に留まる気はないか?」と聞く。高寵は妻に聞こえないよう岳飛に近づくと「岳飛の英雄ぶりは聞いているが、共に戦うわけにはいかぬ。私が死んだら、目の見えない妻はどうする?」と答える。
妻を連れ、帰ろうとする高寵に「もし、夫人の目が治ったら共に戦ってくれるか?」と言う岳飛。岳飛は素素を連れてくるよう張憲に告げる。
岳飛の姿を見て安娘が駆けてくる。強く抱き締める岳飛。
安娘を抱き上げた岳飛は、孝娥も一緒に抱き締め涙を流す。
ーつづくー
高宗と秦檜が出ないだけで、ずいぶんイライラが減るよね( ̄▼ ̄|||)
いよいよ登場の詩詩ちゃんο(▽〃ο)
じゃなくて、高寵の妻。
ずっと待っていたよーーーーーー!!
まだまだ出て来ないと思っていたから、思ったより早い登場に感じちゃった(*´艸`*)
おめめが治るといいなぁ。
素素もいろんなことができて、またまたビックリ。
最後ね、岳飛が孝娥に手を差し出したところが本当によくて。
孝娥たちも心細くて会いたかったと思うけど、岳飛もずっとずっと会いたかったよね。
本当に会えて良かった!!(;д;)
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でも素素の片思いなんだなlぁ~
岳飛も気づいて戸惑ってるような表情。岳飛母も素素の気持ちを感じ取ったような表情でした。
李孝娥と安娘にやっと再会できてよかった。
高寵のおかげで間一髪。落とした玉佩に守られていたのかも。
楊氏のために岳飛軍に入れないと言ってるけど
この先、どう絡んでくるのか楽しみです。
中国史劇って、鉄仮面で登場が多いですね。
町の図書館に田中芳樹編訳「岳飛伝」があったので借りてきました。
表紙イラストは皇名月さん。
一巻は岳飛・二巻が兀朮(ウジュ)・三巻は韓世忠、梁紅玉夫妻・四巻は牛皐が描かれていて、素敵なの。
まだ、付録の対談しか読んでないけどそれも良かった~
でも、録画もいっぱいなのに読めるかな?
高寵が、借りをかえせて!!偶然でしょうが、岳飛はもうあきらめてただろうから嬉しかったでしょうね!
高寵派、仮面をはずしたら優しそうな眼をしていて、奥さんは幸せだなあと~
詩詩ちゃんと、槍の楊家と高家の戦いみていたら以前に出てたドラマも想起して感動してしまいました。
うささん、毎日のあらすじ、ありがとうございます
孝娥たちと再会に!
素素もいい子ですよね。
自分の立場をちゃんと分かっているようなので。
海棠の花のシーンもよかったですし、
詩爺が登場した、高台から林の向こうに高寵たちを
岳飛が見ているシーンも。
鉄仮面に、楊家の槍など、
あのドラマ、そのドラマを私も思い出しました!
そして、素素パパもいい人ですよね。
孝娥が見つかった聞いた時の祝福が
流石と思ってしまい、お気に入りのキャラになりそうです♪
岳飛が、知らせを聞いた時に一瞬ぼうっとして、それから走り出したところも好きですし、孝娥を見て手を差し出したところももちろん、とても良かった!ジーンとなりました。
ようやく登場のシーシーちゃん、いつもの溌剌とした役とはまた違った、落ち着いた表情の夫人ですね。
素素の治療で目が治りますように~。
長かったよ…冷静な岳飛もさすがに走るよね!
詩詩ちゃんの出演すっかり忘れてたので嬉しいびっくりでした♪
素素の治療で目が治るといいですね…
素素、女性らしい姿だから以前と印象も違って岳飛を思う姿がとても切なくて…でも叶うことはないと思うと寂しいです。