卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/第四皇子…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)/第七皇子…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
昔邪(せきしゃ)/巫女長老…ハン・ドン(韓棟)
玲瓏使(れいろうし)…ジェン・イェチョン(鄭業成)
元灝(げんこう)/皇太子…ガオ・イーチン(高一清)
元溟(げんめい)/第九皇子…チャン・ホー(張赫)
元済(げんせい)/第三皇子…ジー・チェン(季晨)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
桃殀(とうよう)/巫族長老
元安(げんあん)/皇帝
卿塵(けいじん)は自分の余命を使い、巫族長老・昔邪(せきしゃ)を救おうとする。それを目にし止めた第四皇子・元凌(げんりょう)は、卿塵を抱きしめ「無駄なことはよせ。恨むなら私を」と言う。そこに巫族長老・桃殀(とうよう)が。急いで駆けて行く卿塵。
昔邪の様子を聞く卿塵に、桃殀は蔵経閣で昔邪が待っていることを告げる。それを聞き、卿塵は1人で蔵経閣へ向かう。
孫太監は皇帝・元安(げんあん)に、昔邪が巫族と皇族の間の掟を破り、凌王の陰謀に加担したと報告する。現状は凌王は王府を離れ、昔邪は離境天へ戻ったかと、と。巫族の本拠地である離境天に兵を送り込むのは賢明ではないと考えた元安は、時機を待つことに。
元安が第十一皇子・元澈(げんてつ)について聞いている時、皇太子・元灝(げんこう)が元澈を連れてくる。
皇太子が元安に跪き「ご処断を」と言う。隣に立ったままの元澈を皇太子が座らせようとするが、元澈はその手を振り払う。
「父上には…」と元澈が言い始め、膝裏を蹴り、無理やり跪かせてしまう元安。元澈はそれでも「父子の情はないのですか。四兄上は実の子でしょう?兄上には二心などないのに、なぜ追い詰めるのです?」と続ける。元安は「朕の息子のことは、朕が最も理解している。お前を捕らえていれば、凌は必ず来る」と言う。実の息子さえ利用する元安に、“暴君”と言った世間の噂は正しかったと言う元澈。元安は「親不孝者め」と言って元澈の頬を叩くと、朕の許可なしに誰とも会わせるな、と皇太子に命じる。
巫族長老・莫不平(ばくぶへい)は「殿下が守ってくださらなければ、私は投獄されていたでしょう」と第七皇子・元湛(げんたん)に感謝する。元湛が早く戻るように言うと「昔邪長老が暗巫の術に。王府にも暗巫が潜んでおらぬかと心配になって伺いました」と話す莫不平。元湛は「暗巫か。用心します、ご忠告に感謝を」と返す。
自分の育てた虞美人草を、元湛は卿塵に渡すように言う。莫不平が「外界に出たことのない卿塵を、なぜ、ご存じで?」と聞くと、元湛は「昔邪長老から聞きました。王府にある奇花は彼女が育てた物だと。その礼がしたいのです」と答える。
元湛は「皇族と巫族の確執が、早く解けるとよいが」と言う。
蔵経閣。隠し扉を開いた昔邪は、玉璽より大きな意味を持つという先帝の遺詔を卿塵に渡す。この中に凌王の出自が記されていると。そして遺詔を読む卿塵に「凌王は今陛下である元安の息子ではなく、先帝とその妃・茉蓮(ばつれん)様の遺児なのだ。20数年前、元安は兄を殺し帝位と兄嫁を奪った。だが死んだと思われていた先帝は、我々巫族が密かにお助けし、離境天でかくまっていた。だが先帝の傷は深く、恨みを抱いたまま亡くなり、玉璽と遺詔だけが残された」と話す昔邪。
卿塵は「その後、凌王のお母上は?」と聞く。「義弟の元安が横恋慕して、即位後、人倫の道を無視し、無理やり妻としたのだ。だが、すでに蓮妃の腹には、ひと月になる子がいた。それが凌王だ」と昔邪は答える。
元凌は噂から自分の出自を知っていた。しかし帝位争いが起これば朝廷が混乱してしまう。「元安は父上の敵だが、謀反を起こす気などありません。元安が善政を敷くなら、朝廷から離れてもいい」と桃殀に言う元凌。桃殀は「私と師兄は力を尽くし、蓮妃の出産を2か月遅らせ、疑り深い元安を欺き、先帝の血脈を守ったわ」と話す。
巫術で出産の時期を変えれば、体は大きな損傷を負ってしまう。「術を受けた者は、地獄の苦しみを味わうとか。ゆえに蓮妃は、あの時…」と言う卿塵。昔邪は「先帝は臨終の際、この玉璽と遺詔と共に、一切を巫族に託した。だが、新帝が即位したばかりの時に争いが起きれば民が苦しむ。ゆえに我々は太平の世を守ることを選び、やむを得ず真相を隠したのだ」と言う。卿塵が「陛下も事実をご存知なのですね」と尋ねると「知らなかったとしても同じことだ。凌王の有能さを恐れ、いずれは排除しただろう」と言って咳き込む昔邪。
昔邪はそばにきた卿塵に「お前に先帝の玉璽と遺詔を託しておく。これらを凌王に渡すかどうかは、お前が決めなさい」と告げる。未熟な自分には荷が重すぎると思う卿塵。そんな卿塵に昔邪は「正直に言いなさい。凌王を慕っているのか?」と聞く。卿塵は答えることができず、うつむく。
元凌と歩いてきた桃殀に、卿塵は執事庁で昔邪が待っていることを伝える。ゆっくりと執事庁に向かう桃殀の後ろ姿を見ながら、卿塵は“長老をお独りにはできない”と思う。卿塵が振り返ると、そこには自分を見つめる元凌の姿があった。
元凌と滝へ行った卿塵は「巫族の中で能力の高い者は、離境天に連れてこられる。私は赤子の頃に来たわ。幼い頃、師匠は私の手を引いて、離境天の草花について丁寧に教えてくれた。今も私の幸せを、心から願ってくれている。感謝してるわ」と言って、玉璽と遺詔を元凌に差し出す。「これを私に渡したあと、君はどうする気だ」と尋ねる元凌。卿塵は「巫族の責務は皇族を守ることよ」と返す。
元凌は「私が謀反人になっても、守ってくれるのか?」と聞く。「あなたが謀反人だとしたら、私は逆賊だわ」と言う卿塵。
昔邪が治らなかったことを自分のせいだと思っている元凌は「こたびは勝敗に関わらず君たちを守る」と話す。卿塵は「巫族も協力するわ。殿下が即位した後、古い掟をなくし、民を幸せにするために」と言う。
卿塵を抱きしめ「師匠と民のことばかりでなく、少しは自分のことも考えろ」と言う元凌。しかし卿塵は「私にできるのは桃殀長老のそばで離境天を守ること。それだけだもの」と言う。かつて師匠は心の両端を占めるのは“責任”と“情”だと、私の“責任”は皇族を守ること、“情”を感じるのは離境天だと。元凌は「君は私の“責任”で、“情”を感じる女子だ。私は君と共に過ごす中で、真の喜びを知った。君にとって私は、心の両端を占める存在になれるか?」と聞く。卿塵はうつむくだけで、何も答えない。
「私はそなたを残して逝く。約束も守れそうにない」と桃殀に話す昔邪。昔邪は桃殀の肩を抱き寄せ「私にとって何より美しいのは、そなたと共に過ごしてきた時間だ。そなたには返し切れぬほど多くの恩がある。私にできるのは、最後の時間をそなたに捧げることだけ」と話す。
桃殀の元へ向かった卿塵は「師匠は自分が逝ったあと、これを長老に渡せと」と言って造夢術を出す。その造夢術で、婚儀を終えて幸せそうな昔邪と自分の姿を見る桃殀。
棺に入った昔邪の元へ行き、桃殀は「いい夢を見せてくれて幸せでした。天下はじき、明君の世を迎えるでしょう。あなたが気にかけていたものは、私が全力で守ります。巫族も民もそして天下も」と語りかける。
離境天に戻ってきた莫不平は、卿塵に虞美人草を持って行く。その花が元湛からだと話す莫不平。
莫不平は「こたび我々巫族は、必ず勝たねばならぬ。さもなくば災禍が降りかかるだろう」と言う。
元安は戦に明け暮れ、民を苦しめ続けた。魏の民のために立ち上がることを決心した元凌は、剣を持ち元安の元へ向かう。卿塵はそれを助けるため、霊力で守衛や元溟、元済たちを眠らせる。
元安の前まで歩いてきた元凌は「父上に拝謁します」と言う。「不孝者め。お前など息子ではない」と言う元安。元凌は「では何とお呼びすれば?“陛下”?“叔父上”?それとも“父上の敵”?」と言い返す。そこに玉璽と先帝の遺詔を持った莫不平が入ってくる。
元安は人を呼ぶが、すでに御林軍は元凌にしか従わなかった。莫不平は「先帝の遺詔と玉璽に従い、巫族が新たな皇帝を立てます」と元安に告げる。元安は「朕は、まだ負けておらぬぞ。忘れるな。澈は私が捕らえている。お前の性分なら、必ず助け出そうとするはずだ」と言う。笑みを浮かべ「私のことを、よく分かっておられる」と言って、後ろを向く。そして元澈が現れる。顔色を変える元安に「四兄上の兵に囲まれた皇宮で、私を捕らえておけるとお思いで?」と言う元澈。
「お前は父上を殺し、母上を辱め、帝位を簒奪した。そして、それを隠蔽するため、事実を知る者を殺した。皇族を守る巫族の昔邪長老さえもな。魏の民はお前の悪政に苦しんでいる」と言い、元凌は元安を殺そうとする。そんな元凌を「やめてくれ。慈悲を。私の父上なのだ」と元澈が止める。
鳳衍は「殿下の予想どおり、陛下の完敗でした」と元湛に伝える。そして「もともとは陛下に凌王を牽制させる算段でしたが、次の手はどのようにお考えで?」と聞く鳳衍。元湛は私は父上と違い、決して負けたりせぬ」と言う。
元安が帝位を元凌に譲る。
「陰謀を企てた兄上たちは、王府に軟禁されました」と元凌に話す元澈。不安定な朝廷で再び争いが起きるかもしれないと考え、備えを固めておかねばと思った元凌は、傍観していた元湛は放っておくことにする。
元凌は皇太子だった元灝に会いにいく。
自分の書いた“安”という字を見せ「誰が帝位につくかは重要ではない。権力を手にすれば、その分、責任も重くなる。今は地位を失ってしまったが、お前が担ってくれるなら恨む気はない」と言う元灝。国と民、己と一族の安寧のため尽くすのだと。
魏を見下ろしながら、元凌は「かつて君は、魏には民を幸せにする明君が必要だと言った。私はついに天下を手に入れた。どうか妻になってくれ」と卿塵に言う。「私にはお受けできません」と断る卿塵。卿塵は愛情より国を優先するように言う。それでも諦めず「互いに想い合う愛は、皇帝が最も得難いものだ。どうか私のそばで魏の繁栄を見届けてほしい。よく考えてくれ」と言う元凌。元凌は「無理強いはせぬ。返事を待っている」と言い、卿塵の額に口づけをする。
武娉婷(ぶへいてい)が巫術で奇花を開花を早める。町を歩いていた卿塵が、その香りに気づく。
香りに導かれるように、湛王府にたどり着く卿塵。そんな卿塵に「殿下がお待ちです、どうぞ」と言って、武娉婷が中へ招き入れる。
元凌は「朕は日々、雑務に追われている。後回しにしてきたが、早く皇后を立てねば。婚儀の日取りは国の命運に関わる。莫殿、この件は巫族に任せよう」と言う。「皇后となる方の候補は…」と言いかける莫不平。それをさえぎるように「候補は選んである。日取りだけ決めよ」と元凌は言う。莫不平は「恐れながら、婚儀の日取りは聖巫女が選ぶものと決まっています。ですが聖巫女は100年も不在のまま」と話す。3日後には5年に一度の聖巫女選びが行われます、そこで聖巫女が誕生すれば陛下の婚儀の日も定まりましょう、誕生しなければ過去の例に倣い桃殀長老に一任を、と。
元凌は3日後の聖巫女選びを見に行くことに。
卿塵が部屋に入ると、元湛が笛を吹いていた。
奇花を見つけ、近づく卿塵。振り向いた元湛は「卿塵」と言う。卿塵が「私のことを?」と聞く。元湛が「花を咲かせて君を待っていた」と話し、卿塵は「なぜ私が、ここへ来ると?」と尋ねる。「私がそう願ったゆえだろう」と答える元湛。卿塵は「花の香りでさそうなんて、粋ですね」と返す。
卿塵が虞美人草のお礼を言うと「君がうまく育ててくれなければ、王府の奇花は、皆、ちりにかえっていた。ゆえに礼を言うべきは私のほうだ」と元湛は言う。「でも私には、開花の時期までは変えられない。殿下のほうが上手です」と言う卿塵。元湛は「花と同様に、知己は得難いもの。君と共に花を愛でられて光栄だ」と言う。
花を見ながら、今上陛下より賜ったと元湛が話す。その花から黒い煙りが漂い始め、卿塵がふらつく。その時、武娉婷が卿塵に攻撃してくる。互いの術がぶつかり合い、武娉婷は逃げていく。
術を使った卿塵は、元湛の胸の中で意識を失う。
ーつづくー
昔邪が昔邪がぁぁぁぁぁぁ(∩˃o˂∩)
まさかこんなに早く亡くなってしまうなんて…。
昔邪と桃殀の婚儀、現実だったらよかったのに(;△;)
でも夢でもきれいで素敵だった。
そして元凌が皇帝に。
本当に展開が早すぎる!!
元凌と卿塵が互いに惹かれ合っていく様子を、もう少しゆっくり見たかったかも…。
結ばれるのはなかなか難しそうだけどヾ(・ω・`;)ノ
聖巫女選びも嫌な予感がする…(@_@;)
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いい名前ですが、苗字が白でなければ、ブラックに・・・
昔邪と桃殀の最後のシーンは
お二人のデュエット曲「空情」でした(涙)
お互いの立場、役割があったために婚姻の形にはならなかったと思いますが、
心は強く結ばれていました。
お別れに来る昔邪の表情は本当に切なかったです。
悪といえば、パパ皇帝(元安)、正確には叔父工程ですね、はワルな感じで、
瑯琊榜のマイペースなワルの謝玉を彷彿させるあの演技は流石でした。
もう少し絡んでくるのでしょうか。
笛吹き皇子の元湛は何をする気でしょうか。
卿塵に贈っていたのも虞美人草=芥子ですし。。。
皇子がたくさんいますが、誰と誰が同母兄弟でしょうね?
宮中の女性はあまり出てこないのか、まだまだ分からないことがたくさんあります。
昔邪と桃殀はあんなにお似合いなのに結婚はできなかったんですね。
お互いの想いは通じていたようなのに。
最後に造夢術で、二人の念願を美しい思い出にして残していったのかな。それもなんだか切ない・・( ;∀;)
元湛と武娉婷が不気味な動き?をしているのが気になります。
娉婷というと孤高の花を思い出しますが・・そんなに珍しい名前でもないのかな?
カッコいい韓棟さん、かむばーっく!
昔邪と桃殀の関係、大人っぽくて素敵だけど哀しいですね…
それに比べると元凌と卿塵の二人は若いなぁ。
元湛、花を愛でたり笛を吹いたり『知己は得難い』なんて言ったり。勝手にいい人と思ってたけどもしかしてブラックですか?