「新しいお役目」
葉昭(ようしょう)は「賭坊を開いたのは誰だと思う?」と趙玉瑾(ちょうぎょくきん)に聞く。「祈王だろう」と答える玉瑾。祈王は忠義に厚い賢臣だと思っている葉昭はあり得ないと思うが、玉瑾は「祈王が聖人君子だとでも?私と同じく強欲な金の亡者だ」と言う。銭を稼ぐにしても私は人を殺さぬが、奴は無節操で銭のためなら何でもする、と。「だが品性が高く皆の評判も悪くないはず」と言う葉昭。玉瑾は「くそったれ。品性が高い?それは見せかけだ、本性は全く違う」と話す。
葉昭は、いずれ陸震庭(りくしんてい)は高じいが逃げたことに気づき、玉瑾に怒りをぶつけると考える。「それがどうした。賭坊に負けは付き物、知ったことか。かつて私を20回たたいた陛下を皇太后様は半刻怒鳴った。それ以来、陛下は私の言動を黙認している。人を殺めぬかぎりはな。祈王が私に何をできる」と強がる玉瑾。葉昭が「だが万が一、仕返しされたらどうする?」と聞く。
証文を取り出した玉瑾は「逃げ道を作ってある。祈王は女好きで、数日前、また側室を娶った。この証文を祝いに贈る。付け狙われたとしたら怖いからな」と言う。「私が返り討ちにしてやる」と怒る葉昭。嬉しそうに微笑んだ玉瑾は、稼いだ銭について「数日後、皇太后様の誕生日だが国に蓄えがない。稼いだ銭を贈ると共に、賭坊ーの出来事を話して皇太后様を喜ばせる」と話す。
葉昭はどうやって賭けに勝ったのか聞く。玉瑾は「音で分かる」と答える。4歳の時、冷たい川の中に落ちさらに病がちになった、それから14年、屋敷を出られずさいころで遊ぶしかなかった、毎日触っていると音が分かるように、と。話の途中で葉昭は子供の子頃、おんぶした男の子のことを思い出す。「川に落ちた時のことを覚えているか?」と尋ねる葉昭。玉瑾は「年上の男の子に背負われていて川に落ちたんだ」と言う。葉昭がその子の顔を覚えているか聞くが、玉瑾は葉昭が敵討ちをすると勘違いし教えない。「お前は記憶力が悪すぎる。泳ぎも下手だとは」と葉昭が言う。
羊肉鍋を食べるため、玉瑾は葉昭を書斎へ連れて行く。
書斎。高じいの羊肉鍋を食べる葉昭と玉瑾。葉昭は私たちを気にかけている皇太后様が、先日、夫婦の道を説いてくれたと話す。威張りすぎないよう言われた、また他の女子から学び少しは身ぎれいにせよと、それから男に甘えるようにとも、と。玉瑾は葉昭が女らしくなった姿を想像するが、身震いして「だめだ、怖すぎる」と言う。そして「ありのままの、そなたが一番だ」と言う玉瑾。それでも葉昭は眉娘に習った秘策を披露し、玉瑾に「幽霊より怖い」と言われてしまう。
側室たちの衣は玉瑾が作っていた。葉昭にも作り、手渡す玉瑾。初めて衣を仕立ててもらった葉昭は、それを着ると嬉しくて回る。その時、皇太后からもらった「女則」が落ちる。その書を読み「大いに感動した。開いて3秒で眠れる」と言う葉昭。驚いた玉瑾が、離縁状を誰が書いたか聞く。葉昭は「軍師だ。狐狸(胡青)は文才があり、字もきれいだ」と答える。「ばか者、他人に任せるな」と玉瑾が言うと「狐狸を他人だと?」と葉昭が言い返す。玉瑾は「妻だとでも?」と 不愉快そうに言う。
葉昭は「数日後、女則を狐狸に預けに行ってくる。精通させて、講義してもらうのだ」とわざと話す。玉瑾は女則を奪うように取ると「すぐ軍師に頼るな。恥さらしめ。仕方ない、私が読んでおく」と言う。
玉瑾は1万両を仁宗に持っていく。賭場で騒ぎを起こした玉瑾に「一族の面汚しだ」と言う仁宗。しかし強く怒ることができない。「都の役人は一層、図に乗り始めた。劉太傅は領地がありながら各地の妓楼や賭場を仕切っている。呂宰相は別荘を造るため、配下のならず者に命じ他人の田畑を奪わせた」と言う仁宗。仁宗は玉瑾に、都の巡城御史の職位を授ける。巡城御史は肩書きこそ立派だが、六品の下級役人だった。扱う問題も家族の諍いや花代の踏み倒しなどの些事ばかり。やりたくない上に失態を犯せば頭をかち割ると仁宗に言われ、玉瑾は倒れてしまう。
意識を取り戻した玉瑾が屋敷に戻ってくると、側室や側女が葉昭の鍛錬を見て「りりしい」と騒いでいた。匪賊のくせに私の側室を虜にするとは、と不快になる玉瑾。
葉昭と玉瑾が食事を戻り始めたため、側室たちは2人きりにさせようとその場を離れる。
趙太妃は茶の席でまた嫌な思いをし、帰りも部屋の外から、趙玉瑾は甘やかされて育ち何の志もない、大将軍のおかげで巡城御史になっただけ、趙玉瑾は使い物にならずくず同然、母親が息子をだめにした、という会話を聞いてしまう。
夜更け。玉瑾に煮た肉を食べさせるため、庭に呼んだ葉昭。葉昭が肉を切っている小刀を見て、玉瑾は「その匕首は玉大師の作品だな」と言う。葉昭は「見る目がある。“蝉翼”と言う名で鉄も削れる。江湖の侠客はこれで悪徳宦官を殺したとか。私はこの匕首を得て、耶律逹丹(やりつたったん)の心の臓をえぐり、私の家族に供えた」と話す。匕首を見ながら「素晴らしい小刀だな」と感心する玉瑾。玉瑾は“妻は人を食ったのか?”と心の中で気になる。
陛下の用が何だったのか聞かれ、玉瑾は「巡城御史を務めるようイタチに命じられた」と言う。官職に就くことを聞き、葉昭はめでたいと喜ぶ。聡明なお前様なら職責を果たせると。「郡王でなければ誰も私など相手にするまい」と言う玉瑾。しかし葉昭は「郡王の身分は欲しいと思って得られるものではない。陛下は私の後ろ盾としてお前を夫に選んだ」と言う。
玉瑾は冗談だと思うが、葉昭は「冗談ではない。古より忠臣は幸せな最期を遂げない。陛下は私が今後も朝廷のために尽力し、葉家の兵権を国に返すことを望んでいる。この婚姻により私の子は葉家ではなく南平郡王の爵位を継ぐ」と話す。「イタチらしい手法だ」と言う玉瑾。玉瑾は「そなたは私に嫁いだゆえ子は趙性になる」と言う。「だが私の子は間違いなく趙性を名乗れぬ」と返す葉昭。離縁状を書いたことを忘れたか?と。
玉瑾は「もし離縁した後、誰も娶ってくれなかったら、その時は戻ってこい」と言う。「正妃に戻すのだな。男に二言なしだぞ」と嬉しそうに言う葉昭。玉瑾は慌てて「くそったれ。いいか調子に乗るな。よくて側女の侍女か私の護衛だ」と話す。葉昭は「では戻らぬ。外で自在に暮らすほうがいい」と拗ねたように言う。玉瑾は「それは謀反だ」と言って、葉昭に肉を食べさせる。
杏花楼。行ったり来たりしていた玉瑾は「日夜考えてみて葉昭の長所を思いついた」と元張珪(ちょうけい)、郭元景(かくげんけい)、劉隆(りゅうりゅう)の3人に話す。葉昭は嫉妬せぬ、普通の妻とは違い私が妓楼で遊んでも怒らぬ、かつて母上は出自の低さで義姉上を嫌っていたが葉昭が嫁いで来て以来、義姉上の評価は急上昇した、他にも兄上は脚が悪く根暗だったが、毎日、葉昭の失敗談を聞いて笑いが止まらない、と。「どう考えても葉昭は性悪な女子ではない」と言う玉瑾。劉隆が「今後は歯を食いしばり、噂に負けず、妻を教育し感化し変革せよ。いつかまともな夫婦になるかも」と言う。筋が通っていると思った玉瑾は、善は急げと葉昭の元へ向かう。
屋敷に戻った玉瑾は、葉昭に「女則」を教え始める。しかし書を読むと眠くなってしまう葉昭。玉瑾は葉昭の剣を持ち「学びを嫌う小娘め」と言って、屋敷中を追いかけまわす。
寝台に座っていた趙太妃は、息子が無能だと言われ涙を流していた。そこに趙王妃が来る。趙王妃は玉瑾が屋敷を出ることが寂しくて義母が泣いていると思うが、趙太妃は「独り立ちすることはうれしいわ。ただ、新居に移ったあと凶暴な嫁にいじめられないか心配なの」と言う。これからは、もう守ってやれないわ、と。
ーつづくー
葉昭と玉瑾の幼い頃の出来事も気になる。
葉昭は、あの男の子が玉瑾だと分かっていそう。
だけど、玉瑾は年上の男の子だと思っているのね(;´д`)ノ
玉瑾、裁縫もできるなんて!!(✽ ゚д゚ ✽)
側室たちの衣も手作りしているってすごい。
巡城御史は玉瑾に似合うような気がする。
玉瑾ならうまく解決できそう。
玉瑾は何だかんだ言いながら、葉昭を好きになってきている感じ。
仲間たちからも言われて、夫婦として今後も過ごしていくことを決めたみたいだし、剣を持って葉昭を追いかけている姿は、もう仲よしにしか見えない(≧▽≦)
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#ション・イールン #マー・スーチュン #将軍在上 #あらすじ
イケメンだからだけでなく、遊び人でも
どこか憎めない玉瑾ですが、頭の回転だけでなく
生い立ちや器用なところが玉瑾の魅力ですよね。
そして、玉瑾も葉昭のことが気になってきた感じですし。
趙太妃は子離れできなさそうですけれど、
子はちゃんと育っていますし、
2人の関係もよくなってきていますよね~