「強引なキス」
開封役所。趙玉瑾は見回りをしている間、昼寝をしていた何京兆尹(かけいちょういん)を叱りつける。「私は7日間、働きづめで疲労困憊ゆえ、今、少し眠って…。この償いは必ずしますのでお許しを」と言い訳をする京兆尹。玉瑾は「では早々、償ってもらう」と言うと「近頃、都では偽の薬材が売られている。薬材の売人は捕らえた。公正な裁きを期待している」と告げる。京兆尹は「必ず公正に処します」と言う。
屋敷に帰って来た玉瑾は葉昭のもとへ。玉瑾が今日の午後、秋老虎と東街にいたか聞くと、葉昭
は「いや」と嘘をつく。午後は確か、西夏の使節団の来訪の件で礼部と話を、と。
葉昭が酒を飲んでいると分かり「外で醜態をさらすな」と言う玉瑾。葉昭が「私は決して妓楼遊びなど…」と口を滑らせるが、玉瑾は「妻の妓楼遊びを気にするなど笑い話だ」と気にしていないふりをする。そんな玉瑾を「今度、一緒に飲もう」とからかう葉昭。玉瑾が「酒癖が悪い」と言うと、葉昭は「私の酒癖は狐狸(胡青)よりましだ」と言い返す。
「狐狸が好きなら3年後、陛下に伝えよう。好いてくれる者と添うべきだ」と言う玉瑾。葉昭は「“好いてくれる”だと?狐狸が私を好きだと?」と聞く。玉瑾が狐狸から聞いたと言ったため、葉昭は笑うと「狐狸の話をまともに信じるのか?」と言う。そして「かつて葉家軍を天兵天将に仕立て耶律洪を退かせ、あいつは“狐狸”と呼ばれた。遼の皇帝・耶律宗真(やりつそうしん)が名付けた。ごく自然に人をだます。お前はからかわれたのだろう」と話す葉昭。“胡青の思いに気づいておらぬのか?それとも私を欺くつもりか?”と思った玉瑾は「くそったれ、付き合いきれん」と怒って部屋を出て行く。
玉瑾が「愛を求めるなど贅沢です」と言った胡青の話しを思い出していると、楊氏が義母上から届いたという夏掛けを持ってくる。
楊氏は玉瑾のために着てきた寝巻きをけなされ、がっかりして部屋を出る。
翌日。葉昭は胡青の屋敷へ。胡青は床下に隠れ居留守を使う。しかし葉昭が帰ったと思い床から出ると、胡青は捕まってしまう。
「玉瑾に嫁げて、やっと距離を縮められたのに、妙な噂を流し、私と過去に何かあっただと?」と責め立てる葉昭。胡青は「“好いた女子が嫁いだ”と言っただけ。子供の頃、父が決めた優しく美しい許嫁は、私が戦死したと思い込み別の者に嫁ぎました。その話を誤解したのでは?」と言い訳をする。葉昭が「私を好きだとは?」と問うと「国境で共に戦ったとだけ」と言う。
葉昭は「秋水も言っていた」と言うが、胡青は「秋水も誤解している?なぜでしょうね。きっと秋老虎ですよ」ととぼける。以前、娘たちを娶れと迫られ断るために“大将軍が嫁ぐより先に妻を持つなどとんでもない”と話をしたと。
「私の夫に気を使え。純粋だから何でも本気にする」と注意し、葉昭は帰って行く。
葉昭は「西夏の使節団がもうすぐ到着する。東西南北、街道の警備は万全だが、巡察員も協力してくれ」と玉瑾に頼む。「手配済みなら異論などない」と言う玉瑾。葉昭が「報告は必要だろう」と言うと、玉瑾は「そなたは私の気持ちなど構わぬくせに」と返す。
葉昭は玉瑾の隣に座り「誤解は解いておきたい。昨日、狐狸に会った」と話す。玉瑾は「いつもだろう?」と鼻で笑う。
「狐狸はいい奴だが、冗談が過ぎる」と言う葉昭。確かに私たちはやりたい放題だった、と。玉瑾が「過去に何かあったのか? 」と聞く。葉昭は「敵軍に夜襲をかけたし、寝食を共にし風呂も一緒だった」と答える。風呂まで一緒だったことに驚く玉瑾。葉昭が「とにかく、あのおかしな日々は今も語り草で、特別な記憶だ」と話し、玉瑾は手を握りしめると「そんなに微妙な関係なら、狐狸との婚姻を陛下に申し出ろ」と言う。
「なぜ私が狐狸と?」と訳のわからない葉昭。怒った玉瑾は「愚かなことを問うなら、今すぐ出て行け」と言う。配下との色恋話なら私にではなくよそで話せ、もう我慢ならぬ、今すぐ離縁だと。葉昭が「離縁すればいい。もっと従順な美男を捕まえる」と言いながら玉瑾に詰め寄り、玉瑾が後ずさる。「従順な男を?私を軟弱な男と見下し、婚姻の話を受けたのだな。配下との関係も続けられると思ったか?」と言う玉瑾。
葉昭は力ずくで玉瑾を椅子に座らせ「軟弱でいたぶりたくなる。そこが好きだ。いたぶってやろう。抵抗できるか?」と言って、強く口づけをする。玉瑾は葉昭を突き飛ばし、自分の唇を手で拭いて出て行ってしまう。
胡青、秋老虎、秋水、秋華を呼びつけ、葉昭は「夫は機嫌を損ね“今すぐ離縁する”と」と話す。「すべては狐狸の口からでた災いです」と言う秋老虎。秋老虎は「好きなら早く手を出せばよかったのに」と胡青に言う。「私は…」と胡青が言いかけるが、葉昭が「私と狐狸は、ただの兄弟みたいなものだ」と先に言う。
「郡王のやきもちは愛です」と言う秋水。その秋水が「しかし夫婦間の誤解は、早く解決しませんと」と言い「では、原因となった者が解決すべきだ」と葉昭は言う。「常に敵の状況を把握し、臨機応変に」と言う胡青。
西夏。「私の実力を宋に見せつけ、西夏を認めさせる。同時に我らもさらに宋を理解するのだ。近々、使節団を派遣する」とみんなに告げる西夏王。西夏王は国師に使者にふさわしい者を聞く。国師は「大将軍・野利偶奇(やりぐうき)殿は勇敢で武功も数多く、大王と遠征を共にしています。豊富な経験もあります。使者にふさわしいでしょう」と答える。しかし太子・哈爾墩(はじとん)は「異議があります」と言う。大将軍は軍務に詳しくとも宋との戦の経験がなく宋軍を知りませぬ、ふさわしいのは弟の伊諾(いだく)、伊諾は数年前、覇県で宋の大将軍・葉昭と戦い内情を知ったと。
夏西王は伊諾を行かせることにする。
野利王后の弟・野利遇奇の妻・没蔵(ぼっそう)夫人の美しさに目を奪われる夏西王。野利王后はそんな西夏王に気づく。
女だと知りながら葉昭が好きな銀川(ぎんせん)公主は、使節団として宋に行く異母兄の伊諾に手作りの贈り物を渡してほしいと頼む。そんな伊諾も葉昭と戦ってから惹かれていた。
“葉昭、狡猾な狩猟豹め。女子であるのが惜しい。私がお前を征服してやる。必ず手に入れるぞ、私に従わせるのだ”と思う伊諾。
巡察院。西夏使節団の件で訪れた祈王は「西夏の使節団が到着するまであと半月余り。それまでに街道を清めて都を一新させなくては。都の各門の往来も厳重に確認するのだ。都に入り込んだ者の数を細かく調べろ。盗人やごろつきを入り込ませぬように。それと夜の外出は禁じ、都の門は早く閉じろ」と話す。たかが西夏の王子に大げさだと感じる玉瑾。
玉瑾は普段通りの秩序を守れば十分だと考えるが、祈王は「警護に励めば使節団を守るだけでなく、安定した今の環境を維持できる。不要な騒ぎでも起きれば、お前も困る…」と言い始める。しかし無理やり起こされた玉瑾はつい居眠りを。玉瑾を起こした祈王は「使節団は玄武街と順天街を通る。掃除を徹底し、ちり1つ残すな。それはお前に任せたぞ」と言う。
葉昭は「決めたぞ。玄武街に兵を配し、使節団の警護を」と胡青に話す。胡青は「いえ、警護は順天街から必要です」と言う。兵を民に紛れ込ませたり、巡察院の役人に扮装させますと。さらに葉昭は各通りに複数の巡察所を設置し見張りを置く、昼間は人や馬車のー流れを整理させ、夜は商家などを見晴らせ盗人を防ぐ、と言う。2人がそんな会話をしているのを見た玉瑾は“腹黒い男女め。正義感ぶるな”と思う。
ーつづくー
葉昭の口づけがすごかった!!
そのあと、2人とも口づけのことは思い出したりもしていない感じだけど、どう考えているんだろう?
胡青はなかなか言い訳が上手い(≧▽≦)
葉昭は玉瑾が騙されたと思っているけど、騙されているのはどっち?という感じで。
葉昭と胡青が一緒にお風呂に入ったというのも、いつのことなんだろう?
子供の頃・・・なのかな。
伊諾は葉昭が嫁いだと知っているのかな?
それでも、手に入れようと思うのかな・・・。
異母兄妹の銀川も好きだから、やこしくなりそう( ̄▼ ̄|||)
玉瑾は葉昭と胡青に気を取られて、使節団が来た時、失敗しないといいんだけどヾ(・ω・`;)ノ
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#ション・イールン #マー・スーチュン #将軍在上 #あらすじ
没蔵は本人には意識はないでしょうが、何かありそうですし、
伊諾も。。。
姐姐が書かれているように、玉瑾の業務に影響がないといいのですが。。。
それにしても、狐狸はいい人ですよね。
前の回でなぜ、狐狸が葉昭を守るのかその理由が明確になりましたが、
葉昭ママからのお願いを確実に果たしている・・・
素晴らしいとしか言いようがないです。