川辺で「なぜ、しくじった。お前の手にかかれば造作ないはずだぞ」と公孫毅に責められる路不凡。不凡は「東方婉児を狙うだけなら簡単ですが、柳傲天が現れたのです」と答える。公孫毅は不凡鏢局の頭である不凡が、傲天ごときにかなわぬと言うのか?と言うが、以前、雲霏の婿取りで手合わせしたことがある不凡は、手ごわい相手だった、普通の手練れとは訳が違う、年齢からしても奴にはかなわない、仕損じても不思議ではないと返す。
明らかに言い訳だと感じた公孫毅は「では米の件はどう説明する」と問い詰める。お前が柳傲天に協力したために米の値は下落し我らは大変な損害を被った、すでに傲天と水面下で手を組んではいないだろうな、私に背いた者の末路は分かっているなと。不凡は急いでひざまずき「この20年、私は秘密を守り抜いてきました。逆らう気などありません」と言う。しかし守り抜くことが可能なのは死人だけだと笑う公孫毅。
疑うならなぜ私を殺さなかったので?と不凡が聞くと、公孫毅は腕を惜しんでのこと、それに、これほど鏢局を繁盛させておれば影響力も決して小さくはない、そんな価値のある男を葬るほどバカではないと言う。そして20年前のように足を洗うのは簡単ではない、娘や義理の母のことも考えろ、襲われた東方婉児は目の色を変えて刺客を捜すはず、もし突き止められたら、お前には犠牲になってもらうと告げる公孫毅。
弘文学院は明日の発表会のために"梁山伯と祝英台"の練習をしていた。役になり切って演技をしていた呉天宝と慕容月。しかし突然、吊るしてあった舞台道具が落ちてきて、慕容月をかばった天宝が腰を痛めてしまう。
心配していた通り、ケガ人が出てしまったと怒る元芳。聶文星は舞台道具を吊るしてあった縄に切られた跡があることに気づく。
文星は明日の本番に間に合うよう修復しようと話すが、元芳は諦めて動こうとしない。そんな元芳に「柳師範(傲天)に相談してみるとか」と言う金仁彬。それを聞いた文星は「いつも柳師範だな。柳師範は学院を去ったのだぞ」と怒る。彼がいないと何もできないのかと。
天宝はしばらく安静にしなくてはいけなくなり、慕容月が世話をする。そして天宝の推薦で范大同が代役をという話に。
宋文文と一緒に見舞いに来た大同は、天宝から代役を頼まれる。しかし小月(慕容月)を見るだけで頭が混乱して台詞を忘れる、この件だけは助けられないと言う大同。情けない奴だな、慕容月のために根性を見せろと文文が言うと、大同は"でも彼女は僕の祝英台じゃない。お前が祝英台ならいいんだけどな"と思う。
結局、大同は代役を引き受けることになる。
「聶師範によると事故ではなく誰かの仕業だと」と路雲霏に言う元芳。元芳は文星が柳師範の話をしただけで激怒したことも話す。温和な文星が天宝のケガで焦っていたと考える雲霏。
元芳は舞台道具について「柳師範に相談しませんか?」と言う。
夜。天宝の元に慕容月が見舞いに来る。軟膏を天宝に渡す慕容月。以前、天宝からもらった軟膏が効いた慕容月は、成分を調べ、血行を促す薬剤が含まれていることを知り、腰にも効くと思って買って来たと言う。
慕容月は琴も持って来ていた。大同のことばかりを第一に考え、助けたのも梁山伯の役に入り込んでいたからだというように話す天宝に「これは知音(互いを深く知る友)のために弾く琴よ。音楽に知音は付き物。美しい音色を奏でても、知音がいなければ空しいだけだわ」と言って慕容月は琴を弾き始める。その様子を窓の外から劉瑶瑶が見ていた。
"天宝、ごめんなさい。わざとじゃないの。慕容月がケガすれば、私が相手役になれると思った。でも、あなたを負傷させてしまうなんて"と思う瑶瑶。そんな瑶瑶の後ろから文星が来る。
橋の上に移動した瑶瑶と文星。私が舞台道具が落ちるよう細工したと認めた瑶瑶は、また文星に脅されると思い「残念ですが期待には応えられません。自分で自分が許せないんです。私のやり方で責任を取るつもりです。もう私を使って生徒を傷つけたりしないで」と言うと駆けて行ってしまう。そんなつもりではなかった文星は"信頼を失うと二度と取り戻せないのか?"と肩を落とす。
傲天が刺客を刺したのは左肩だった。路殿(不凡)が負傷した箇所も同じだと思った傲天は、忍耐力のある路殿なら負傷したとしても医者には見せないはず、あれだけの鏢局なら独自に薬も処方し治療もできるはずだと思う。「路殿なのか?」とつぶやき、ため息をつく傲天。そこに生徒たちを連れた雲霏が来る。舞台道具が壊れた、助けてほしいと傲天に頼む生徒たち。
傲天は住まいの中に生徒たちを入れ話し合う。そんな中、傲天の住まいに瑶瑶が1人で来る。瑶瑶は生徒たちに舞台道具を壊したのは私だと打ち明け、慕容月が呉天宝の相手役なのが悔しくて、彼女がケガすれば代役になれると思ったと話す。生徒たちは瑶瑶を責めるが、今は責任を問うより舞台道具を何とかすることが先決だと傲天は止める。そして傲天はあることを思いつく。
師範室に戻ってきた文星は、机の上に"生徒と柳傲天の所へ相談に行くわ。こんな時は知恵を出し合うべきよ。信じられる人がいるのは幸せなことよね?あなたも加わって"という雲霏からの置き手紙があることに気づく。結局、どれほど努力してもみんなからは頼りにしてもらえないのかと思う文星。
傲天が思いついた策は布に絵を描くというものだった。しかし布が足りず、夜も遅いため店ももう開いていない。傲天がそれでも店を当たってくると行こうとした時「布か?ならば私に任せてくれ」と言いながら文星が現れる。雲霏も一緒に行くと言い、文星は2人で布を買いに行く。
街まできた雲霏と文星だったが、やはり店は閉まっていた。戸を叩こうとした雲霏は、夜遅くに戸を叩くと泥棒だと思われてしまうと躊躇する。それを見た文星が「私に任せてくれ」と言い「火事だ、店主、火の手が上がったぞ」と大声を出す。慌てて出て来た店主に、布を売ってほしいと頼む2人。
布を買って傲天の住まいに戻って来た雲霏。雲霏は布に絵を描く傲天を見つめながら"やっと分かったのよ。心から信じられる人がいるのは、すごく幸せなことだって。これも、あなたのおかげよ"と思う。
学院を去っても生徒に頼りにされている傲天を見て"だが私は?いつか学院を離れる時、一体、何を残せるだろう"と考える文星。
大同と文文は台詞の稽古を寮の部屋でしていた。しかし眠くてたまらない大同は身が入らない。「梁山伯を演じるには慕容月の心を動かす必要があるんだ。慕容月を好きなんだろ?」と怒る文文に「気づいたんだよ、縁は定めだって。だから彼女への気持ちも自然に任せる」と言う大同。文文は役を譲ってくれた大同に恩を感じないのかと言うが、大同は目を開いたまま寝てしまう。
寝台で寝ていた天宝が目を覚ますと、傍らで慕容月が眠っていた。自分のかけていた布団を慕容月にかけた天宝は、慕容月の頬に触れようとしてやめる。"私はどうしてしまったんだ。大同が好きな小月だぞ。好きになっちゃダメだ"と思う天宝。慕容月は寝たふりをしていた。
翌朝。疲れた生徒たちは寝てしまい、起きていたのは傲天と雲霏だけだった。傲天は指で外へ行こうと雲霏を誘い、雲霏もうなずく。
ーつづくー
傲天にも疑いをもたれてしまったし、公孫毅からも追い詰められて、不凡が本当に心配(;△;)
すごく面白いキャラだったのに、まさかの展開で…。
傲天はハッキリと不凡が資格だったと分かったらどうするのかな?
東方婉児が心配していたことが現実になりそうで怖いよぉ(;_;)
またまた瑶瑶が…( ̄▼ ̄|||)
試験のこともあったし、二度と悪いことはしないと思っていたのに。
ただ、瑶瑶にそうさせてしまった原因は天宝にもあったと思う。
天宝だって瑶瑶を傷つけたよね(o´д`o)=3
天宝も慕容月もお互いに好きだと思うけど…。
大同が慕容月のことはもう好きじゃないと言わないかぎり天宝は認めないよね(;´д`)ノ
そのためには文文が女だと大同が知らなくちゃダメなのかな?
最後、傲天が雲霏を外へ誘って続くー。
この後も楽しみ(*´艸`*)
でも、生徒たちは寝ていたけど、文星はどうしたんだろう?
個人的なことなのですが…今日"Twitter記念日、おめでとうございます"というメールが来てビックリ。こういうメールが来たことがではなくて、1年も経っていることにビックリしたの(@_@;)
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心優しい天宝、でもうささん仰る通りいくら親友の大同の為とはいえ、瑤瑤を傷つけたのはホントの事ですよね。瑤瑤の行動は許されませんが、皆んなに正直に話せて良かったです。
それから師範としてのプライドもあるのに傲天のとこへ来てた文星に感動しました~♪♪♪
雲霏と文星が布を買いに二人で出かけるなんて「ん?そんなのいいの?傲天!」と思いましたが、もうお互いの気持ちは通じ合ってるからいいのね~♪と納得しました~。
うささん、いつも有難うございます。
改めて驚きです。
みなさん仰るように、心配です。
そして文星も。
こちらはこの回で、傲天や生徒と打ち解け始めて
いい方向に。。。
一歩踏み出すことができる理性はさすがです!