中国ドラマ「酔麗花~エターナル・ラブ~」第30話 あらすじ
卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
1人だけ他の娘たちより前に出て、自分に注目を浴びせた殷采倩。莫不平は「礼儀作法についての審査が終わりましたが、皆、緊張からかしこまりすぎており表情も不自然でした。その中で殷采倩の所作が最も優れておりました」と告げ、殷采倩が勝利する。
誰もいない場所まで駆けてきた殷采倩は、とうとう勝てたと喜ぶ。そんな殷采倩が階段で転びそうになり、現れた元澈が支える。見つめ合う元澈と殷采倩。
誰が勝つか皇子たちが賭けをしていたことを殷采倩も知っていた。元澈だけが自分に賭けていたことが分かり「私のおかげよ。お礼に何かごちそうして」と言う。「鵝鳥を」と言う元澈。
三局の勝負が終わり、卿塵、朶霞、殷采倩が1勝ずつとなった。「采倩は勝ったとは言えぬ。以前、礼儀作法の試験で落第したゆえ、こたびも失格としよう」と言う元湛。卿塵と朶霞とは甲乙つけがたく、もうひと勝負設けることになる。元凌は失格にしようとした殷采倩も参加させ、納得させようと考える。
最後の勝負は元漓の案で、酒量を競うことに。
器に入った酒を次々と飲んでいく卿塵たち。最初に敗れたのは殷采倩だった。そして最後の1杯を飲めた卿塵が勝つ。
酔った卿塵をひと気のない場所へ連れてきた元凌。「酒に弱いくせに、なぜ無理して飲んだ」と元凌が言い、卿塵は「飲まなきゃ勝てないもの。すべては凌王妃になるためよ」と答える。元凌は「私にとっての凌王妃は、何があっても君だけだ」と言う。「でも私は、朶霞公主のほうがふさわしいと思うわ。私は期待されてない」と言う卿塵。元凌は「だから怖くなって、必死で彼女と張り合ったのか?」と聞く。
「怖くなってない。彼女に負けても平気よ、相手ならいる」と卿塵が返し、元凌は「それがどうした。その“相手”は私にとって取るに足らぬ男だ。それに君はずっと…」と言い始める。元凌の口に立てた人差し指を持っていき言葉を止めると、口づけをする卿塵。その時、卿塵は刺客たちに襲われる元凌の姿が頭に浮かび、ハッとして元凌から離れる。
「どうすれば凌王妃になってくれるのだ」と言う元凌。卿塵は元凌の肩にもたれ「何も言わないで、お願いよ」と言う。元凌は卿塵の頬に手をやり「このまま、ずっとそばにいたい」と言って、卿塵の額に口づけをする。
寝台で寝ていた卿塵が目を覚ます。どうやって鳳府に帰ってきたか分からない卿塵に、元凌が送ってくれたことを話す鳳衍。鳳鸞飛は卿塵にお茶を渡す。そのお茶の香りで奇花の露だと分かる卿塵。卿塵が寝ている間に元湛から届いたと聞き、卿塵は「父上。今後、湛王府からの贈り物は拒否してください。この奇花の露もお返しを」と頼む。厚意は受け取れないと。
2人が部屋から出て行き、卿塵は元凌が襲われた予知が気になる。
李麟が鳳府に届けた奇花の露が遅れ返されてくたことを元湛に伝える。卿塵の意思だと分かり、ため息をついた元湛は「彼女は私と距離を置く決心をしたのだ。蓮池宮で定水から守ったのが私であったなら、すべては今と違っていたのやもしれぬ」と言う。
李麟を下がらせた元湛は「罪悪感を恐れたのだな。私の厚意を拒むのは借りを作らぬためだ。だが彼女が四兄上を愛しているなら、私がそれを拒むことなどできぬというのに」とつぶやく。そして“公主に見初められた四兄上が卿塵を娶るのは難しい。こうなれば、どんな犠牲を払っても彼女を取り戻してみせる”と思う元湛。
看病していた木頦沙が朶霞の頬に触れようとする。しかし朶霞が目を覚ましてしまう。酔い覚ましを飲ませる木頦沙。木頦沙は早くここを出て国に帰りましょうと話すが、諦めない朶霞は「帰らないわ、決着がつくまではね」と言う。仕方なく「宮中からの知らせを待って決めましょう」と木頦沙が言い「知らせがあれば、すぐに教えて」と言って、朶霞はまた寝台に横になる。
元安は元凌の妃選びの状況を聞く。3度の勝負の結果から、朶霞公主と清平郡主(卿塵)が有力だと話す皇太子。「2人のうち、どちらかが凌王妃に。掟により、最後は四弟に選ばせます」と。この結果をどうみるか聞かれた鳳衍は「我が娘の卿塵が候補に選ばれること自体が予想外でした。この件に関しては、何も申し上げられません」と答える。衛宗平は「朶霞公主も清平郡主も、大変、優秀ゆえ、どちらを王妃にするかは掟に従い、やはり凌王殿下がお決めになるべきかと」と言う。
しかし「私の考えはお二方と異なります。報告によると梁軍は阿紫族に迫っており、一触即発の状態だとか。縁談を先送りにすれば、阿紫族は梁国と和議を交わし矛先を魏に向けるやも。そうなれば魏国は両国から攻められることに。ゆえに陛下には、即刻、ご決断いただきたい。朶霞公主と凌王の婚礼の勅命を」と言う殷監正。確かに良案だと思った元安は「莫殿はどう考える?」と聞く。莫不平は「私は太常寺を管理する身。政に意見はできぬゆえ、国運を占いましょう。凌王殿下、朶霞公主、そして清平郡主の生まれ年から相性を占いますが、決断は陛下にお任せします」と答える。
ため息をつき、頭を抱えて「湛よ、朕はどうすればよい?」と聞く元安。元湛は「父上、こたびの妃選びは朶霞公主との縁談が発端です。四兄上の意思の固さや勝負の状況を見るに、兄上が簡単に妥協することはないかと」と言い、策として年に1度の秋の演習に朶霞公主を参加させ、四兄上の行軍と才と武術の腕に心を奪われた朶霞公主に他の皇子たち見せれば、勅命を出さずとも公主が自ら別の相手を選ぶやも、と話す。
元安は他の皇子を朶霞と接触させ、決断はそのあとで下すことにする。秋の演習には朶霞だけではなく、卿塵や殷采倩の参加も許す。
「陛下は姉上に、朶霞公主、殷采倩と共に、皇族の秋の演習へ参加せよと」と卿塵に話す鳳鸞飛。卿塵は皇族ではない自分が、なぜ参加を命じられたか分からなかったが、鳳鸞飛は「きっと凌王妃選びの一環だわ。陛下は阿紫族への義理から、再度、公主に機会を」と言う。陛下が情勢を伏せているのは、鳳家の者に妃選びは不公平ではないと示すためだと。「もしくは誰かの進言に、心を動かされたのやも」と言う卿塵。
演習の場所は、特例で離境天だと鳳鸞飛が言う。
牧原堂へ元凌を呼んだ卿塵は、離境天での演習の参加を断るように言う。「凌王妃を決めるという隠れた目的もあるゆえ、必ず行かねば」と言う元凌。
卿塵は辺境で元凌への襲撃を予知した時のことを話し、昨日も似たような場面が浮かんで、今日、演習の件を聞いたと言う。元凌は「こたび逃げたとしても、また次がある。以前、確かに私は襲われたが、今は元気だ」と返す。「私がいたからよ」と言う卿塵。元凌は「攻撃こそ最大の防御だからだ」と言いながら卿塵を棚に追いつめ、口づけをする。
朶霞は卿塵や殷采倩と共に、皇族の秋の演習に参加するよう命じられたと木頦沙に話す。「妃選びは終わったのに、結果を発表せぬとは何事だ」と言う木頦沙。朶霞は「以前の約束どおり、選択権は凌王にある。陛下は決断を急がせたくないみたい」と言う。誰かが進言したのね、凌王の想いを遂げさせ、私が他の皇子を選べば阿紫族への義理立てもできると、と。木頦沙は反対するが、朶霞は参加を辞退すれば魏国に恐れをなしたと思われるため断れないと言う。
皇太子から呼ばれた元澈は「じき年に1度の演習だ。みんながよい状態で挑めるよう、花見に招待しようと思う。準備をお前に頼みたい」と言われる。毎年、気遣ってくれる皇太子に「任せてくれ」と言う元澈。
皇太子は「お前は器用だが、采倩に対しては不器用だな。誰の目にも明らかなのに、いつまでも積極的にならぬ。長兄として忠告する。早く決着をつけろ」と話す。采倩はあの殷監正の娘だ、宮中でも多くの男が狙っている、遅れを取れば…と。
「演習の優勝者への褒美は金鳳石だとか。巫族にとって神聖な物よ」と桃殀に言う卿塵。桃殀は「この機会を逃せば二度と取り戻せぬやも」と言う。卿塵は「こたびは私も参加するゆえ、長老は布陣を。陣の中で私が持つ芙蓉石とうまく呼応させられたら、金鳳石を手に入れられるやも」と話す。桃殀は「確かに我々は霊石を呼応させられる。金鳳石が時を止められるのは3度までよ。手に入れたら、慎重に術を使いなさい」と言う。
卿塵は先日、元凌が襲われる場面が頭に浮かんだことを話す。「演習は誰かの陰謀やも」と卿塵が言うと、桃殀が「予知が当たると?」と聞く。「私も戸惑っているのですが、凌王が危険な目に遭う前に必ず予知を」と答える卿塵。桃殀は“双星が呼び合っているのかしら”と思う。
卿塵は「心当たりが?」と尋ねと、桃殀は「以前、莫長老が凌王の命運を占ったところ、帝王の相が出ていたの。でも今の政局を見るに、凌王が帝位を継いでも、きっと波乱が起こる」と話す。「巫族はもう無実だとはいえ、陛下の警戒心はまだ解けていません。不測の事態に私たちがうまく呼応できれば災いを避けられるやも」と言う卿塵。うなずいた桃殀は「皇帝である元安がおとなしく過ちを認めるわけがない」と返す。卿塵は「ゆえに、すべての決着がつくまでは、私の身分は秘密にします」と言う。
花見。朶霞を参加せるよう元安に進言した元湛に「四兄上を諦めさせる気か?公主に誰を選ばせる?まさか自分が阿紫族の婿に?」と元溟が言う。「冗談はよせ。四兄上の想いは、皆、知っているが、阿紫族との縁談は軽視できぬ。父上も重視しているゆえ、無下にできぬだけだ」と返す元湛。元溟は「なら七兄上が公主を娶れ。四兄上も喜ぶし、父上の悩みも消える」と言う。その時「私が思うに、朶霞公主は美人だし九兄上と年も近い。七兄上には側室がいる。繊舞殿が亡くなって久しいし、九兄上が公主を娶るのが皆のためだ」と元漓が口を挟んでくる。
「何だと?」と元溟が元漓の襟元をつかむ。元済が止め、元漓から元溟の手を離す。それでも「なぜ怒るんだ?天の繊舞殿も賛成するやも」とやめない元漓。元溟は怒りが収まらず、殴り合いの喧嘩が始まってしまう。
元湛が笛を吹き始め、そこに来た元凌が騒ぎを止める。
皇子たちは元安に呼ばれ、喧嘩を誰がしかけたか聞かれる。しかし誰も答えない。真実を話さない皇子たちに、元安は「罰として棒打ちの刑に処す」と言う。
夜。元溟は武娉婷と会い「明日、離境天で秋の演習が行われる。準備はどうだ?」と聞く。「ご指示どおり、抜かりなく。他にご命令は?」と聞く武娉婷。元溟は「よいか、少しの抜かりも許さぬぞ。奴を生きて返してはならぬ」と話す。武娉婷は「分かりました。ご安心を」と返事をする。
凌王府。夜更けに殷采倩が元澈を訪ねてくる。「2人だけで話したいことがあるの」と言う殷采倩。
ーつづくー
定水から守ったのが元湛でも、卿塵が元湛を好きになることはないよね…。
この時空で出会う前から、卿塵の気持ちは決まっているんだものね。
“どんな犠牲を払っても彼女を取り戻してみせる”と思った元湛が少し怖いヾ(・ω・`;)ノ
元溟が言ってた「奴を生きて返してはならぬ」の奴ってやっぱり元凌なの?
兄弟で喧嘩するだけでも悲しいのに、命までは切ない(;д;)
凌王妃を最終的に決めるのは元凌だって言ってるけど、何だか怪しい…。
元安が卿塵を選んでも、許してくれなさそう。
もし元安が勅命で決めることになったら、元凌はどうするかな?
最後、話したいことがあると言った殷采倩は、元澈に何を見せるつもりなんだろう?
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この回はやっと二人のラブラブが見れてよかったですね!
お酒の力はどの時代も偉大ですね(笑)
でも、卿塵も元凌も端々を思い出しつつありますね。
兄弟喧嘩、元湛は笛吹き皇子になり、
それぞれのキャラがでていたエピでした。
姐姐も書かれているように元溟が不気味ですね。
大ボスの蓮妃の意図に合うことを計画しているのか謎です。。。