「迫る魔の手」
「岳飛は謀反を企てたとか。誠か?」と王貴に聞く秦檜。王貴は「謀反の企てなど初耳です。まったくの事実無根で、あり得ません」と否定する。
秦熺は岳雲に「続いての演目は岳将軍による錘舞か、それとも“別の策を取れ”か」と言う。「何を仰せになりたいのですか」と岳雲が聞くと「分からないなら張将軍に尋ねればいい」と言う秦熺。彼は岳家軍が誇る知恵者だ、“別の策”については彼に尋ねるべきだろうと。
卓をバシンッと叩いた秦檜は「人心掌握に長ける岳飛に大勢が忠誠を誓っている。お前らは岳飛ばかりを崇め、陛下は眼中にないのだ」と王貴に言う。「滅相もない」と王貴は言うが「嘘をつけ」と言い返す秦檜。
「含みのある言い方だが、誤解が生じないよう率直に言ってほしい」と張憲は秦熺に言う。秦熺は「本日、皆を招待したのは、1つ、武をもって友に会うため。1つ、張将軍に教えを請うため。“別の策”についてな」と答える。
王貴は「ご教示のほどを」と秦檜に言う。では尋ねる、お前は岳家軍において最古参であるゆえ、ずっと軍務をつかさどってきた、なのに、なぜ岳飛は配下を張憲に託したのか、更に尋ねる、お前は牛頭山で軍紀に反し勝手に出兵したが目的は岳飛を救うためだった、だが奴は感謝もせず逆にお前を殺そうとした、なぜだ?と言う秦檜。たとえ見せしめだとしても、長年の兄弟に手を下すべきではない、なんと冷酷なのだ、と。
張憲は「力ずくでも、ここら出てやる」と言い、岳雲と出て行こうとする。そんな2人を「捕縛しろ」と命じる秦熺。張憲と岳雲は捕まえようとする者たちと戦いを始める。
同じ敷地内での騒ぎが聞こえる中、王貴は「岳飛なりに考えてのこと。とにかく私は彼を売ったりしません」と秦檜に言う。説得しても無駄だと。
岳雲と張憲の飲んだ酒には、しびれ薬が入っていた。「集中しろ」と岳雲に言う張憲。そんな張憲も体が思うように動かない。それでも互いを助け合い戦う2人。
王貴もだんだん騒がしいことが気になりだす。「その理由はお前もじきに分かる」と秦檜は言う。
秦檜は、お前の望みと岳飛の志は全く違う、お前は目に見えるものを気にかける、例えば兄弟、武力、権勢、財宝といったものだ、それらがなければ誰からも相手にされず落ち着かないからだ、お前は兄弟に受け入れられ天下の民に敬慕されたい、つまりただの端役ではなく、もっと重要な役を演じたいのだ、しかし実際の行動は違う、これまでずっと自分を焚き続けてきたのであろう、もはや気概などないのに、なぜ認めぬのだ、話す。そこに戦う張憲と岳雲が。
秦檜と一緒に東屋にいる王貴に驚く張憲と岳雲。王貴もまた、騒がしく戦っていた者が張憲と岳雲だったと知り目を見開く。そんな王貴に「今日、話したことは私ではなく、陛下のお考えなのだ。陛下はお前が大将の器だと認めており、失いたくないと思われている。陛下も私も望んでいない、お前が逆臣の同類となるのを。お前への処罰も望まぬ。斬首に、一族皆殺し」と強い口調で言う秦檜。2人を助けようと抜こうとした剣を、王貴は鞘におさめてしまう。
張憲と岳雲は捕まり、大理寺に送られることに。
涙を流す王貴に秦檜は岳飛の告発を迫る。殺されてもできないと王貴が言うと「思い出せねば大理寺で考えろ」と秦檜は行きそうに。呼び止めた王貴は「かつて岳飛は節度使に封じられました。その時、彼はこんなことを言ったのです。確か彼は…“30歳で節度使になるのは、自分と太祖くらいだ”と述べたのです」と言ってしまう。
秦檜がその場を去り、泣き崩れる王貴。
張憲と岳雲は拷問を受ける。それでも「持ちこたえろ。たかが肉体の苦しみじゃないか。決して父親の顔に泥を塗ることはするな」と言う張憲。岳雲も「死は怖くない。ただ、まさか奸臣の手に落ちるとは。“戦士は辱めを受けるな”。こんな屈辱は父上に受けさせられない」と言う。
「岳家軍は負傷兵が仮住まいする家屋・岳軍楼を建てようとしました。ですが岳飛は建設を許可せず“別の策を取れ”と指示を」と秦檜に話す秦熺。断罪には不十分だと思った秦檜は「“別の策”の字句に、謀反の内容を加えろ」と命じる。「なるほど。そして拷問で認めさせる」と秦熺が言う。
2人が話ているところに小満が来て、秦熺は出て行く。
秦檜は机の上にあった法経を片付けるよう小満に言う。字の読めない小満が、順番どおりに整理するのを見た秦檜は、疑心を抱く。
小満は素素や張用たちに張憲と岳雲のことを伝える。張用はすぐに助けに行こうとするが「居場所も分からないのに救える?」と止める素素。小満は秦檜親子が岳飛をおびき出そうとしていることも話す。張用は「兄貴の性格だと、兄弟が危機に直面したら、必ず命懸けで救いに行く」と言う。大脚丫は秦檜を縛り上げ、彼らを救い出そうと考える。しかし忠義社の応援があっても秦府に近づくことすらできない。
張用は「いい方法が。俺が死ぬ」と言う。
岳飛は家族と餃子を作る。不器用な岳飛に「戦では父上は無敵ですが、餃子となると…間違いなく三流ですね」と言う岳霖。そこに張俊が来る。
家族は気を遣い餃子を茹でに行く。
遠回しな張俊に単刀直入に言うように話す岳飛。張俊は表情を変え「文才を鼻にかけ、みだりに発言するな。“文官は財を愛さず、武将は死を惜しまず”?その言葉のせいで多くの者が財を失い、あるいは無罪の罪で死んだ。お前が隠居した今、皆、お前への恨みを晴らし始めた。お前を告発する上奏書10通が陛下に手渡されたのだ」と話す。私と共に臨安へ行き事情を説明しろ、と。「私は公明正大だ。告発など恐れぬ」と岳飛は言う。張俊は「身代わりがいるから恐れないのだろう」と返す。岳飛が「身代わり?」と聞くと「張憲、そして岳雲は大理寺に収監されている。謀反の疑いで捕らえられた」と張俊が言う。
家族に心配をかけたくない岳飛は「韓将軍の還暦祝いを陛下が取りやめたから我々が行なう」と孝娥に話す。今すぐ行くと。
岳飛が「すぐに参るので先に下山を」と張俊に言い、張俊は山の下で待つことにする。
岳霖は忘れ物だと、槍を岳飛に渡そうとする。しかし岳飛は「お前に預ける。よく鍛錬しろ」と言う。「お戻りは?」と安娘が聞き「元旦の前には必ず戻ってくる」と言う岳飛。お前と餃子を食べたいと。
孝娥は大事な玉佩を岳飛の首にかける。「持っていて。無事を祈ってる」と言う孝娥。
馬にのった岳飛は、家族を見た後、下山していく。
作った餃子を食べながら小慧が「そういえば韓将軍の誕生日は、これまで夏に祝っていましたけど」と言う。孝娥は不安が募る。
張俊と合流した岳飛に、皆の喉を潤しながら素素が近づく。素素は100両の銀票を渡し、岳飛を逃がそうとする。しかし「正義さえあれば天下を渡り歩ける。俺が逃げ隠れする理由はない」と言って岳飛は銀票を素素に返してしまう。張憲と岳雲が捕まった、冤罪の2人を見捨てられない、神様は必ず忠臣を守ってくださる、さもなくば天下広しと言えども身の置き所はないと。
大理寺に着いた岳飛に「岳雲と張憲はこの中に収監されている」と張俊が言う。
ーつづくー
王貴が言っていたのは43話だよね…。
見返したけど、そんなこと岳飛も他の人も誰も言ってない(;д;)
そんな大事なところカットされたりしてないはず。
というか、言う訳ないよね…。
岳飛が張憲に任せたのは、やっぱり人を見る目があったからかも。
小満のことも心配。
絶対、秦檜は何か気付いたことがあるはず(;△;)
岳飛が最後に家族を馬上から見たのがつらくて。
二度と会えない家族にお別れを言ってるようで。
もう、この先はつらいことだらけのような気がする(;_;)
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岳飛がそんなこと言うはずないですよね。
あの頃は明るい話題でした。
岳雲と張憲が・・・。
素素の気持ちは分かるけど、岳飛が二人を決して見捨てることはないのも分かっているはず。
王貴「殺されても兄弟を告発できない。」と言ってたのに、秦熺の策略に嵌まってというか、二人のやられている様子を横目に奸臣の口車に簡単に乗ってしまうなんて。
始まった頃のお風呂シーン、湯浴みをしていたころの屈託のない岳飛と王貴を思い出すと、どうしてこんなことになってしまったのか残念。
高宗といい、性格のゆがんだ男の猜疑心や嫉妬心は執念深くて怖い!
小満、見違える程美しかった。
でも、書物の片付け方に秦熺は何か気がついたのか・・・・。
途中、イ・ジュンギの「朝鮮ガンマン」 の新番組お知らせが入り
あとラスト3話なんだと改めて気づきました。
来週で、終わりなんですね~寂しい
岳雲と張憲が痛めつけられてるのも見てるのに…
まさか、じゃなくてやっぱりと感じてしまったのが悲しいです。
過去のことがわだかまりとしても残ってたのもあるのかな?
秦檜が腹立たしいのは言うまでもないけど秦キももう…どうにかしてやりたい(`へ´*)
確か血の繋がった親子じゃないのにこんなに似た者同士なんて…
小満が心配ですね…
何気なく並べかえた本の順番。教育を受けた人なら分かる順番があるのでしょう…
学の無いことを隠してても無意識のうちに出ることってやはりあるもの…
岳飛たちにもう望みはないの?(TT)