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泡沫の夏(19話)

2012年02月13日 13時14分57秒 | 泡沫の夏(台)
【出演】
尹夏沫(イン・シャーモー)役…バービィー・スー
洛煕(ルオ・シー)役…ホァン・シャオミン
歐辰(オウ・チェン)役…ピーター・ホー
尹澄(イン・チェン)役…クリス・シェン



撮影前。ルオ・シーはシャーモーに電話をかけました。しかし、何度かけてもシャーモーは出ません。
今日の撮影は爆発シーンがあったため、シェン・チアンは心配し、代役を頼むよううながしますが「いや、自分でやるよ」とルオ・シーは答えます。
シャーは撮影に立ち合う予定でしたが、まだ来ていませんでした。

1つ目が爆発したら全力で前に走らなくてはいけない、という爆破シーンの説明を受けている途中、ルオ・シーはまたシャーモーに電話を。でも、シャーモーは出ませんでした。
その頃、シャーモーとオウ・チェンの結婚式も始まります。弟のチェンと扉を開けたシャーモー。笑顔を見せるシャーモーでしたが"もし次の瞬間に俺がこの世から消えても、やっはりオウ・チェンに嫁ぐのか?"と言ったルオ・シーの言葉が気になります。

シャーモーがバージンロードを歩く間にも、ルオ・シーはシャーモーに電話を。しかし携帯を預かっていたチェンエンが気づき、切ってしまいました。

シャーモーが誓いの言葉を言おうとした時、扉の開く音が。振り返ったシャーモーとオウ・チェン。そこに立っていたのはシャーでした。
シャーはシー・モンに会釈をしたあと、姉の結婚を喜ぶチェンを見ます。

ルオ・シーの撮影が始まります。
1つ目の爆発が起きたあと、撮影中にもかかわらずルオ・シーはまたシャーモーに電話を。そしてシャーモーが電話に出ないと、うっすらと悲しい笑みを浮かべ、振り返り歩き出しました。次の瞬間2つ目の爆発が起き、ルオ・シーはその爆発で体が飛ばされてしまいます。

ルオ・シーが瀕死の状態でシャーモーの幻を見ている頃、オウ・チェンは、ずっと手首に結んでいた緑のリボンをほどき、シャーモーの手首に結んでいました。

ブーケを投げ終わった頃、シャーはシー・モンに「ありがとう」とお礼を。父親だと名乗らないのかシー・モンは聞きますが、シャーは「私たち2人の秘密だ。胸にしまっておく」と返します。プライドの高い子だ、こんな父親じゃ迷惑なだけさ、と。
そんなことないのにー。本当に愛してくれたら、オウ・チェンはどんな父親だって嬉しいと思う。ずっと"本物"が欲しかったんだもん。


シャーモーがバスルームから出て来ると「疲れただろ。早く休んで」と向かいの部屋に行こうとするオウ・チェン。シャーモーは呼び止め「いいのよ。夫婦なんだから一緒にいましょう」と言いますが「明日は手術の準備がある、ゆっくり休んで。この先…ずっと一緒だから」とオウ・チェンは言いました。


病院にあわてて駆けつけたシャー。事情を聞こうとするシャーに、シェン・チアンは泣きながら「社長のせいよ。約束したのに、なぜ来なかったの」と責めるように言いました。

シャーモーはベッドに入りますが「俺がこの世から消えても」と言ったルオ・シーの言葉にうなされ。目が覚めてしまいます。
考え過ぎだと思うシャーモー。オウ・チェンの妻となった今、彼を思う資格もないと思いました。


翌日。病院にいたシャーモーに会いに来たシェン・チアン。いきなりシャーモーの頬を叩こうとしたシェン・チアンの手を、オウ・チェンが止めました。
シェン・チアンは「玉の輿に乗れて良かったわね。でも、平気なの?あなたが傷つけた人の怨霊に取りつかれても」と言います。私が生きてる限り、永遠に苦しめてやる、とも…。オウ・チェンは「この代償は払ってもらう」と言いますが、今のシェン・チアンに怖いものはありませんでした。

シャーモーがルオ・シーを踏み台にして捨てたと思っているシェン・チアンは、オウ・チェンもそのうち同じ目に遭わされると言います。シャーモーはシェン・チアンの態度に何かを感じ「ルオ・シーに何かあったの?」と聞きました。しかし、シェン・チアンからは「彼を捨てたのはそっちでしょ?死んだって関係ないわ」という返事が。さらに不安になったシャーモーが「死ぬってどういうこと?」と聞くと、ようやくシェン・チアンはルオ・シーがシャーモーの結婚式の日、撮影で大ケガしたと話します。

シェン・チアンは今もルオ・シーは昏睡状態が続いていると言います。もしかしたら助からないかも、と…。そして、ルオ・シーの携帯を見て、当日何度もシャーモーに電話をかけていたのを知ったシェン・チアンは「どうして彼を止めなかったの?」と泣きながら言いました。シェン・チアンの言葉に、チェンエンは動揺します。

「どんな手を使っても彼の意識を取り戻して。来るのよ」と言ってシャーモーの手を引き連れて行こうとしたシェン・チアン。そんなシャーモーの手をオウ・チェンがつかみ、行かせまいとします。しかし、シャーモーはオウ・チェンに振り向くと「行かせて」と言いました。オウ・チェンは静かに手を離します…。


ルオ・シーの病室にシェン・チアンはシャーモーを連れてくると、意識のないルオ・シーに「これが精一杯よ。ひどい人ね。私はシャーモーが嫌いだって分かってるくせに、彼女に最後の望みを託すしかないなんて。これでもダメなら本気で怒るわよ」と言いました。

シャーモーはゆっくりルオ・シーに近づくと「そんなに私が憎い?勝ったと思ってる?確かにあなたが好きよ。好きだから一生苦しみ続けろと言うの?」と言いました。そして「起きて」とルオ・シーの腕をゆすります。それでも動かないルオ・シーに「身動きも出来ないの?情けない」と言うシャーモー。聞いていたシェン・チアンは「何てこと言うの。死にかけてる人をバカにするなんて」と怒りますが、ルオ・シーのマネージャーは「バカになんてしてません。彼女もツラいの。分かるでしょう?」とかばってくれました。しかし涙も流さないシャーモーを「人間じゃない」と言ってシェン・チアンは行ってしまいます。マネージャーもシェン・チアンを追いかけました。

「死んで私を懲らしめる気ね。でも甘いわ。あなたが死んだって私は平気よ。分かった?」と言いシャーモーもルオ・シーの病室を後に。
ちょっと分かりずらかったけど、この時ルオ・シーの心電図に反応があったと思います…。きっとルオ・シーにはシャーモーが来た事が分かったと思うな。


シャーモーの姿を見て駆けてくるチェンエン。「手遅れだった?私のせいよ。私が殺したのよ」とチェンエンは言いました。シャーモーがまだ昏睡状態だと話すと、結婚式の時、ルオ・シーからの電話を黙って切ってしまったと泣きながらチェンエンは謝ります。驚くシャーモーに「だって知ってたから。チェンに腎臓を提供する約束で結婚したってこと」と…。

チェンの命が助かるのなら、と思っていたチェンエンは、間違っていたと言います。愛のない結婚がルオ・シーを追いつめたのよ、と。
そんな2人の会話をチェンが聞いていました。シャーモーがチェンに気づくと、チェンは「腎臓をもらうために結婚したの?本当なの?」と言ってきます。それに答えられないシャーモー。そして同じように聞いていたオウ・チェンも姿を現しました。

オウ・チェンの心に、チェンエンの「取り引きで幸せになれない。愛のない結婚がルオ・シーを追いつめたのよ」と言う言葉が突き刺さります。


オウ・チェンは手術同意書にサインをしました。
しかし、チェンは死んでも手術は受けないと言い出します。シャーモーが「手術を受けないなら縁を切るからね」と言っても、チェンは「どうせ僕なんか姉さんの幸せを奪うだけだ」と。涙を溢れさせ「バカなこと言わないで、手術をすれば治るの」とシャーモーは説得しようとしますが、チェンの気持ちは変わりませんでした。
チェンの気持ちは分かる。でも、シャーモーにとっては、"愛のない結婚"よりチェンがいなくなることの方が辛いんだよね。シャーモーは愛する人と結ばれるより、チェンが生きてそばにいてくれる方が幸せなんだと思う。チェンがいたからシャーモーも生きてこれたと思うし。

チェンに手術を拒否され、シャーモーは身勝手でルオ・シーを裏切り、オウ・チェンも傷つけてきた"天罰"だと自分を責めます。
そして泣きながら病室を出たシャーモーは倒れてしまいました。


手術台に独りで横たわるオウ・チェンに「君の家族は?誰も来ないの?病院の先生以外、周りに誰もいないよ」と言ってくる子供の頃の自分が現れます。花嫁でさえ、君の手術を忘れていると。そして子供のオウ・チェンは「こんな手を使うなんて、君は本当に卑怯だな。諦めて運命を受け入れるんだ」と言いました。でもオウ・チェンは「いや。俺は諦めない」とつぶやくように言います。
そこに手術の中止を知らせるチェンエンが来ます。

チェンが手術を受けたくないと言い、シャーモーが倒れたと聞いてオウ・チェンは急いでチェンの病室へ向かいます。
「シャーモーに何をした?」とチェンの両腕をつかみ怒るオウ・チェン。その手を払うとチェンは「こっちのセリフだよ」と言いました。
オウ・チェンも姉さんのためにも手術を受けるべきだと説得しますが、チェンは「人を不幸にしてまで腎臓なんていらない」と頑に拒否し、病室を出て行ってしまいます。


病室を飛び出したチェンは、その足でルオ・シーの病室へ。
「僕のせいなんだ」と意識のないルオ・シーに謝るチェン。姉さんを恨まないで、と。
結婚さえすればオウ・チェンが腎臓をくれると言い、結婚は取り引きだったと話しているのを、後から病室に来たシェン・チアンも聞いてしまいます。

チェンはルオ・シーの手をにぎり、シャーモーが急性肺炎で倒れた事を伝えます。そして「姉さんも昏睡状態なんだ。僕にはもう世話は無理だ。だから…早く元気になって、ずっと姉さんのそばにいてあげてよ」と言うチェン。
チェンについてきたチェンエンは涙が止まらなくなりました。


熱で苦しんでいるシャーモーの手をにぎり「間違ってない。俺は後悔などしない」と言うオウ・チェン。
ルオ・シーの病室では、シェン・チアンが「早く元気にならないと、彼女の病気も治らないわよ」とルオ・シーに言っていました。ルオ・シーの手の指が、かすかに動きます。


シャーモーは「お母さん」と叫び目を開きます。そして体をおこすと、涙を流しながら「チェンを助けて」と言うシャーモー。「チェンが逝ってしまったの。私ひとり置いて逝ってしまったの。怖いよ」と…。
ルオ・シーもオウ・チェンもシャーモーが必要…。どちらを選んだらいいのかって考えると迷いそうになるけど、シャーモーにどちらが必要か考えると、オウ・チェンかもしれないと思ってしまいました。シャーモーを支えられるのは、オウ・チェンの方かもって。

オウ・チェンはシャーモーのベッドに座り、シャーモーの肩を抱きます。そして「チェンは死なない。大丈夫だ。チェンは助かる」と言いました。シャーモーは、熱のせいでオウ・チェンをルオ・シーだと思ってしまい「ごめんなさい。こんなことになるなんて…。私を恨んだらいつか忘れてくれると思ってた」と謝るシャーモー。そして「これは天罰なの?チェンのためにあなたを傷つけたから、神様が罰としてチェンを奪っていくのかな」と…。

オウ・チェンは「罰を受けるのは俺だ。俺が結婚を迫ったからルオ・シーは事故に遭い、チェンは手術を拒んだ、すべては俺が身勝手なせいだ」と話します。シャーモーはオウ・チェンの顔を見ると「オウ・チェン。身勝手なのは私よ。私はチェンのためにルオ・シーを傷つけると知りながら別れを選んだ。結婚してもあなたを傷つけるだけだし、移植手術をしても助かるとは限らないのにあなたの腎臓を奪おうと…」と言いました。
オウ・チェンはシャーモーの頬をつたう涙をぬぐうと「いいんだよ。君は間違ってない。悪いのは俺の方だ」と言います。独り占めしたかった俺の束縛が君を苦しめたと…。
きっとルオ・シーも含めて、みんなが間違っていたよね。

シャーモーは、自分が死んでも永遠に母さんやチェンのそばにいられると思っていました。「でも、あなたは…。ごめんなさい。独りぼっちにして」とオウ・チェンに言うシャーモー。そしてオウ・チェンの胸にもたれ、何度も何度も謝ります。



ーつづくー



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