「妻を守る覚悟」
でたらめを書くな、と白娉婷(はくへいてい)に怒鳴る張蕓児(ちょううんじ)。こざかしいやつめ、書き直せと。娉婷は袖でぬれた顔を拭くと「鎮北王(楚北捷/そほくしょう)の命に関わるのに、でたらめなど。上古の兵書ゆえ、もともと、こう書かれています。読めずとも当然かと」と言う。張蕓児が「私は字が読めぬと?」と言うと、白娉婷は「私は存じません」と返す。そして「読めぬのですか」と尋ねる娉婷。張蕓児が「打て」と命じ、侍女の荷香(かこう)が娉婷の両頬を打つ。
でたらめばかり申して、と張蕓児から言われ、娉婷は「すべて誠にございます。貴妃様はその美しさで陛下にお仕えです。上古の文字は不要でしょう。兵書は皇后様にお見せします。陛下も一目置かれる博学ぶりとか」と話す。また張蕓児が「打て」と言い、荷香が思い切り頬を叩く。口から血を流しながら、娉婷は「もし私を殺せば、陛下は兵書を失ううえに楚北捷との間にも埋められない溝ができる。私の死は陛下に多くを失わせるゆえ、死ぬ価値はある。ただ、そう仕向けた貴妃様は陛下にどう申し開きを?」と娉婷が聞く。「私は兵書など、どうでもよいのだ。私の手に落ちたそなたを、二度とここから出さぬ」そう言った張蕓児は、荷香にむちを用意させる。
侍医は北捷の傷は深いものの、養生なされば治ると楚漠然(そばくぜん)に話し帰っていく。
寝台で横になっている北捷は「私の代わりに見てきてくれ。娉婷らが、もう遠方まで逃げて無事でいるか」と漠然に言う。漠然は娉婷が戻ってきていて、陛下に謁見し、今は捕われて芳沁殿にいると伝える。「ばかな」と言い、立ち上がろうとする北捷。漠然は止めようとするが、北捷は振り払う。
北捷が扉を開けると、外には兵が。そして体の弱っている北捷は、跳ね返されてしまう。「ご安心を。私も加勢いたします」と言う漠然。漠然は次々と兵を倒していく。
張蕓児は荷香にむちで娉婷を何度も打たせる。娉婷が倒れ込んだところに、北捷が来る。
娉婷の元まで行き、抱き起こす北捷。娉婷は「あなた…」と言う。「なぜ戻った。手のかかるやつだ」と北捷が言うと、娉婷は意識を失う。
北捷は娉婷を抱きかかえる。「行かせない。陛下のお気持ちを察して。一生を棒に振る気なの?目を覚まして、その妖女にたぶらかされているのよ」と両手を広げて立ちはだかる張蕓児。北捷は「どけ」と強く言って出て行く。
張蕓児は泣きながら皇帝・司馬弘(しばこう)の元へ行く。ひざまずき「陛下の命を果たせず、罰を受けに」という張蕓児。司馬弘が立たせると、張蕓児は「白娉婷に兵書を書かせていましたら、鎮北王が来て白娉婷を連れ去りました。私の説得にも耳を貸さず、そのうえ私にけがまで」と左腕を見せる。白娉婷は鎮北王と逃げたと。張蕓児のけがは、自分が割った花瓶で、自ら傷つけたものだった。
娉婷を連れて軍営へ行くと、兵たちの前で「私に関する流言を聞き、この私が敵と通じたと疑っておろう。三軍を統べる者として言明せねばならぬ。私は晋を裏切ってなどおらぬ」と言う北捷。そして娉婷を手で指しながら「この者が白娉婷だ」と言う。
さらに「燕の間者と言われておる。みんなが私に尋ねる“毒を盛った女を、なぜ、かばうのか。妖女ではないか”と。妖女ではない、私の恩人だ。娉婷の父は私を助けたせいで死んだ。2人がいなければ、私は20年前、死んでた。私は誓った、娉婷を一生守ると。だが離れ離れに。私は決めた、この世のどこだろうと、必ず娉婷を見つけ守ることを。そして、もう二度と、その手を離さぬと。娉婷は孤児としてつらい日々を送り、敬安王府に拾われ侍女となった。この20年、どう過ごしたかは知らぬ。だが見つけたからには20年分の借りを返したかったのだ。私が敬安王府を滅ぼした。私が自ら娉婷を娶りそばに置こうとした。娉婷は私を殺してはおらぬ。それどころか私を救うため自分の命を差し出そうとした。娉婷の望みは陛下に停戦を願い出ることだった。私がしたことは、夫が妻を守った、それだけのこと。妻も守れぬ男に、国を守れるわけがない。陛下に忠誠を尽くすが、妻にも同じ。妻を殺せと命じられれば、私は自害するまでだ」と北捷は話す。それを司馬弘も聞いていた。兵たちは「鎮北王に従います」「妻を守ろう」と声を上げる。
北捷が娉婷を抱きかかえ、屋敷に戻ってくる。
寝台に置いた娉婷に「私を助けに戻るとは」と言う北捷。娉婷は「生きてまた会えるとは」と言う。北捷が「もう二度と逃げたりするな。許さぬ」と言うと「先のことは分かりません」と返す娉婷。「私の床の上で、まだ強情を張るか」と北捷は自分の顔を娉婷の顔に近づける。顔をそらし「来ないで」と言う娉婷。北捷は「そなたにも怖いものが?」と言う。
燕の粥を作らせた北捷は、自らの手で娉婷に食べさせる。そして娉婷を横にさせ出て行こうとする北捷。娉婷が「北捷様」と言い、振り返った北捷が「今、何と?」と聞き返す。娉婷がそのまま目を閉じてしまい、北捷は「“北捷様”?気に入った」と言って部屋を出る。
皇后が1人で食事をしていると司馬弘が来る。すぐに碗と箸を用意させようとするが、構わぬ、と皇后の食べていた箸で食べ始める司馬弘。
芳沁殿。張蕓児は司馬弘が永延殿で食事をし、泊まることを聞く。家人会いたいと思った張蕓児は、傷の手当をしてくれる荷香に「明日、尚書に伝えよ。私が病で見舞ってほしいと」と言う。
国葬に出るため、涼から白蘭に戻る耀天皇女。耀天皇女があいさつをするため晋に立ち寄ることに。「白蘭は皇帝の一族が少ない。かつて涼と戦ったのち、講和を結び、人質として皇女を涼に送ったな」と言う司馬弘。謝恒(しゃこう)は「それが耀天皇女です。皇帝の急死で、一族は耀天皇女だけに。帰国し、政を執るかと」と言う。そして謝恒は、晋に遠回りしてまで寄るのは、白蘭の実権を握る丞相の貴常青(きじょうせい)が、皇女を利用して諸侯を従わせようとしているため、晋に庇護を求めれば安泰と思われたのでは、と話す。
小屋で両親の霊位を作った何侠(かきょう)は、ひざまずき、祭壇も用意できず、満足に弔うこともできないことを詫びる。そして命がある限り、楚北捷の息の根を止めることを誓う。
何侠と冬灼(とうしゃく)は、白蘭に戻る途中の耀天皇女を見かける。
宿営地の天幕から、誰にも気づかれずに眠らせた耀天皇女を連れ出す何侠。何侠は目覚めた耀天皇女に、自分は敬安王家の何侠だと名乗り、白蘭の皇帝一族はあなたしかいない、よければ皇女にお仕えし、白蘭のために尽くしたいと話す。
天幕に戻り、何侠から「誠の気持ちか否かは、今後の私を見てほしい」と言われた上、心から皇女に尽くす者がいるかと問われた耀天皇女は、申し出を受けることを決める。
死ぬ間際の父から、兵書を覚えるように言われた時の夢を見る娉婷。娉婷が“武侯兵法”を覚えると、父は燃やしてしまう。
ーつづくー
張蕓児が怖いヾ(・ω・`;)ノ
娉婷を打ちまくるのもだけど、自分の腕を傷つけて北捷のせいにするなんて。
司馬弘は信じたのかな?
冷静に考えれば、北捷がそんなことをするわけないと分かると思うけど。
これで噂のために娉婷を殺さなくてもよくなったよね。
それにしても、あんなに体が弱っていたのに、娉婷を抱きかかえるなんて!!
しかもお姫様抱っこが長い(*´艸`*)
北捷の想いは兵だけじゃなく、娉婷にも伝わったはず。
そして司馬弘の心も動かしたよね…。
耀天皇女に仕えることになった何侠の今後も気になる。
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その上、悪知恵も働きますし。。。
晋王から距離を置かれ、少し変わってくるといいですよね。
今回一番よかったのは、姐姐も書かれている、
娉婷が北捷をちゃんと呼んだところですね~
布団の陰に隠れて笑顔になるのも本当によかったです♪
2人の距離が縮まるといいですよね!
その一方で、新たな美女、甘婷婷さんの耀天皇女が登場!
何侠が彼女のもとへ行きました。
2人が一緒にいると、お二人とも古装も素敵でいい感じですよね。
こちらも姐姐同様、これからの展開が気になります!