【登場人物】
岳飛(がくひ) …文武両道に秀で、忠義に厚い勇士。主人公。
王貴(おうき) …岳飛の仲間。義兄弟。
杜充(とじゅう) …宗沢の部下。金と結託している。
王燮(おうしょう) …杜充の部下。
牛皐(ぎょうこう) …岳飛の仲間。義兄弟。
張用(ちょうよう) …岳飛の仲間。義兄弟。
傅慶(ふけい) …蜈蚣山の山賊討伐のために選ばれた100人の兵の1人。
兀朮(ウジュ) …太宗の4男。
「皇帝の自覚」
岳飛や韓世忠たちは高宗を救い、苗傅と劉正彦を生け捕りにする。「許される罪ではありませんが、彼らには金に抗うという兵士の志があります。その点を鑑み、陛下には寛容な裁きをお願いします」と言う岳飛。高宗は「よかろう、そちに従う。こやつらを収監せよ」と命じる。
高宗は酒宴の席を用意させ、岳飛、韓世忠、紅玉を賞する。「今回は韓夫人の功績も大きいと聞きまきました。韓将軍の指揮下、男にも負けぬ働きをしたとか。恩賞を授けられては?」と高宗に話す秦檜。高宗は身を挺して尽くしてくれた紅玉に「そなたの爵位を三等とし、安国夫人に封じる」と告げる。
南下する金の攻撃目的が建康だと話した高宗は「建康を失えば宋の存続は危うい。勇将として建康を守ってくれれば朕は安心だ」と岳飛に言う。建康の死守を誓う岳飛。
高宗が「諸君は心を合わせ、共に協力し、路頭に迷う民が出ぬよう国を守れ。金にいる二帝に報いるためにも」と言うと、皆はひざまずき、二帝と国土の奪還を誓う。
重責を担う事になる岳飛に「戦を終わらせ、いつの日か二帝をお迎えしたら、2人で杯を挙げよう」と韓世忠は話す。
苗傅と劉正彦と会った高宗は、誰の差し金で帝位を奪いに来たのか聞く。韓世忠か揚沂中か、それとも杜充や張俊かと。「誰でもない康履だ」と言う苗傅。つづいて劉正彦も「王淵もな」と言う。高宗は「でたらめを言うな。この者たちは朝廷の柱であるぞ。こんな真似はしない」と返す。苗傅は笑い「揚州から撤退する時、奴ら2人は岸辺で300艘余りの舟を徴用し、家族や女を移動させた。だが民衆は水に流され、川は多くの遺体で満たされたのだぞ。朝廷の柱があんな真似をするのか」と言う。「王淵は康履に賄賂を贈り、康履は王淵を出世させる。密かに悪事を働く奸臣だ」と劉正彦も話す。奴らが俺たちを新帝の擁立に走らせたのだと。
「お前の腕前は逃げるためにあるのか。無様だな」と声に出して笑う劉正彦。高宗は「無様なのはお前たちだ。2人共、朕に切られて死にたいのだろう?だが、それは駄目だ。処罰を決めたぞ。夜中に宮中に押し入り狼藉を働いた反逆者は、凌遅処死とする」と告げ、出て行く。
留守府。何か提案があるなら聞こう、と杜充から言われた岳飛は「金は西路で江西を、東路で浙江と臨安を奪い集結する気です。その目的は陛下を脅し、国土の果てに追い詰め、朝廷を混乱させることです。耳にしたところ馬家渡一帯は防備がなされていないとか。そのため長蘆鎮にある軍需品と兵糧への放火が懸念されます」と話す。もし兀朮が強攻に馬家渡を渡り奇襲をかけてきた場合、予想困難な事態になります、どうか我が岳部隊で馬家渡を守らせてくださいと。しかし杜充は、馬家渡は守りやすく攻めがたい、四太子は馬家渡には近づかないと聞いてくれない。
兀朮は馬家渡から入れば宋の守りは手薄で自分たちに有利だが、待ち伏せに遭えば多大な数の負傷者を出すことになるとも思う。しばらく考えることにする兀朮。
宇文虚中は翎児の歌を聞き涙を流す。それを見た翎児は「何か悩みがあるなら教えてください」と宇文虚中に言う。兀朮にも気遣われ「先ほどの翎殿の歌に、少し感動しただけです」と話す宇文虚中。翎児は「ご家族を思い出したとか?」と聞く。「離れて十年。生死は分からず、金の地に来てから音信は途絶えました。孝行すべき両親の生死も分かりません」と答える。「故郷に奥様がいらっしゃるなら、四太子に頼んでことらに呼べば?」と言う翎児。しかし宇文虚中は妻などいないと言う。
兀朮は笑い「女子は金にも大勢いる。先生が望むなら下賜しよう。女子ごときで歌を聞いて涙を流すとは大げさだ」と話す。宇文虚中はそんな兀朮にあきれ行ってしまう。「漢分を教えてもらえなくなるわよ」と兀朮に言う翎児。翎児は「私なら先生を喜ばせてあげられるわ」と言う。
開いた宴で踊り子の1人が宇文虚中に酒を注ぐ。しかし飲まない宇文虚中。宇文虚中が席を立つと夏金烏が「金の女を馬鹿にしてるのか」と怒り出す。そんな夏金烏を兀朮は止める。
翌日。宇文虚中の天幕に兀朮が来る。「家族を思い出し寂しいのではと翎児が心配し妹分をあてがったのだ。あの娘はお前を気に入っていた。あんな美女を袖にするとは興ざめだぞ」と言う兀朮。兀朮と翎児には感謝するが「ですが結構です」と宇文虚中は言う。「あの娘が気に入らないなら他の女を選べばいい。金の女が嫌いなら、ここには漢族の姫君もいるぞ。遠慮なく言って…」と話し始める兀朮を「結構です」と宇文虚中はさえぎり、漢族の女子には尊厳があります、我々も淫楽のみの対象にはしません、人倫道徳についてはいつも銘記しています、と返す。
「口先だけは立派だな。宋では寵愛の順が回ってこない妃もいるらしいぞ。何が人倫道徳だ」と兀朮は言う。宇文虚中は「四太子とは言い争いたくありません。今後あのような心遣いは無用です」と背を向ける。
宇文虚中が描いた故郷の風景を見た兀朮は「志を抱く男なら、過去を忘れるのが賢いやり方だ」と言う。
兀朮と一緒に狩りに出た哈迷蚩は「宇文虚中という男は警戒心が強く“心ここにあらず”という様子で漢族の立場で物を言います。建康を奪う計画についても、陰で軽挙妄動だとか、おごる軍は敗れるなどと発言しています」と話す。「我々に反対していると?」と言う兀朮。哈迷蚩はそうだとは言わないが、警戒したほうがいいと言う。しかし兀朮は「たとえ漢族であっても私の目にかなったものは兄弟だ」と言って話を止める。
酒を前に「実によい香りだ。漢族の醸造は絶妙だ。感服するぞ」と宇文虚中に話す兀朮。今日はとことん飲むぞと。宇文虚中の持っていた器にも酒が注がれる。その器の中に酒と一緒にお金が。宇文虚中が酒壺の中を見ると、酒と共にお金や財宝が入っていた。「四太子、これは一体?」と聞く宇文虚中。哈迷蚩は「四太子の手腕です。口出しは無用だ」と言う。兀朮は「哈迷蚩。明日、建康へ行き、友人にこの酒を届けてくれ」と告げる。
苗傅と劉正彦から剣を向けられ、正統な後継者ではなく、偽物の皇帝だと言われた高宗。「朕は恨まず奴らの要求に従い官職も与えた。だが奴らはやはり朕を責め立てたのだ」と高宗は秦檜に話す。だから仕方なく逆賊として始末させた、今でも2人の姿が浮かび心が落ち着かないと。秦檜は「ですが今は韓世忠や杜充などの忠臣がおり、後顧の憂いはありません」と言う。
笑いながら「韓世忠か。これを見よ。韓世忠と岳飛が朕に送ってきた上奏書だ。昇格させてやったばかりなのに朕の意思を理解せず、逆に朕が悪いと責めておる。朕は一体どうすれば彼らを満足させられるのか。どう言えば納得できるというのだ?」と言う高宗。さらに高宗は「あの苗と劉の逆賊は、朕の目の前で王淵や康履の悪事を暴き、朕を追い出そうとした。いつの日か韓世忠と岳飛の2人が覆轍を踏まぬとは限らんだろう」と言う。
ーつづくー
岳飛や韓世忠の活躍もすごかったけど、紅玉がカッコよかったー!!
男に負けていなかったし。
紅玉がこんなに強かったなんてビックリ。
皆で二帝と国土の奪還を誓った時の高宗の顔が…。
何か思うところがあるような顔をしていたけど( ̄▼ ̄|||)
そういえば呉夫人はどうなったのかな?
酒宴の席にもみえなかったと思うけど…。
それに誰も呉夫人のことを何も言ってなかったと思う。
宇文虚中がとても不思議な存在。
「金の女が嫌いなら、ここには漢族の姫君もいるぞ」と兀朮が言った時、1人もらってもよかったかも。
そしたら、1人だけでもその宋の姫君(?)を救えたような気がする…ってダメ?| ω`)
高宗がね、もうね、やっぱりね(o´д`o)=3
ため息しかでないよ。
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汝の敵がいつの間にか、先生になってる。
兀朮があれほど下手に出るのは何故なのか。
大きな役割でもあるのかな?
翎児と一緒にいるときの兀朮は、幸せいっぱいで優しそう。
「私なら先生を喜ばせてあげられるわ。」と言う翎児の言葉に怒ると思ったけど・・・。
懲りない面々の超一番手は高宗だった・・・・というのを忘れるとこでした。
韓世忠と岳飛が責めるって、どこ見てるの?
もう期待はしません!
それに比べてウジュたちの陣はまとまりがありますよね。
ウジュとレイジは優雅に乗馬に歌、こういうの余裕って言うんでしょうか?
紅玉かっこよかったです~(*^^*)
才色兼備で武道もできて言うことなし♪
呉夫人、心配ですね、すっかり皇后になじんでたようですが自由にしてあげたいな。
レイジの衣装、timeさんも書かれてましたがじっくり見ると繊細で豪華♪
金は毛皮のもふもふに目が行きがちで気づきませんでした~
宇文虚中、分からない存在ですね…
これからどうなるのか気になります。
宇文虚中は不思議な人ですねー
兀ジュとレイ兒の先生なので、ちゃんと金の歌も理解していましたね。
「あの人を待つ」という曲は悲しさがありつつもステキな曲でした。
それにしても、粘没渇は困らせてばっかりなんて(苦笑)
これだけ金側の場面があれば、出てこないかな?と楽しみにしているのですが、
また回復していないのでしょうか?
今回は、この玲児が歌っていた時の、草原がステキでした。
日本でも大寒が過ぎたばかりで、空が澄み切ってますが、
ドラマの中も、本当に澄んだ空気の中に
羊と池の向うに木々が見え、太陽の輝いていて
絵のような風景でした。
宇文虚中は、うるっとしたまなざしで
物悲しさもある曲だけでなく、そんな景色にも見入っていたのでしょうか。
そんな宇文虚中が観る前で、
冷静に考えると、そんな朝から、二人はラブラブだったのですよね(笑)
高宗は相変わらず自分ちゃんな感じが(汗)
しっかりしてくれるといいですねー
naaさんにちょっとだけ、こちらのドラマ、衣装も
見ごたえありますよね♡