今日の一言

日々の生活の中で見つけた「なぜ・なに」について書いています。

ニューヨークにて(4)

2019-09-04 15:25:20 | Weblog
 ボストン行きは、ニューヨークのペンステーションを午前6時55分発の列車に乗る事にしました。

 もしこの便に乗り遅れると、その次は数時間後になってしまいます。ホテルからペンステーションまでタクシーで約15分、駅には早めに着きたかったのでホテルを6時に出る事にしました。ヒルトンホテルの下にはいつもイエローキャブがいっぱい待機していました。でも早朝の事なので、フロントに電話してタクシーを手配してもらう交渉をしてみました。するとフロントでは受け付けかねるとの返答で、直接タクシー乗り場の担当に言うようにとの事でした。自分の事は自分でせよと言う辺りがアメリカっぽいですね。

 既に夜の11時を過ぎているにもかかわらず、仕方なく1階まで降りていきタクシーを配車しているおじさんに事情を説明するとこんな返事が返ってきました。「早朝でも ここにはタクシーはたくさん待っているから予約なんていらないよ」なるほど、ちょっと安心して部屋に戻りました。

 さて翌日はいろいろと心配で、朝の4時前には目がさめました。

 6時前にタクシー乗り場へ行ってみると、なんとタクシーが1台も見当たりません!配車をしている人は昨夜とは違って若い男性に代わっていました。急いでタクシーを1台配車して欲しいと告げると、急にその男性は道路の真ん中へ出ていって大きな音で口笛を吹きました! 口笛で通りがかりのタクシーを拾おうというのでしょうか。何となく映画の1シーンを見ているような気持ちでした。ところが、しばらく待ってもタクシーがやってきません。時計を見ると既に6時を過ぎています。次第に不安になってきましたが、やっと1台の空車のイエローキャブがやってきました。急いで車に乗り込んでペンステーションへ向かうようドライバーに伝えました。


 確か30年前にイエローキャブに乗った時は、シート越しにドライバーにお金を払っていたのですが、今はこんなものが装備されており支払いは全てクレジットカードで済ます事ができます。なんとチップも10%, 15%, 20%, 25% とタッチパネルで選ぶ事ができるようになっていました。行き先を告げてもドライバーはほとんど無言、その後は到着しても料金を支払う時も全く会話なしでした。英会話なしで済ます事ができるのはいいかもしれませんが、何となく寂しく冷たい気持ちになりました。

 早朝だったためかストリートに目立った渋滞もなく、意外とすんなりペンステーションに到着する事ができました。
(続く)

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