今日は休暇を取りました。
一番の目的は、障害者自立支援の更新。
これのおかげで、精神科はクリニックも薬局も1割負担で済んでいます。
朝9時ちょうどに千葉市若葉区の保健福祉センターに行ってきました。
我が家から徒歩10分ほどです。
用事はすぐに済んで、洗車をしました。
だいぶ汚れていたので。
その後、昨日の夜から読み始めた「蘇生」という小説を読了しました。
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蘇生 |
五十嵐 貴久 | |
PHP研究所 |
小学校5年生の時に福島で被災した少年少女たちが15歳になって、両親を震災で亡くして北海道の親戚に預けられた元同級生が、稚内の岬から海に飛び込んで自殺したことを知り、当時の仲間、男女5人が当時の担任に連れられて岬に慰霊に行き、しかし帰りに、岬に繋がるぼろい橋が落ちて、過酷なサバイバルを余儀なくされる、というお話。
岬から町までは150キロもあり、しかもほとんど車が通らないとあって、少年少女たちは、直線距離で40キロの森を抜けていこうとします。
道に迷ったり、野犬に襲われたり。
水も食料も無いなか、さんざん苦労します。
しかしこれは、単なる過酷なサバイバルの物語ではありません。
その過酷さのなかで、それぞれが、3年半前の震災を追体験し、それぞれに複雑な境遇、辛い胸のうちを語り合うのです。
小説としての完成度という意味では、優れた作品とは言えないでしょう。
しかし東日本大震災の、ある面の真実を突いていて、深く胸に残ります。
印象深い物語ではありました。