トホホなおやじのから元気

母介護のため退職するも
家内の反対で地元に再就職
でも介護に会社の理解は得られず、
2016年介護離職した65歳

松葉の会

2004-09-06 23:10:09 | スポーツ
シニアサッカーのクラブチームに所属している。
数年前に試合中、ひざの前十字じん帯を損傷してしまった。
チームには、同じん帯が切れたままプレーしている先輩が数名いる。
医師によると、40代で損傷した人が再建手術を受ける割合は半々との
ことだった。迷ったが、自分の体を優先し、再建手術を受けた。結局、
会社は1ヶ月休んだ。

 入院3日目で手術。手術後2日目からリハビリが始まる。
手術後1週間もすると、松葉杖での病院探検に加わった。
食堂のお勧めメニュー。お奨めの看護婦。死体袋との遭遇。
経験談が屋上で花咲いた。屋上は、喫煙も大目に見てくれ、外科系
患者のたまり場と化した。看護士が、屋上に患者を探しに来るほどで
あった。

外科系患者は、患部以外は元気そのものである。
松葉杖で歩き回るメンバは徐々に増えていき、10名くらいのグループ
となった。いつしか松葉の会と呼ぶようになった。
両手に松葉杖をついたメンバが一列になって移動するその姿は、
ムカデそのものであった。いつしか病院の名物となり、お見舞いの人
も一目見てから帰るほどであった。(ちと大げさ)

 プロスキーヤー、警察官、教員、パイロット、学生、モデル、お百姓さん
外車ディーラ、サーファー、主婦、様々な人が、松葉の会に集まり散じた。
会は今も続いているだろうか。得たものが多い、入院生活であった。

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