トホホなおやじのから元気

母介護のため退職するも
家内の反対で地元に再就職
でも介護に会社の理解は得られず、
2016年介護離職した65歳

南国の朝

2004-09-06 23:31:53 | インドネシア
朝、拡声器の音で目が覚めた。
誰かが唄っているようであり、演説しているようでもある。
聞くと、お祈りのコーらンらしい。
ホテルのある地域は、イスらム教の人が多かった。

テレビを見ていても、お祈りの時間になると突然、映像が変わる。
大自然と、そこで暮らし、祈る人々の映像とともに、コーらンが流れる。
その放送は、曹洞宗である私にも敬虔な気持ちと信心の大切さを
感じさせてくれる素晴らしいものだ。放送のコーらンは、少しシワガレ声
であるが、高音がよく伸びた男性の声だった。

 残念ながら、近所の拡声器の声の持ち主は、音を外していた。
ほうぼうに歌い手がいるらしく、いろんな方向からいろんな声色の
コーらンが聞こえてきたが、一様に音は外れている。例えは悪いが、
日本でいえば、朝っぱらから全ての公園、広場、空き地で盆踊り大会が
行われているような喧騒だ。むろん、こちらでは踊りはない。

 拡声器の声は、10分もすれば静かになった。

外が明るくなると、チチチと窓のすぐそばで鳥のさえずりが聞こえる。
南国の雰囲気を存分に味わえるのだが、鳥の姿は見えない。後日、
それはとかげの鳴き声と聞いて驚いた。さすが南国である。
とかげと知ったとたん、鳴き声はケケケと聞こえるようになった。
とかげは部屋に出没したが、蚊を食ってくれそうなので一緒に住むことにした。
そこは南国である。

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