切手収集

小学生の頃、定番だった趣味に切手収集があった。
なんとも地味な趣味ではあったが、負けるわけにはいかない。
自分も切手収集を始めた。

まず、最初に着手したのは、家にある使用済みの古い切手だ。
新品だと価値のある切手が結構見つかるのだが、所詮使用済みだ。
消印が派手におされていて、美しくない。

　そこで、デパートに行った際、好きなデザインの切手を買って
友達と交換し始めた。この頃が一番楽しかった。

そのうち、郵便局で記念切手を購入し、友達と別の切手と交換する
ようになった。額面の投資で、いろいろな切手と交換できた。

ところが、ここで新しい展開となった。
郵便局で発売する記念切手は平日販売されるため、親に依頼する
しかなかったのだが、購入に行ってた親がはまってしまった。
切手を市場価格で売買するためには、シート単位購入の必要が
あったらしい。列に並んだ人々は皆シートで購入したそうだ。
親も負けじと、シートで購入するようになってしまった。

こうなると、切手帳に収まらなくなり、ディスプレイどころではない。
一度、シートから数枚交換用に切り取ったのだが、叱られてしまった。
以来、一気に興味は失せ、それに気がついた親は購入しなくなった。

　こうして、切手騒動は幕を閉じたのだが、先日実家の整理を
していたら、当時の切手帳が出てきた。存在すら忘れていたから
とても懐かしい。売れはしないだろうが、現在の価値をちょっと
調べてみたい気もする。('-'。)ワクワク(。'-')。