自治会長さんが突然来られました。
「おたくの裏山に生えている木の枝が隣地の家の屋根にかかっている。台風5号が来そうなので、切って欲しい。」
また、同じ地域の別邸の方からは、「草ボウボウなので、草刈してほしい。」との電話がありました。
電話のほうが先だったので、週末に草刈するつもりでしたが、台風5号のほうが重大な事象を起こしかねないので、枝の伐採を先にチャレンジすることにしました。
とはいえ、屋根にかかる枝は、屋根より高いに違いありません。
自分ではできない可能性のほうが大きいと思いながら、現地を見に行きました。
自治会長が言ってた木は、台風に耐えられないかもしれない特徴があるのですぐにわかりました。
持って行った2段はしごでなんとか届く高さだったので、自分で切ることにしました。
庭木の剪定とは異なり、切った枝はそのまま山に置いてくるので、後片付けは楽ちんです。
剪定作業にめどが付いた頃に、隣家の住人から声をかけられました。
「こっちの木も切ってくれるかしら」
みると、そちらの木も同程度に屋根にかかっていました。
しかし、その木は剪定対象となったような特徴はありませんでした。
台風にも耐えられそうとは思いましたが、屋根にかかるのは放置できません。
「私でやれるか、あとで見てみます」と返答し、最初の木がとりあえず問題ないレベルになったあと、もうひとつの木を調査しました。
調査のポイントは、剪定の大前提として、「はしごが届くか」です。
調査の結果、枝の根元にはかろうじて届きますが、それより先は届きません。
はしごは8mくらいの長さがあります。切断予定箇所から枝の先端までは10mくらいありました。
落ちた枝がどんな風にはねかえるか、想像がつきません。
家のほうに跳ね返り、太いほうの枝が家にあたると被害甚大です。
自分のほうに来ると、自分が登っているはしごを壊しかねません。
そこで、まずは、切った箇所が跳ね返らないように、枝を予めロープで近くの木に結び、切断後の動きを制限することにしました。
その準備は完了しましたが、やはり落下途中の枝の先端の動きが心配です。落ちていくときに屋根にあたりそうです。
それなら、その家の屋根にはしごをかけて、そこから切れる分を先に処理したら・・・・
住人の許可をもらい、先端部を先に剪定することができました。
剪定枝が落ちていくときに屋根に一部あたりましたが、比較的軽いので壊すことなく落ちていきました。
そうして先端部を剪定してみると、これまで見えなかった枝がみえてきて、はしごがかかりそうな枝が1本ありました。
そこで、今度はその枝にはしごをかけてみました。
すると、はしご先端部が10センチくらい枝にかかりました。地面から8m、途中に枝や支えはなにもありません。
危険な感じがしましたが、屋根は壊さないようにもっと先端を切っておきたい気持ちを優先しました。
はしごが枝から外れないように、ケーブルで固定し、最後にはしごをかけた枝の先端を剪定して、可能なかぎりの枝を切り終えました。
これで、はしごを最初の枝の根元の位置に戻して切るだけです。
ケーブルを外しに、はしごを上っていると、妙なことに気が付きました。
2段はしごの連結部分のフックが浮いているのです。
フックがしっかりかかっているから、2段目のはしごが落ちてこないのですが、そのフックが浮いているとは?
まあ、2段目に乗れば、体重でフックがかかるから問題ないと思いながら、はしごを登っていきました。
一番上に上ってみると、しっかりとケーブルが枝とはしごを結びつけてくれていますが、当初10センチくらいの枝かかりが、5センチくらいに減っていました。
これ、ケーブルを解いても、枝がかり大丈夫かな?
ちなみに、枝を下に引っ張ってみました。すると・・・・
下に下がって10センチくらいの枝がかりに戻りました。ということは・・・・・
私がはしごをかけた枝の先端を落としたために、その重量を支えていた枝の負担が軽くなり、上に跳ね上がろうとしているのです。
フックが浮いていたのは、枝が上に2段目のはしごを引っ張っているからです。
ケーブルを解いたとたん、はしごは枝がかりを失い、前方にパタンと倒れてしまいます。8mの高さから落ちれば、無事ではすみません。
しかし、ケーブルを解かないと、はしごを移動できません。ピーーーンチ!!
今、思えば命がけの作業だったですが、浮かんだのは妙案でした。
左手で枝を下に押し下げながら、ケーブルを一旦解いてはしごから外し、枝の先端に近いところで枝とはしごをケーブルでつなぎなおしました。
そのケーブルは枝に結びつけるのではなく、わっか状にして枝とはしごの距離がかわらないようにしただけです。
枝を押さえている左手を徐々に離し、はしごが枝にかかっている状態であることを確認してから、ゆっくりと降りました。
降りたら、地上からはしごを持ち上げ、わっか状のケーブルから枝を抜けば、作業完了です。
事なきを得ましたが、綱渡りの状態でした。
はしごをかけた枝を切るときは要注意だというのが、今回得られた教訓です。
大きな枝ははしごを壊すことなく、無事剪定が終わりました。
翌日は、もうひとつの草刈を行いました。
台風は、直撃予定だったコースを逸れ、ひどい強風にもならずに助かりました。
逸れた台風による被害が極小でありますように祈っています。
「おたくの裏山に生えている木の枝が隣地の家の屋根にかかっている。台風5号が来そうなので、切って欲しい。」
また、同じ地域の別邸の方からは、「草ボウボウなので、草刈してほしい。」との電話がありました。
電話のほうが先だったので、週末に草刈するつもりでしたが、台風5号のほうが重大な事象を起こしかねないので、枝の伐採を先にチャレンジすることにしました。
とはいえ、屋根にかかる枝は、屋根より高いに違いありません。
自分ではできない可能性のほうが大きいと思いながら、現地を見に行きました。
自治会長が言ってた木は、台風に耐えられないかもしれない特徴があるのですぐにわかりました。
持って行った2段はしごでなんとか届く高さだったので、自分で切ることにしました。
庭木の剪定とは異なり、切った枝はそのまま山に置いてくるので、後片付けは楽ちんです。
剪定作業にめどが付いた頃に、隣家の住人から声をかけられました。
「こっちの木も切ってくれるかしら」
みると、そちらの木も同程度に屋根にかかっていました。
しかし、その木は剪定対象となったような特徴はありませんでした。
台風にも耐えられそうとは思いましたが、屋根にかかるのは放置できません。
「私でやれるか、あとで見てみます」と返答し、最初の木がとりあえず問題ないレベルになったあと、もうひとつの木を調査しました。
調査のポイントは、剪定の大前提として、「はしごが届くか」です。
調査の結果、枝の根元にはかろうじて届きますが、それより先は届きません。
はしごは8mくらいの長さがあります。切断予定箇所から枝の先端までは10mくらいありました。
落ちた枝がどんな風にはねかえるか、想像がつきません。
家のほうに跳ね返り、太いほうの枝が家にあたると被害甚大です。
自分のほうに来ると、自分が登っているはしごを壊しかねません。
そこで、まずは、切った箇所が跳ね返らないように、枝を予めロープで近くの木に結び、切断後の動きを制限することにしました。
その準備は完了しましたが、やはり落下途中の枝の先端の動きが心配です。落ちていくときに屋根にあたりそうです。
それなら、その家の屋根にはしごをかけて、そこから切れる分を先に処理したら・・・・
住人の許可をもらい、先端部を先に剪定することができました。
剪定枝が落ちていくときに屋根に一部あたりましたが、比較的軽いので壊すことなく落ちていきました。
そうして先端部を剪定してみると、これまで見えなかった枝がみえてきて、はしごがかかりそうな枝が1本ありました。
そこで、今度はその枝にはしごをかけてみました。
すると、はしご先端部が10センチくらい枝にかかりました。地面から8m、途中に枝や支えはなにもありません。
危険な感じがしましたが、屋根は壊さないようにもっと先端を切っておきたい気持ちを優先しました。
はしごが枝から外れないように、ケーブルで固定し、最後にはしごをかけた枝の先端を剪定して、可能なかぎりの枝を切り終えました。
これで、はしごを最初の枝の根元の位置に戻して切るだけです。
ケーブルを外しに、はしごを上っていると、妙なことに気が付きました。
2段はしごの連結部分のフックが浮いているのです。
フックがしっかりかかっているから、2段目のはしごが落ちてこないのですが、そのフックが浮いているとは?
まあ、2段目に乗れば、体重でフックがかかるから問題ないと思いながら、はしごを登っていきました。
一番上に上ってみると、しっかりとケーブルが枝とはしごを結びつけてくれていますが、当初10センチくらいの枝かかりが、5センチくらいに減っていました。
これ、ケーブルを解いても、枝がかり大丈夫かな?
ちなみに、枝を下に引っ張ってみました。すると・・・・
下に下がって10センチくらいの枝がかりに戻りました。ということは・・・・・
私がはしごをかけた枝の先端を落としたために、その重量を支えていた枝の負担が軽くなり、上に跳ね上がろうとしているのです。
フックが浮いていたのは、枝が上に2段目のはしごを引っ張っているからです。
ケーブルを解いたとたん、はしごは枝がかりを失い、前方にパタンと倒れてしまいます。8mの高さから落ちれば、無事ではすみません。
しかし、ケーブルを解かないと、はしごを移動できません。ピーーーンチ!!
今、思えば命がけの作業だったですが、浮かんだのは妙案でした。
左手で枝を下に押し下げながら、ケーブルを一旦解いてはしごから外し、枝の先端に近いところで枝とはしごをケーブルでつなぎなおしました。
そのケーブルは枝に結びつけるのではなく、わっか状にして枝とはしごの距離がかわらないようにしただけです。
枝を押さえている左手を徐々に離し、はしごが枝にかかっている状態であることを確認してから、ゆっくりと降りました。
降りたら、地上からはしごを持ち上げ、わっか状のケーブルから枝を抜けば、作業完了です。
事なきを得ましたが、綱渡りの状態でした。
はしごをかけた枝を切るときは要注意だというのが、今回得られた教訓です。
大きな枝ははしごを壊すことなく、無事剪定が終わりました。
翌日は、もうひとつの草刈を行いました。
台風は、直撃予定だったコースを逸れ、ひどい強風にもならずに助かりました。
逸れた台風による被害が極小でありますように祈っています。
簡単にできるものなのでしょうか。
九州はまた台風の被害もあるようでしたが、大丈夫でしたか?
いえいえ。当地では高木のまさしくプロが活躍されていて、足元にも及びません。
クレーンが入れる場所だったら、機械使って安全にやってますし。
>簡単にできるものなのでしょうか。
知り合いからは、やめとけと忠告されています。
落ちて半身不随とかの事例を知っているそうで。
今回自分も危なかったです。
10人が同じことをしたら、6人は落下したと思います。
ただ、プロに依頼する場合は、剪定ハイシーズンの今は見積もりから実行まで1ヶ月くらいかかりそうで、時間がなければ自分でやるしかありません。
>大丈夫でしたか?
当地直撃予測だったのが、大幅に逸れ、「ちょっと風の強い日」レベルで済みました。
来ないと思ってたら来た地域の被害が心配です。
まさに危険な離れ業!
奇跡的に無事だったけど、危ない、あぶない!!
今後ははしごの確保とともに、とほさん自身の確保に命綱を優先したほうが良いと思います。
「注意一秒,怪我一生」って言いますものね。
とほさん、ほんとに気をつけて下さいよ~。
読んでいてハラハラしましたよ。
最近、あちこちケガとかしてますし、
くれぐれも人にまかせるところはまかせて、
安全第一でお願いします
もちろん剪定中はしていますが、剪定完了し最後にはしごを外すときは、命綱はできません。
はしごにつないでもはしごと一緒に倒れて落ちますし、木につなぐと下りられないからです。
もっと上の枝に命綱とロープをかけて、それを相棒に地上から保持してもらうしかないですが、相棒がいないので、それも無理です。
やはり、追加の剪定はプロに依頼すべきでした。
無事でよかったです。
枝で引っ掻いてしまうようです。
8メートルのはしごの頂上から、はしごが倒れ始めたらどうするか、少し考えました。
はしごは地上に接しているところを中心に半径8mの円で倒れ始めるのではないかと。
真下に落ちるとすごい衝撃ですが、横方向にも力が分散され、倒れた方向に投げ飛ばされて衝撃が少し緩和されるのではないかと思ったり。
また漫画みたいですが、倒れるまでにはしごを降りてしまえば、衝撃はないかと(笑)。
実際は無理な話で、倒れ始めたら1mも降りられないとは思いますが。
そろーっと降りながら、もしはしごが枝から外れたら、一目散に下へ降りようと考えたりしていました。
次があったら、プロに任せることにします。
梯子をかけていく過程を何回も読んでどんな状況か把握するのに時間かかりました。
頭の老化が進んでいます。
何より無事でよかったです。
成せば成るだけどちょっと間違えば怪我どころか命が危なくて。
とほさんは何でもこなせるので器用ですね。
亡くなった義父もそうでした。
私の父と夫はこのようなことは全くできません。
しようという気持ちもないと思います。
元の家の庭仕事も私一人でやってきたので。
だから今度の家はそれがたたったのか全く庭木を植えていません。何もないです。
見晴らしがよくて借景だけでOKな感じです。
人工芝にでもしようかと思っています。
元の家から好きな木々を運んできたかったのですが家が高台にあるためクレーン車で庭木を運ぶことになりお金がかかりすぎてあきらめるしかなくて。
更地にするなら庭はあきらめるしかないです。
すみません。写真があればいいのでしょうけど。
図を書こうかと思いましたが、アップできる画像にするのが面倒になってしまい・・・。
>成せば成るだけどちょっと間違えば怪我どころか命が危なくて。
やっぱり高所は危ないです。
自分はいいですけど、息子にはどうさせるか。
やらせないほうがいいだろうな。
>だから今度の家はそれがたたったのか全く庭木を植えていません。何もないです。
新しい家も戸建てなんですかぁ。
見晴らしが良い高台なんですね。
元の家は、kumiさんがきれいにされてたし、中古としても高く売れそう。