第35期受験直前講座
(8)VHF帯に比べての
SHF帯の特徴の解答
今回は、 VHF帯に比べての SHF帯の特徴についての
演習問題の解答と解説を行います。
それでは、問題から見てみましょう。
[演習問題8]
次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマイ
クロ波(SHF)帯の電波の特徴について 述べたもので
す。 正しいものを”1”、誤っているものを”2”として
答えて下さい。
ア 波長が長く、電波の直進性が顕著である。
イ 広帯域伝送がしにくい。
ウ 伝搬距離に対する損失 (自由空間基本伝送損失)
が小さい。
エ 10[GHz]以上の周波数になると降雨による影響
を受けやすい。
オ 給電線として導波管を使用することがある。
[演習問題8の解答と解説]
ア 答えは、”2”です。
光の速さ:c [m/s] 、 周波数:f [Hz] 、 波長:
λ[m] としますと
λ = c/f [m] (1)
ですので f は、分母にありますので大きく (高く
) なれば λ は、小さく(短く)なります。
波長に関しては間違いですが 直進性については
、周波数が高い SHF帯の方が VHF帯より波長:
λ が短い為に 回折がしにくくなる為に 直進性が
あると言えます。 又、 鋭い指向性のアンテナを
使用しやすい為に 大地反射波が 少なくなる事も
直進性が良いと言われる所以 (ゆえん)でしょう。
イ 次の図をご覧下さい。
f1~f2迄の周波数は 音声の持つ周波数成分で
す。Fc は、搬送波の周波数でf1とf2に対して極
めて高い周波数とします。
変調した結果が 次の振幅変調と書いた図になり
ます。
仮に f1=10 [Hz]、f2=3 [KHz]、Fc=1 [MHz]
としますと、 振幅変調と書いた図は、成立しま
す。とこらが f1 及び f2 が Fcより高くなると成
立しなくなります。例えば、音声でなく デジタ
ル・データの様に 広い範囲の周波数成分を持っ
信号だとしますと f1 が 数十 [Hz] で f2 が 数十
[MHz] だったりします。
すると先ほどの Fc=1 [MHz] では 変調出来な
くなります。しかし、Fc= 100 [MHz] とか Fc
= 1 [GHz](1000 [MHz])とかでしたら 変調可
能です。つまり、搬送波の周波数が高い程、 音
声やデータの持つ周波数が高い (広帯域の信号)
の伝送が出来ると言う訳です。
続きは、2月の「法規」と「工学」のページで お読
み下さい。
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