第35期受験直前講座
(12)電波高度計の解答
今回は、 前回出題致しました、電波高度計に関する演習問
題の解答と解説を行います。
それでは、 前回、出題致しました演習問題をもう一度ご覧
ください。
[演習問題15]
次の記述は、電波高度計について述べたものです。
( ) 内に入れるべき字句を下の語群から選んで下さ
い。
(1) 電波高度計には、FM 形電波高度計と ( ア ) 電
波高度計があり、( イ ) [GHz] 帯の電波を用い
ている。
(2) FM形電波高度計は、 ( ウ ) によって 周波数変
調された電波を航空機から発射する。 この電波が地
表で反射されて、 戻って来るまでの時間は、発射し
た電波と戻って来た電波の周波数の( エ )(ビ
ート周波数) に ( オ ) するので、 ビート周波
数を測定することにより高度を求めることができる。
1 比例 2 AM形 3 6 4 差
5 パルス形 6 反比例 7 4 8 和
9 パルス波 10 三角波
[演習問題23の解答と解説]
ア 答えは、 ”5” 。 パルス形は、 パルス・レーダーと
同じで 目標物へパルス状の電波を輻射し、 反射波
が戻ってくる迄の時間で 距離を。 高度計の場合の
距離は、高度を測定しす。
2番のAM形は、引っかけですね。AM(振幅変調で
三角波を変調した場合、地表の状況により反射して
来た電波を検波して得られる三角波が、変調前の三
角波と相似形になるとは、限りません。
一方、FM 変調ですと、地表で 反射されて来る電波
の強さには、関係せず、復調した波形は、変調する
前の三角波と相似形です。
イ 4.3 [GHz] ですので、答えは、 ”7” 。
常々、暗記は、必要ないとお話していますが 数字
だけは、暗記しかありません。
暗記ものは、 試験1週間前位にするのが良いでしょ
う。 航法支援装置については 周波数を覚える必要
があります。
ウ 下の図の赤で示した三角波でFM変調します。
縦軸は、変調波の周波数であり、被変調波 (赤の三
角波)と復調して得られた青の三角波の電圧を表し
ます。
よって、答えは、 ”10” 。
エ 三角波でFM変調しますと、電圧が高い程、FM変調
された搬送波の周波数は、高くなります。
青の三角波は、地面で反射して戻ってきた電波を復
調したもので変調に用いた三角波と相似形です。
所が、送信した時の三角波に対して、反射波を復調
して得られらた三角波は、 ΔTだけ時間が遅れます。
先ほど、申しましたが FM 変調では、電圧の大きさ
が大きい程、搬送波の周波数が高くなります。
図の"a”点と"b"点をご覧ください。
ΔT の遅れにより三角波の電圧が違います。
その結果、 搬送波の周波数は、 Δf だけづれます。
よって、答えは、 ”4” 。
オ 高度が高くなるほど、反射波が戻ってくるための ΔT
が長くなります。
つまり、Δf も大きくなるわけです。
よって、答えは、”1” 。
以上で、航法支援施設に関する演習問題は、全て終了です。
次回からは、 半導体・電子管・電子回路から演習問題を出
題致します。
「航空無線通信士受験塾」からの
お知らせ
今年の夏は、 エルニーニョの影響でことの他 暑い夏
でした。 エルニーニョの影響で、 今年は、より寒い
冬となります。 近頃、 急に気温が下がってきました
が冬を迎えますと、受験日は、直ぐにやって来ます。
皆様にとって、 航空無線通信士の免許が 本当に必要
な資格なのか、そろそろ、考えてみませんか?
当講座は、会員制です。
記事の全文 読んで頂く事を始め、 質問をして頂いた
り受験の相談をさせて頂く方を限定する為、会員制と
しています。
限定する理由は、受講される方の学習の進み具合を把
握する為です。
参考書を選ぶ極意は、今、ご自分が分からない事柄を
選び その分からない事柄が ご自分にとって分かりや
すい説明で書かれているかを見極める事です。
学生の中には、講師の品定めか、「先生、これ、どう
言う意味ですか?」と聞いてくる者がいます。
この場合の学生の意図は、この講師は、自分の疑問を
理解させてくれる人が見極めるのが目的です。
講座選びも同じです。
分かりやすいか・分かりにくいか、記事の見本でご確
認下さい。
夏休みにお話をしました通り、独学は、難しく、試験
迄の時間は、それ程永くありません。
お早目の入塾をご検討下さい。
入会希望の方は「入会案内書希望」と書いて、以下の
メール・アドレスへお送り下さい。
直ぐに「入会案内書」をお送りします。
なお、メールには、お名前の記載は、 必要ありません
。
また、コメント欄からのお申し込みも 受け付けていま
す。
コメント内容は、ブログ訪問者の方には、 見られない
様になっていますが、 お名前の記載は、避けて下さい
。
なお、入会案内書の 送付先のメール・アドレスは、必
ずお書き下さい。
入会に関するご質問もお受けしています。 勿論、受験
生の ご両親様からのご質問やご相談も受け付けていま
す。
TOITAの「航空無線通信士受験塾」 メール・アドレス
:
toita-aero@awa.bbiq.jp
お知らせ
toita-aero@har.bbiq.jpは、2024年7月12日より不具
合により使用を停止致しました。 ご迷惑をお掛けいた
しますが、宜しくお願い致します。
応援して頂ける方は、下のバナーを クリック して下さ
い。