《☆☆ 11/4読了 書肆山田 1987年刊 【詩集】 あまの・ただし》
「考えごと-PROLOGUE
ねながら
人生について考えていたら
額に
蠅がとまった。
長いこと休んでいて
それから
パッと
元気よく飛び立った。
どうやら考えがまとまったらしい。
俺はまだだ。」
「老いについての50片」という副題にあるように、ひとことでいうと“おじいさんの詩集”です。
天野忠って、生まれたときからおじいさんみたいです。
一度深夜のテレビで「あーあ」が朗読されているのを聞いて大好きになったんですが、読むと皮膚からじんわりおじいさんエキスが染み込んでくる。
陰鬱でちょっと愚痴っぽいかと思えば、クスッと笑わせるとぼけたかんじもあって、そこらへんがポイントです。
/「長い夜の牧歌」天野忠
「考えごと-PROLOGUE
ねながら
人生について考えていたら
額に
蠅がとまった。
長いこと休んでいて
それから
パッと
元気よく飛び立った。
どうやら考えがまとまったらしい。
俺はまだだ。」
「老いについての50片」という副題にあるように、ひとことでいうと“おじいさんの詩集”です。
天野忠って、生まれたときからおじいさんみたいです。
一度深夜のテレビで「あーあ」が朗読されているのを聞いて大好きになったんですが、読むと皮膚からじんわりおじいさんエキスが染み込んでくる。
陰鬱でちょっと愚痴っぽいかと思えば、クスッと笑わせるとぼけたかんじもあって、そこらへんがポイントです。
/「長い夜の牧歌」天野忠