《1/21読了 東京創元社 2009年刊 【書評 エッセイ】 さくらば・かずき》
「少年になり、本を書うのだ」 「書店はタイムマシーン」に続く読書日記第3弾。
実は、前2作を堪能した後、この人が書く小説も読んでみたくなり、まずは「赤朽葉家の伝説」を読み始めたんだけどあえなく挫折。
もう一度チャンスを!と(心の中で)叫びながら「私の男」に挑戦して、またもや敗退。
…どうしてもページを繰る手が止まってしまう。
理由を考えてみるに、
素敵なアンティーク!と思って近づいたら、プラスチック製だった、みたいな失望感。
切ったらドロッと血や膿が流れてくるような小説かも!と期待して読み進めたら、そもそも生き物じゃなかった、という“間違っちゃった”感。
出てくる景色や人物がつるっと平面的でアニメみたい、ちょっと苦手なテイストなのでした。
でも、やっぱりこの読書日記は好きだ。
ガシガシ読みまくる作家の日常も、周囲の人たちとの掛け合い(話題はもちろん本)も、文章から伝わる筆者の人柄も、勢いのある文体もすべて。
文中で、自身の「ファミリーポートレイト」に触れ、
「女性の同性愛的なものって、男性嫌悪とかコンプレックスの方向から語られることが多いけど、ほんとうはそうじゃなくて……“女のマザコン”という面がないかなあ、とずっと考えてた。それでそれをがんばって書いた。」(188p)
と言っているのを読んで、
「3度めの正直で『ファミリーポートレイト』行っちゃう?」という(心の)声が聞こえてきた冬の夜なのでした。
> 「少年になり、本を書うのだ」
> 「書店はタイムマシーン」
/「お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記」桜庭一樹
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「少年になり、本を書うのだ」 「書店はタイムマシーン」に続く読書日記第3弾。
実は、前2作を堪能した後、この人が書く小説も読んでみたくなり、まずは「赤朽葉家の伝説」を読み始めたんだけどあえなく挫折。
もう一度チャンスを!と(心の中で)叫びながら「私の男」に挑戦して、またもや敗退。
…どうしてもページを繰る手が止まってしまう。
理由を考えてみるに、
素敵なアンティーク!と思って近づいたら、プラスチック製だった、みたいな失望感。
切ったらドロッと血や膿が流れてくるような小説かも!と期待して読み進めたら、そもそも生き物じゃなかった、という“間違っちゃった”感。
出てくる景色や人物がつるっと平面的でアニメみたい、ちょっと苦手なテイストなのでした。
でも、やっぱりこの読書日記は好きだ。
ガシガシ読みまくる作家の日常も、周囲の人たちとの掛け合い(話題はもちろん本)も、文章から伝わる筆者の人柄も、勢いのある文体もすべて。
文中で、自身の「ファミリーポートレイト」に触れ、
「女性の同性愛的なものって、男性嫌悪とかコンプレックスの方向から語られることが多いけど、ほんとうはそうじゃなくて……“女のマザコン”という面がないかなあ、とずっと考えてた。それでそれをがんばって書いた。」(188p)
と言っているのを読んで、
「3度めの正直で『ファミリーポートレイト』行っちゃう?」という(心の)声が聞こえてきた冬の夜なのでした。
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