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(浅間山)
ときがわ町のHPのコンテンツに「新ハイキング×ときがわ町 おすすめコース」というページがある。通常行政が薦めるハイキングコースというのは誰でも気軽に歩ける所を紹介するものだ。ところが新ハイキング誌はあまり一般的とは言えないバリエーションルートを多く紹介する山岳雑誌で、このページでもエアリアには載らないような大峰山や六万部塚などのコースが紹介されている。その中に「富士山信仰の跡を訪ねる 比企の孤峰・浅間山」という記事がある。浅間山は刈場坂峠の北、大野峠の東にある760メートルほどのピークで、地形図はもちろんエアリアにも名が記されていない寂峰である。その浅間山から西へ尾根伝いに行った所に閉鎖された川越市山の家という施設があり、丸山を歩いたことのある人なら施設の名前だけは心当たりがあるのではないだろうか。今回は記事を頼りにときがわ町の竹の谷(たけのかい)地区から浅間山へと登り、そこから尾根伝いに川越市山の家、丸山を経て金昌寺へと下ることにした。新年明けての山歩きとしてはなかなか充実の行程になりそうだ。
朝7時過ぎに明覚駅に到着する。ときがわ町は距離的には決して遠い所ではないのだが、交通の便が悪く、ときがわ町の奥地である竹の谷まで行くとなるとどうしても時間がかかる。駅から町の体育館があるせせらぎバスセンターまで歩き、30分近くバスを待つ。木製デッキには霜が降り、ベンチに腰掛けることもできない。それほどまでに朝の冷え込みは強いが、風が無く、陽の光が強いのが救いだ。やって来た小さなバスは都幾川沿いの山間の道を進む。下モ(しも)の集落を過ぎると道はクルマ一台が通れる程度の細さになる。どうやって対面通行しているのだろうか?都幾川温泉を過ぎると住宅らしきものは見当たらなくなる。この奥に集落があるとはにわかには信じがたい。崖地の脇を抜け、民家が見えてくれば終点竹の谷。バス停の周辺に民家は少なく、もう少し上のほうに集落があるようだ。
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(朝の明覚駅)
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(ときがわ町の体育館)
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(竹の谷バス停待合室)
バス停の待合室で準備を整え、まずは記事にあるすぐ先の橋を目指す。歩き始めると上から下りてきたのだろうか、散歩最中のおばあさんたちに出会う。歳を取ると歩く以外に移動手段がなくなるから、山暮らしの人たちはいつまでも元気でなければならないのだろう。川へ下りる道に入ると予想外にしっかりとした鉄橋が都幾川に架かっている。橋を渡ると明瞭な道が斜面に付けられている。手持ちの地形図には載っていないが、地理院地図には徒歩道として描かれている。川底がスタート地点と考えると現在地はおよそ350メートルといったところか。道は九十九折になっていて、斜度からすれば登りやすい。但し道には水流の跡があちこちにあり、大小の石がゴロゴロとして歩き難い。水抜きを施していないのだろう。
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(都幾川)
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(九十九折に登る)
杉林の中の九十九折を登りきると林道に出る。NTTドコモのアンテナの下にザックを置いて休憩を取る。林道からは記事にある茶畑は見えない。しかし北西側の林の中が随分と日当たりが良さそうなので、この上に何かありそうだ。林道を東へ少し上がると北西に向かって広い道が付いている。これを登ると思ったよりも広い茶畑に着く。個人で消費するためというよりは売り物として作っているものなのかもしれない。茶畑の脇には上へと登る道が付いている。都幾川から登ってきたときと同じくしっかりとした道だ。高度を上げるにつれ斜度は急になる。中央が水流で抉れて歩き難いのも先ほどの道と同じだ。
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(茶畑)
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(林道へ向かって ここも道ははっきりしている)
歩き難さに閉口しつつも砂利道の林道に出る。コンパスで現在地を探ってみると559のピークのすぐそばで間違いなさそうだ。記事ではこの林道をしばらく登っていったようだが、すぐ先の尾根に踏み跡らしきものが付いている。地形図を見ると浅間山までは一本道の尾根になっている。尾根は登りに採る分にはわかりやすく、また土の道は柔らかく砂利道より足に優しいので、この踏み跡を辿ってみることにした。踏み跡を登ると檜の尾根で幸いなことに藪は無い。踏み跡は先ほどよりは薄いものの、傾斜が緩い尾根で目印のピンクテープも要所に付けられている。檜林を抜けると明るい冬枯れの雑木林へ出る。風も無く、1月とは思えないほどの暖かさだ。
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(右手に踏み跡が延びる なおこの辺りに居る)
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(冬枯れの雑木林)
再び檜の林へ入る所で砂利道の林道にぶつかる。地形図だとちょうどヘアピンカーブを描く辺りだ。ここから先は傾斜も急になり、踏み跡も極端に薄くなる。とはいえ、登る分には間違える虞は無い。一応薄いながらも付けられている踏み跡を辿る。地理院地図にも徒歩道が描かれている辺りだ。踏み跡がはっきりとしていたこれまでの道とは異なり、九十九折を描かずに直線的に登っていく。傾斜がきつくなるにつれて杉が多くなっているようだ。一旦傾斜が緩むと雑木林となる。葉を落とした雑木林を透して見える山並みは川木沢の頭と剣ヶ峰だろうか。
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(杉林を登る 傾斜がきつい)
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(雑木林になると樹間越しに川木沢の頭(中央)と剣ヶ峰(右)が見える)
傾斜が緩み、広い緩斜面を登っていくと小さな石祠のある広い山頂に出る。もしかしたらここが浅間山だろうか?石祠のそばに寄ると立木に「やすよ岳 745」と書かれたテープが巻き付けられている。え??ここ浅間山じゃないの?スマホに入れた新ハイの記事を読むとやはりここは浅間山(764)で間違いないようだ。石祠には富士浅間社と彫られており、反対側には天保4年と江戸後期に設けられたものであることがわかる。南側は杉・檜の林で北側は雑木林という奥武蔵では典型的な植林の山で、冬枯れの今は樹幹越しに川木沢の頭と剣ヶ峰が望める程度だ。登山者はボク以外に無く、静かな山頂だが、遠くからはグリーンラインを走っているバイクのけたたましいエンジン音がここまで鳴り響いてくる。
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(傾斜が緩んできた あの上が山頂だろうか?)
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(浅間山 広い山頂だ)
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(石祠には富士浅間社とある)
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(天保四年云々)
浅間山からは西へ下る踏み跡がある。コンパスで確認すると若干ズレているように感じるが、下っていくと広い鞍部に着く。杉檜が混植された林を緩やかに登ると枝を大きく広げた落葉樹が一本立っている。何本もの枝を大きく広げる様は他の存在の侵入を拒むかのようである。この木から奥へはフラットな広い尾根が続く。クルマの轍のようなものが地面に付いていたので、川越市山の家の敷地内に入ったのだろう。尾根を進むとフィールドアスレチックの遊具が見えてくる。いつ頃閉鎖になったのかは定かではないが、遊具自体はそれほど古びていない。砂利が敷かれた広場からは遊具とバンガロー、炊事棟などが見渡せる。吉備人出版から出ている「奥武蔵登山詳細図」によると川越市山の家の施設のある辺りは陣場ヶ平と呼ばれているらしい。陣場ヶ平という名は近隣の勝負平という地名とともに平将門の乱に由来するものと言われているが、将門が藤原秀郷らと戦ったのは茨城県辺りと考えられているので、どちらかといえば将門の子孫である秩父平氏の一族に由来するものなのかもしれない。
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(枝を大きく伸ばした落葉樹)
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(フラットな尾根にはこんな杉だか檜だかもある)
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(閉鎖された川越市山の家のアスレチック遊具)
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(陣場ヶ平とも呼ばれる)
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(閉鎖されて久しいが、建物はしっかりしているようだ)
施設内はどことなく人の手が入っているようで、あまり長居したい気分ではない。囲いが無いので咎められることはないと思うが、管理人と鉢合わせなどになると面倒だ。施設内の舗装路を進むと入口に着く。ここから大野峠までは舗装路歩きとなるのだが、途中緩斜面になっている辺りから大野峠へ出られないか探ってみる。しばらく歩いていると笹薮に薄い踏み跡があり、そこから杉の葉が地面を覆う緩斜面に上がる。倒木を避けながら上へと歩くとグリーンラインへ下り立つ。緩やかな傾斜を描くグリーンラインを登ると眼前に大野峠が見えてくる。ふいに時計を見るとまだ10時を回ったところ。途中の休憩等を考えると一時間半ほどで竹の谷から大野峠へ登れた計算だ。どうやら予想以上に歩きやすいルートだったようだ。
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(笹薮を抜けた所 上の明るい所がグリーンライン)
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(大野峠)
大野峠では休憩を取らず、そのまま関東ふれあいの道の休息所となっているグライダー場のピークへ上がる。木段の付いた急斜面を登りきると大展望が待つ。珍しくパラグライダーのパイロットも登山者もいない。ザックを置き、川木沢の頭からカバ岳辺りまでの眺めを楽しむ。今日は空気が澄んでいるせいか、筑波山が青白いシルエットとなって浮かび上がっている。風も無く、穏やかだが、昼食を取るにはまだ早い。県民の森の森林館まで行くとしよう。丸山まではおよそ100メートルの標高差があるが、冬枯れの穏やかな雑木林を歩いていると、あっという間にアンテナ施設が見える急斜面に差し掛かる。以前来たときは北側斜面の大規模な伐採には驚いたが、現在は切り株が白い墓標のようで何ともうら寂しい感じである。
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(グライダー場のピーク)
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(筑波山が見える)
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(手前に二つ見えるピークが浅間山と陣場ヶ平に当たるらしい)
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(グライダー場のピークからの眺め)
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(鍬柄山付近を歩く)
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(荒山と呼ばれる辺り?からアンテナ施設を望む)
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(山頂直下は広い伐採地となっている)
丸山の山頂付近の暗い植林帯を抜けるとコンクリートの展望台が建つ山頂(960.4)に着く。流石にここまで来ると人が多い。展望台に上がって眺めを楽しんでいる間にも次々と人がやって来ていた。丸山は周囲の木が邪魔をして、あまり眺めは良くないと思うのだが、それでも伊豆ヶ岳から両神山にかけての眺めは一見の価値がある。今年は暖冬で雪が少ないと言われているが、確かに奥秩父のほうを見ても雪らしきものは見当たらない。雪化粧をしているのは御荷鉾山の上に見える浅間山と両神山の左に見える八ヶ岳くらいのものだ。
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(丸山展望台)
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(上部に白く見えるのが浅間山)
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(両神山の左に白く見えるのが八ヶ岳)
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(丸山からの眺め 伊豆ヶ岳から両神山まで見渡せる)
山頂では眺めを楽しむだけにして、先の森林館へ向かう。山頂直下の急斜面を下った後は通常尾根伝いに歩き、芦ヶ久保駅方面との分岐から森林館へと向かうのだが、鞍部の下にある丸山トンネルが工事のため尾根道が立入禁止となっていた。トンネルは取り壊しとなるらしい。橋でも架けるのだろうか?迂回路を下り、北側に付けられた舗装路を進む。このまま進めば森林館に着くので、ボクにとっては都合が良い。森林館に着くと幸いなことに人は居ない。ただ思ったより風があるので、東屋の下ではなく、中央広場前の日当たりの良いベンチで昼食を取ることにした。
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(丸山トンネル 取り壊し工事が進む なおこの上は通行禁止)
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(県民の森 森林館)
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(中央広場で昼食)
昼食を取り終わるとまだ11時半を回ったばかりだ。日の短い時期とはいえ、予定通り金昌寺へ下るのに問題はなさそうだ。森林館から920のピークを巻くように金昌寺への道が付いているが、今回は山道と書かれた道標にしたがって920のピークに上がってみる。笹原の中を九十九折に上がっていくと檜に覆われた920のピークに着く。「奥武蔵登山詳細図」を見ても特に名は付けられていないようだ。丸山は北側斜面に様々なコースが付けられていて、芦ヶ久保駅辺りから最短ルートで上がって、じっくり歩いてみるのも良いかもしれない。920のピークの西は緩斜面の雑木林になっている。気持ちの良い陽だまりの尾根で、前回ここを歩かなかったのは勿体なく思うほどの穏やかさだ。
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(920のピーク よく整備されている)
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(920のピーク西の尾根 雑木林が美しい)
920のピークから急斜面を下ると一旦車道に下り立つ。ここからは前回も歩いた金昌寺への尾根道を下る。尾根に上がると前回は通行できたはずの巻き道にはテープで通せんぼしてある。ブロンコさんのラリーコースが本格稼働した関係なのか、巻き道へは入ってほしくないということなのだろう。冬枯れの雑木林は色に乏しく、青空と樹木・地面の茶色の対比だけが際立つ。その代わり見通しが良く、熊鈴を鳴らさずにのんびりと陽だまりを楽しめるのが良い。セントラルロッジへの道を分けるとやや尾根が細くなる。840のピークは休息所と書かれた道標がある辺りで、ここから先は杉檜の植林帯を下るようになる。急傾斜の植林帯の脇を下り、傾斜が緩んだ所で尾根道からトラバース道へ分かれる。前回大棚山へ向かったので、今回はトラバース道を下る。ストレートに金昌寺へ下るのは8年ぶりくらいだろうか?
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(金昌寺への道入口 南の巻き道は通せんぼされている)
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(雑木林の尾根 陽だまりが暖かい)
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(セントラルロッジ分岐を過ぎた辺り)
再びやや急な傾斜になった道を下っていると道標が現れる。金昌寺や野外活動センターあるいは丸山を示すならわかるのだが、芦ヶ久保駅も示されている。「奥武蔵登山詳細図」によると尾根道、南の巻き道を横切り、更に日向山の北にある日向谷まで一旦下って山の花道に上がるというアップダウンの厳しいルートがあるらしい。芦ヶ久保駅方面はそのルートを指すのだろう。道標の先の尾根には道が無く、雑木林に覆われた岬のようだ。道はこの尾根をまたぎ、沢を横切ってトラバースしながら下っていく。九十九折を交えながら下っていく所もあり、尾根はかなり上のほうに見える。一旦平坦な尾根を乗り越す所があるが、ほとんどがトラバース道か九十九折の下りだ。決して楽な道ではないが、よく整備されていて歩きやすい部類に入る。
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(野外活動センター・芦ヶ久保駅を示す道標が立つ分岐 かなり重要な所なのでは?)
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(分岐の少し先に雑木林に覆われた岬のような尾根がある ここで一休み)
二番札所真福寺への道標がある辺りから道の中央が抉れてやや歩き難いものになる。ただここまで来ればもう勢いだけで下っていけてしまう。やがて平坦地の広い尾根に出る。左手が雑木林なので植林帯ながらも明るい陽射しが差し込む。道が下り始める手前に愛宕神社がある。割と立派な小屋掛けには見覚えがあり、そろそろ金昌寺が近いことを予感させる。周囲が雑木林になると急傾斜の下りが待ち受ける。途中害獣除けのネットがあり、これも8年前に歩いたとき既にあったものだ。傾斜が緩むと七夕で使うような背丈の高い笹が生えるフラットな尾根となる。小学生の頃、近所の雑木林で七夕の笹を貰ったことがあったが、この笹も人の手で植えられたものなのだろうか。
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(二番札所真福寺への道を分けると道が抉れたようになる)
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(愛宕神社のある広い平坦地)
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(害獣除けネット)
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(笹の生えるフラットな尾根)
暗い植林帯の下りを経れば、城峯山方面の見晴らしが良い墓地の上に出る。ここはもう秩父札所四番金昌寺の境内だ。墓地の中を下っていくと六角堂が見えてくる。周囲には夥しい数の石仏群が参拝者を出迎えてくれる。六角堂の下に本堂があるようだが、まずは本堂左手奥にある沢沿いを歩いてみる。頭の取れた石仏の前を行くと小さな岩屋があり、その中に奉られた小さな仏像が霊場の雰囲気を醸し出している。岩屋の左手には不整合と呼ばれる地層の境界面を観察できる所もある。本堂へ向かう道もとにかく石仏だらけである。本堂の前には子育て観音の像がある。西武秩父駅の仲見世通りの案内所にも複製があるが、本物はそれより少し大きい。さて本堂には何故か荒船山の写真が掲げてある。どうやら境内の墓地にある荒船家と何か関係があるようだ。本堂右手には荒舩清十郎という自民党の政治家の胸像がある。放言で話題になった人のようだが、自分に正直な人だったということなのだろう。秩父に限らず、埼玉の山地に住む人はぶっきらぼうだけど、嘘を吐けない人が多い印象がある。
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(城峯山が見える墓地の上に出る)
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(石仏群)
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(小さな岩屋)
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(岩屋のそばの石仏)
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(金昌寺の不整合面)
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(とにかく石仏だらけ)
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(本堂へ向かって)
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(子育て観音 表情がとても良い)
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(荒舩清十郎氏の胸像)
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(ギミックめいた建物も)
仏像で埋め尽くされた山門を潜り、金昌寺を後にする。金昌寺からは西武秩父駅行きのバスが出ているが、今日はまだ早いので、歩いて駅へ向かう。8年前にも歩いて帰ったのだが、そのときは羊山公園を越えて西武秩父駅へと下った。今回は3番札所常泉寺の脇から巡礼道を上がって聖地公園に行き、秩父駅へと下ることにしよう。交通量の多い県道を横切り、横瀬川に架かる人道橋を渡る。車道を横切り、畑の中の車道を進むと休耕田の向こうに常泉寺が見えてくる。しかし常泉寺へは寄らず、クルマの轍が付いた巡礼道を上がっていく。かつては棚田だったのであろう湿地帯を過ぎると杉林の中の急な登りとなる。前方が開けてくると広大な聖地公園、つまり墓地に出る。遮るものがない丘の上なので、眺めはなかなか良い。春は桜の名所としても賑わうらしい。ここから特別支援学校を抜けていくのが近道だったようだが、道がよく分からず、北側を大きく迂回して秩父の市街地へと下る。
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(金昌寺の山門 山門も建物であることがよくわかる)
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(常泉寺脇の巡礼道から 丸山方面を振り返る)
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(杉林の急坂)
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(聖地公園からの眺め 見えているのは両神山)
秩父駅に併設された地場産業センター内の物産館でお土産を買い込み、秩父神社へもお参りしていく。明日は成人式なので、晴れ着の女の子たちもいる。最近の子はみんな可愛いよねぇ。神社前に延びる道は古い商店街になっていて、昭和レトロを感じさせる飲食店もある。御花畑駅の脇を抜ければようやく西武秩父駅だ。駅に併設された仲見世通りは温泉施設の整備のため、一部が閉店した。施設の完成は17年の春だという。昨年から工事は始まっていたのだが、いよいよ仲見世通りも大きく変わるわけだ。近くに気軽に寄れる温浴施設がなかったので、登山者にとって施設の完成は朗報となろう。それまでに何度この駅に通うことになるだろうか。
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(秩父駅 地場産業センターにもなっている)
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(秩父神社 中は人が多くて写真は撮れず)
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(仲見世通り 一部閉鎖しているため、中は少し暗い)
DATA:
明覚駅7:18~7:32せせらぎバスセンター8:00(イーグルバス)竹の谷8:23~8:51茶畑~8:59林道出合~9:33浅間山(やすよ岳)9:38~9:53旧川越市山の家(陣場ヶ平)10:01~10:11大野峠~10:15グライダー場のピーク(関東ふれあいの道休息所)10:25~10:44丸山10:57~11:11県民の森森林館11:36~12:25野外活動センター・芦ヶ久保駅分岐~13:01真福寺分岐~13:08愛宕神社~13:17金昌寺13:28~13:56聖地公園~14:31地場産業センター(秩父駅)~14:44秩父神社~14:56西武秩父駅
地形図 正丸峠 秩父 皆野
トイレ 県民の森森林館事務所前(12月1日~2月末は簡易トイレしか使えません)
バス イーグルバス せせらぎバスセンター~竹の谷(竹の谷行き) 360円
竹の谷から浅間山はバリエーションルート扱いですが、登りに採る分には一般ルートと遜色ありません。下りに採る場合はピンクテープが所々に巻いてあるので、それを辿りましょう。林道に出てしまえば、あとはわかりやすいと思います。
ときがわ町のHPのコンテンツに「新ハイキング×ときがわ町 おすすめコース」というページがある。通常行政が薦めるハイキングコースというのは誰でも気軽に歩ける所を紹介するものだ。ところが新ハイキング誌はあまり一般的とは言えないバリエーションルートを多く紹介する山岳雑誌で、このページでもエアリアには載らないような大峰山や六万部塚などのコースが紹介されている。その中に「富士山信仰の跡を訪ねる 比企の孤峰・浅間山」という記事がある。浅間山は刈場坂峠の北、大野峠の東にある760メートルほどのピークで、地形図はもちろんエアリアにも名が記されていない寂峰である。その浅間山から西へ尾根伝いに行った所に閉鎖された川越市山の家という施設があり、丸山を歩いたことのある人なら施設の名前だけは心当たりがあるのではないだろうか。今回は記事を頼りにときがわ町の竹の谷(たけのかい)地区から浅間山へと登り、そこから尾根伝いに川越市山の家、丸山を経て金昌寺へと下ることにした。新年明けての山歩きとしてはなかなか充実の行程になりそうだ。
朝7時過ぎに明覚駅に到着する。ときがわ町は距離的には決して遠い所ではないのだが、交通の便が悪く、ときがわ町の奥地である竹の谷まで行くとなるとどうしても時間がかかる。駅から町の体育館があるせせらぎバスセンターまで歩き、30分近くバスを待つ。木製デッキには霜が降り、ベンチに腰掛けることもできない。それほどまでに朝の冷え込みは強いが、風が無く、陽の光が強いのが救いだ。やって来た小さなバスは都幾川沿いの山間の道を進む。下モ(しも)の集落を過ぎると道はクルマ一台が通れる程度の細さになる。どうやって対面通行しているのだろうか?都幾川温泉を過ぎると住宅らしきものは見当たらなくなる。この奥に集落があるとはにわかには信じがたい。崖地の脇を抜け、民家が見えてくれば終点竹の谷。バス停の周辺に民家は少なく、もう少し上のほうに集落があるようだ。
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(朝の明覚駅)
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(ときがわ町の体育館)
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(竹の谷バス停待合室)
バス停の待合室で準備を整え、まずは記事にあるすぐ先の橋を目指す。歩き始めると上から下りてきたのだろうか、散歩最中のおばあさんたちに出会う。歳を取ると歩く以外に移動手段がなくなるから、山暮らしの人たちはいつまでも元気でなければならないのだろう。川へ下りる道に入ると予想外にしっかりとした鉄橋が都幾川に架かっている。橋を渡ると明瞭な道が斜面に付けられている。手持ちの地形図には載っていないが、地理院地図には徒歩道として描かれている。川底がスタート地点と考えると現在地はおよそ350メートルといったところか。道は九十九折になっていて、斜度からすれば登りやすい。但し道には水流の跡があちこちにあり、大小の石がゴロゴロとして歩き難い。水抜きを施していないのだろう。
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(都幾川)
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(九十九折に登る)
杉林の中の九十九折を登りきると林道に出る。NTTドコモのアンテナの下にザックを置いて休憩を取る。林道からは記事にある茶畑は見えない。しかし北西側の林の中が随分と日当たりが良さそうなので、この上に何かありそうだ。林道を東へ少し上がると北西に向かって広い道が付いている。これを登ると思ったよりも広い茶畑に着く。個人で消費するためというよりは売り物として作っているものなのかもしれない。茶畑の脇には上へと登る道が付いている。都幾川から登ってきたときと同じくしっかりとした道だ。高度を上げるにつれ斜度は急になる。中央が水流で抉れて歩き難いのも先ほどの道と同じだ。
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(茶畑)
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(林道へ向かって ここも道ははっきりしている)
歩き難さに閉口しつつも砂利道の林道に出る。コンパスで現在地を探ってみると559のピークのすぐそばで間違いなさそうだ。記事ではこの林道をしばらく登っていったようだが、すぐ先の尾根に踏み跡らしきものが付いている。地形図を見ると浅間山までは一本道の尾根になっている。尾根は登りに採る分にはわかりやすく、また土の道は柔らかく砂利道より足に優しいので、この踏み跡を辿ってみることにした。踏み跡を登ると檜の尾根で幸いなことに藪は無い。踏み跡は先ほどよりは薄いものの、傾斜が緩い尾根で目印のピンクテープも要所に付けられている。檜林を抜けると明るい冬枯れの雑木林へ出る。風も無く、1月とは思えないほどの暖かさだ。
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(右手に踏み跡が延びる なおこの辺りに居る)
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(冬枯れの雑木林)
再び檜の林へ入る所で砂利道の林道にぶつかる。地形図だとちょうどヘアピンカーブを描く辺りだ。ここから先は傾斜も急になり、踏み跡も極端に薄くなる。とはいえ、登る分には間違える虞は無い。一応薄いながらも付けられている踏み跡を辿る。地理院地図にも徒歩道が描かれている辺りだ。踏み跡がはっきりとしていたこれまでの道とは異なり、九十九折を描かずに直線的に登っていく。傾斜がきつくなるにつれて杉が多くなっているようだ。一旦傾斜が緩むと雑木林となる。葉を落とした雑木林を透して見える山並みは川木沢の頭と剣ヶ峰だろうか。
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(杉林を登る 傾斜がきつい)
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(雑木林になると樹間越しに川木沢の頭(中央)と剣ヶ峰(右)が見える)
傾斜が緩み、広い緩斜面を登っていくと小さな石祠のある広い山頂に出る。もしかしたらここが浅間山だろうか?石祠のそばに寄ると立木に「やすよ岳 745」と書かれたテープが巻き付けられている。え??ここ浅間山じゃないの?スマホに入れた新ハイの記事を読むとやはりここは浅間山(764)で間違いないようだ。石祠には富士浅間社と彫られており、反対側には天保4年と江戸後期に設けられたものであることがわかる。南側は杉・檜の林で北側は雑木林という奥武蔵では典型的な植林の山で、冬枯れの今は樹幹越しに川木沢の頭と剣ヶ峰が望める程度だ。登山者はボク以外に無く、静かな山頂だが、遠くからはグリーンラインを走っているバイクのけたたましいエンジン音がここまで鳴り響いてくる。
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(傾斜が緩んできた あの上が山頂だろうか?)
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(浅間山 広い山頂だ)
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(石祠には富士浅間社とある)
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(天保四年云々)
浅間山からは西へ下る踏み跡がある。コンパスで確認すると若干ズレているように感じるが、下っていくと広い鞍部に着く。杉檜が混植された林を緩やかに登ると枝を大きく広げた落葉樹が一本立っている。何本もの枝を大きく広げる様は他の存在の侵入を拒むかのようである。この木から奥へはフラットな広い尾根が続く。クルマの轍のようなものが地面に付いていたので、川越市山の家の敷地内に入ったのだろう。尾根を進むとフィールドアスレチックの遊具が見えてくる。いつ頃閉鎖になったのかは定かではないが、遊具自体はそれほど古びていない。砂利が敷かれた広場からは遊具とバンガロー、炊事棟などが見渡せる。吉備人出版から出ている「奥武蔵登山詳細図」によると川越市山の家の施設のある辺りは陣場ヶ平と呼ばれているらしい。陣場ヶ平という名は近隣の勝負平という地名とともに平将門の乱に由来するものと言われているが、将門が藤原秀郷らと戦ったのは茨城県辺りと考えられているので、どちらかといえば将門の子孫である秩父平氏の一族に由来するものなのかもしれない。
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(枝を大きく伸ばした落葉樹)
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(フラットな尾根にはこんな杉だか檜だかもある)
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(閉鎖された川越市山の家のアスレチック遊具)
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(陣場ヶ平とも呼ばれる)
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(閉鎖されて久しいが、建物はしっかりしているようだ)
施設内はどことなく人の手が入っているようで、あまり長居したい気分ではない。囲いが無いので咎められることはないと思うが、管理人と鉢合わせなどになると面倒だ。施設内の舗装路を進むと入口に着く。ここから大野峠までは舗装路歩きとなるのだが、途中緩斜面になっている辺りから大野峠へ出られないか探ってみる。しばらく歩いていると笹薮に薄い踏み跡があり、そこから杉の葉が地面を覆う緩斜面に上がる。倒木を避けながら上へと歩くとグリーンラインへ下り立つ。緩やかな傾斜を描くグリーンラインを登ると眼前に大野峠が見えてくる。ふいに時計を見るとまだ10時を回ったところ。途中の休憩等を考えると一時間半ほどで竹の谷から大野峠へ登れた計算だ。どうやら予想以上に歩きやすいルートだったようだ。
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(笹薮を抜けた所 上の明るい所がグリーンライン)
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(大野峠)
大野峠では休憩を取らず、そのまま関東ふれあいの道の休息所となっているグライダー場のピークへ上がる。木段の付いた急斜面を登りきると大展望が待つ。珍しくパラグライダーのパイロットも登山者もいない。ザックを置き、川木沢の頭からカバ岳辺りまでの眺めを楽しむ。今日は空気が澄んでいるせいか、筑波山が青白いシルエットとなって浮かび上がっている。風も無く、穏やかだが、昼食を取るにはまだ早い。県民の森の森林館まで行くとしよう。丸山まではおよそ100メートルの標高差があるが、冬枯れの穏やかな雑木林を歩いていると、あっという間にアンテナ施設が見える急斜面に差し掛かる。以前来たときは北側斜面の大規模な伐採には驚いたが、現在は切り株が白い墓標のようで何ともうら寂しい感じである。
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(グライダー場のピーク)
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(筑波山が見える)
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(手前に二つ見えるピークが浅間山と陣場ヶ平に当たるらしい)
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(グライダー場のピークからの眺め)
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(鍬柄山付近を歩く)
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(荒山と呼ばれる辺り?からアンテナ施設を望む)
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(山頂直下は広い伐採地となっている)
丸山の山頂付近の暗い植林帯を抜けるとコンクリートの展望台が建つ山頂(960.4)に着く。流石にここまで来ると人が多い。展望台に上がって眺めを楽しんでいる間にも次々と人がやって来ていた。丸山は周囲の木が邪魔をして、あまり眺めは良くないと思うのだが、それでも伊豆ヶ岳から両神山にかけての眺めは一見の価値がある。今年は暖冬で雪が少ないと言われているが、確かに奥秩父のほうを見ても雪らしきものは見当たらない。雪化粧をしているのは御荷鉾山の上に見える浅間山と両神山の左に見える八ヶ岳くらいのものだ。
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(丸山展望台)
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(上部に白く見えるのが浅間山)
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(両神山の左に白く見えるのが八ヶ岳)
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(丸山からの眺め 伊豆ヶ岳から両神山まで見渡せる)
山頂では眺めを楽しむだけにして、先の森林館へ向かう。山頂直下の急斜面を下った後は通常尾根伝いに歩き、芦ヶ久保駅方面との分岐から森林館へと向かうのだが、鞍部の下にある丸山トンネルが工事のため尾根道が立入禁止となっていた。トンネルは取り壊しとなるらしい。橋でも架けるのだろうか?迂回路を下り、北側に付けられた舗装路を進む。このまま進めば森林館に着くので、ボクにとっては都合が良い。森林館に着くと幸いなことに人は居ない。ただ思ったより風があるので、東屋の下ではなく、中央広場前の日当たりの良いベンチで昼食を取ることにした。
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(丸山トンネル 取り壊し工事が進む なおこの上は通行禁止)
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(県民の森 森林館)
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(中央広場で昼食)
昼食を取り終わるとまだ11時半を回ったばかりだ。日の短い時期とはいえ、予定通り金昌寺へ下るのに問題はなさそうだ。森林館から920のピークを巻くように金昌寺への道が付いているが、今回は山道と書かれた道標にしたがって920のピークに上がってみる。笹原の中を九十九折に上がっていくと檜に覆われた920のピークに着く。「奥武蔵登山詳細図」を見ても特に名は付けられていないようだ。丸山は北側斜面に様々なコースが付けられていて、芦ヶ久保駅辺りから最短ルートで上がって、じっくり歩いてみるのも良いかもしれない。920のピークの西は緩斜面の雑木林になっている。気持ちの良い陽だまりの尾根で、前回ここを歩かなかったのは勿体なく思うほどの穏やかさだ。
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(920のピーク よく整備されている)
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(920のピーク西の尾根 雑木林が美しい)
920のピークから急斜面を下ると一旦車道に下り立つ。ここからは前回も歩いた金昌寺への尾根道を下る。尾根に上がると前回は通行できたはずの巻き道にはテープで通せんぼしてある。ブロンコさんのラリーコースが本格稼働した関係なのか、巻き道へは入ってほしくないということなのだろう。冬枯れの雑木林は色に乏しく、青空と樹木・地面の茶色の対比だけが際立つ。その代わり見通しが良く、熊鈴を鳴らさずにのんびりと陽だまりを楽しめるのが良い。セントラルロッジへの道を分けるとやや尾根が細くなる。840のピークは休息所と書かれた道標がある辺りで、ここから先は杉檜の植林帯を下るようになる。急傾斜の植林帯の脇を下り、傾斜が緩んだ所で尾根道からトラバース道へ分かれる。前回大棚山へ向かったので、今回はトラバース道を下る。ストレートに金昌寺へ下るのは8年ぶりくらいだろうか?
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(金昌寺への道入口 南の巻き道は通せんぼされている)
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(雑木林の尾根 陽だまりが暖かい)
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(セントラルロッジ分岐を過ぎた辺り)
再びやや急な傾斜になった道を下っていると道標が現れる。金昌寺や野外活動センターあるいは丸山を示すならわかるのだが、芦ヶ久保駅も示されている。「奥武蔵登山詳細図」によると尾根道、南の巻き道を横切り、更に日向山の北にある日向谷まで一旦下って山の花道に上がるというアップダウンの厳しいルートがあるらしい。芦ヶ久保駅方面はそのルートを指すのだろう。道標の先の尾根には道が無く、雑木林に覆われた岬のようだ。道はこの尾根をまたぎ、沢を横切ってトラバースしながら下っていく。九十九折を交えながら下っていく所もあり、尾根はかなり上のほうに見える。一旦平坦な尾根を乗り越す所があるが、ほとんどがトラバース道か九十九折の下りだ。決して楽な道ではないが、よく整備されていて歩きやすい部類に入る。
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(野外活動センター・芦ヶ久保駅を示す道標が立つ分岐 かなり重要な所なのでは?)
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(分岐の少し先に雑木林に覆われた岬のような尾根がある ここで一休み)
二番札所真福寺への道標がある辺りから道の中央が抉れてやや歩き難いものになる。ただここまで来ればもう勢いだけで下っていけてしまう。やがて平坦地の広い尾根に出る。左手が雑木林なので植林帯ながらも明るい陽射しが差し込む。道が下り始める手前に愛宕神社がある。割と立派な小屋掛けには見覚えがあり、そろそろ金昌寺が近いことを予感させる。周囲が雑木林になると急傾斜の下りが待ち受ける。途中害獣除けのネットがあり、これも8年前に歩いたとき既にあったものだ。傾斜が緩むと七夕で使うような背丈の高い笹が生えるフラットな尾根となる。小学生の頃、近所の雑木林で七夕の笹を貰ったことがあったが、この笹も人の手で植えられたものなのだろうか。
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(二番札所真福寺への道を分けると道が抉れたようになる)
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(愛宕神社のある広い平坦地)
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(害獣除けネット)
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(笹の生えるフラットな尾根)
暗い植林帯の下りを経れば、城峯山方面の見晴らしが良い墓地の上に出る。ここはもう秩父札所四番金昌寺の境内だ。墓地の中を下っていくと六角堂が見えてくる。周囲には夥しい数の石仏群が参拝者を出迎えてくれる。六角堂の下に本堂があるようだが、まずは本堂左手奥にある沢沿いを歩いてみる。頭の取れた石仏の前を行くと小さな岩屋があり、その中に奉られた小さな仏像が霊場の雰囲気を醸し出している。岩屋の左手には不整合と呼ばれる地層の境界面を観察できる所もある。本堂へ向かう道もとにかく石仏だらけである。本堂の前には子育て観音の像がある。西武秩父駅の仲見世通りの案内所にも複製があるが、本物はそれより少し大きい。さて本堂には何故か荒船山の写真が掲げてある。どうやら境内の墓地にある荒船家と何か関係があるようだ。本堂右手には荒舩清十郎という自民党の政治家の胸像がある。放言で話題になった人のようだが、自分に正直な人だったということなのだろう。秩父に限らず、埼玉の山地に住む人はぶっきらぼうだけど、嘘を吐けない人が多い印象がある。
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(城峯山が見える墓地の上に出る)
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(石仏群)
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(小さな岩屋)
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(岩屋のそばの石仏)
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(金昌寺の不整合面)
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(とにかく石仏だらけ)
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(本堂へ向かって)
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(子育て観音 表情がとても良い)
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(荒舩清十郎氏の胸像)
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(ギミックめいた建物も)
仏像で埋め尽くされた山門を潜り、金昌寺を後にする。金昌寺からは西武秩父駅行きのバスが出ているが、今日はまだ早いので、歩いて駅へ向かう。8年前にも歩いて帰ったのだが、そのときは羊山公園を越えて西武秩父駅へと下った。今回は3番札所常泉寺の脇から巡礼道を上がって聖地公園に行き、秩父駅へと下ることにしよう。交通量の多い県道を横切り、横瀬川に架かる人道橋を渡る。車道を横切り、畑の中の車道を進むと休耕田の向こうに常泉寺が見えてくる。しかし常泉寺へは寄らず、クルマの轍が付いた巡礼道を上がっていく。かつては棚田だったのであろう湿地帯を過ぎると杉林の中の急な登りとなる。前方が開けてくると広大な聖地公園、つまり墓地に出る。遮るものがない丘の上なので、眺めはなかなか良い。春は桜の名所としても賑わうらしい。ここから特別支援学校を抜けていくのが近道だったようだが、道がよく分からず、北側を大きく迂回して秩父の市街地へと下る。
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(金昌寺の山門 山門も建物であることがよくわかる)
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(常泉寺脇の巡礼道から 丸山方面を振り返る)
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(杉林の急坂)
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(聖地公園からの眺め 見えているのは両神山)
秩父駅に併設された地場産業センター内の物産館でお土産を買い込み、秩父神社へもお参りしていく。明日は成人式なので、晴れ着の女の子たちもいる。最近の子はみんな可愛いよねぇ。神社前に延びる道は古い商店街になっていて、昭和レトロを感じさせる飲食店もある。御花畑駅の脇を抜ければようやく西武秩父駅だ。駅に併設された仲見世通りは温泉施設の整備のため、一部が閉店した。施設の完成は17年の春だという。昨年から工事は始まっていたのだが、いよいよ仲見世通りも大きく変わるわけだ。近くに気軽に寄れる温浴施設がなかったので、登山者にとって施設の完成は朗報となろう。それまでに何度この駅に通うことになるだろうか。
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(秩父駅 地場産業センターにもなっている)
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(秩父神社 中は人が多くて写真は撮れず)
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(仲見世通り 一部閉鎖しているため、中は少し暗い)
DATA:
明覚駅7:18~7:32せせらぎバスセンター8:00(イーグルバス)竹の谷8:23~8:51茶畑~8:59林道出合~9:33浅間山(やすよ岳)9:38~9:53旧川越市山の家(陣場ヶ平)10:01~10:11大野峠~10:15グライダー場のピーク(関東ふれあいの道休息所)10:25~10:44丸山10:57~11:11県民の森森林館11:36~12:25野外活動センター・芦ヶ久保駅分岐~13:01真福寺分岐~13:08愛宕神社~13:17金昌寺13:28~13:56聖地公園~14:31地場産業センター(秩父駅)~14:44秩父神社~14:56西武秩父駅
地形図 正丸峠 秩父 皆野
トイレ 県民の森森林館事務所前(12月1日~2月末は簡易トイレしか使えません)
バス イーグルバス せせらぎバスセンター~竹の谷(竹の谷行き) 360円
竹の谷から浅間山はバリエーションルート扱いですが、登りに採る分には一般ルートと遜色ありません。下りに採る場合はピンクテープが所々に巻いてあるので、それを辿りましょう。林道に出てしまえば、あとはわかりやすいと思います。
このルート、最初の橋を見つけるのとお茶畑を探すのがキーポイントになっていましたね。
>川越山の家からグリーンラインに上がる踏み跡は見つけられず
ボクも当時色々探ってみたのですが、はっきりとした踏み跡は無いようです。
>下山は真福寺を目指しました
実はこの道もいずれ歩いてみたいなと思っていたんですよね。HPの更新、期待しております。
このルート自分も、登ってきました。
tokoroさんの山行記をコピーしていきました。ありがとうございます。おかげで、全く迷わずに歩けました。
ただ、川越山の家からグリーンラインに上がる踏み跡は見つけられずでした。
下山は真福寺を目指しましたが、途中の野外活動センターが解体工事中で、登山道入口を見つけるのに苦労しましたが、何とか行けました。ヤブも急坂もなく、歩きやすい道でした。
奥武蔵はまだまだいろんなルートがありますね。深いです。